低下する合計特殊出生率 #5
リュディアです。引き続き出生率についてまとめてみます。
低下する合計特殊出生率 についてのまとめへのリンクをまとめておきます。
元記事として参照した日本経済新聞へのリンクを再度つけておきます。
前回は15-49歳女性の年代別出生数について見ましたが今回は年代別出生数の比率から見ていきます。以下の表とグラフを見てください。
前回に20代女性の出生数が激減していることを確認しましたが、出生数に占める各年齢グループの割合からも明確です。
1975年では年あたりの出生数のうちオレンジ色、灰色の20代女性出生数の比率は 78%にも達しています。しかし2020年では年あたり出生数のうち34%を占めるに過ぎません。
その一方で青色の 35-39歳女性出生数の占める割合が大きくなっていることがわかりますね。1975年には 3%程度でしたが、2020年には年あたり出生数のうち23%を占めています。同様に黄色の 30-34歳女性の出生数が占める割合も大きくなっていますね。1975年では 17%程度でしたが、2020年では年あたり出生数のうち36%を占めています。
つまり 1975年では20代女性出生数の全体に占める割合が支配的でしたが、2020年では30代女性出生数の全体に占める割合が支配的であることがわかりました。
ではいよいよメディアで報道される出生数である合計特殊出生率を見てみます。まずは以下の表を見てください。
私どもで計算した数字ですので新聞報道と少しずれていますが出生数で見られたのと同じ傾向が見えますね。すなわち次の傾向です。
合計得出生率は低下し続けている
20代(オレンジ色、灰色)の合計特殊出生率は減少傾向
30-34歳(黄色)の合計特殊出生率は維持または増加傾向
35-39歳(青色)は増加傾向
以下のように合計特殊出生率と年代別出生率をグラフでみると上にまとめた傾向がよりわかりやすいと思います。
これで日本経済新聞の元ニュースにあった「厚労省は15~49歳の女性人口の減少と20代の出生率低下を理由に挙げる。」も確認できましたね。まず人口自体が減っている状態で、なおかつ合計特殊出生率という率も下がっているので当然ながら絶対的な人数は大きく減るわけです。人口を維持するには合計特殊出生率が 2.06 - 2.07必要と言われているのでほど遠い状態ですね。
低下する合計特殊出生率 に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。