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女の気品の話


最近あまりパパ活という単語を耳にしなくなったのは私の年齢のせいだろうか、はたまた世の中がまた動いたのだろうか。


私がちょうど大学生だった頃、周囲ではパパ活が取り沙汰されていて、私がこんなに忙しく課題に追われている間に時間を余りに余らせた同い年くらいの女の子たちは自分の若さを武器に金を巻き上げているのかと驚愕した。


それが羨望だったか軽蔑だったか今では鮮明に思い出すことはできないが一度はその単語を肩に置いて見たかった気がしなくもない。

女の武器は涙だと随分前から言われている。



女には先述した通り若さという武器もあり容姿という武器もあり涙という武器もありそして露出という最大の決定打がある。



Twitterで良からぬハッシュタグで検索をかければ女の露出などすぐに出てくる。

彼女らは一体何がしたいのだろうか。

際どい部分を見せて男がそれに食いついて恐らく自分が有名になった気持ちになるのだろうが、そこでは失ったものの方が多いことに何故気づかないのだろうか。


学生も顔を隠せば良いと思うのか平気でネット上に肌を露出する。

そこに食いつく良い年したおやじも確かに気色が悪いが彼らを責めることはできないと私は思う。



大した恋愛経験もないケツの青い女子が甘い言葉に唆されて画面から飛び出したらそれは犯罪に至るに決まっているではないか。

未成年監禁や殺人のニュースを見る度そこに書かれた「インターネットで知り合い」の説明書きにほら見ろ言わんこっちゃないと大きく罵りたい。


話は逸れたがそれに比べてパパ活は体の関係があるかどうかは個人のやり方によるだろう。

私は脱がずにパパ活で稼いでいる女の子たちにそのやり口を聞きたいといつも思う。


セックスせずにごはんを奢ってもらったりセックスせずに交通費を出してもらったりすることはそこそこに容易い。

そこに付随して更にお金を受け取るということは彼女たちと過ごす時間にそれほどの価値があるということである。

確かに風俗店等夜のお店で同伴をお願いしてそれ以上のお金を要求されることを考えたら素人でもかわいい子ならばお金を渡そうという気になるのだろうか。


私は所謂パパ活で相当な額稼いでいる彼女たちは並大抵の人間よりも良い頭脳の持ち主なのではないかと思っている。

恐らく彼女たちには知性と気品があって、むやみやたらに脱いだり酔っぱらって記憶をなくしたりホテルに転がり込むことを望んだりしないのだろう。


男性を立てる術を知っていて、社会の波に揉まれて疲れ切った皺とお金のある男に癒しと落ち着きと威厳を与える時間を作り出す。

その頭があるのならば他のところに使ってくれと言いたくなる気もするが、彼女たちはより効率的に財布の膨らんだ男に近づきあわよくばその先の自分の線路も建設してもらおうと静かな闘志を燃やしているのだと思う。



女には気品と色気が欠かせず、そこには知性という基礎がなくてはならないと私は常々思っている。

汚い男の不躾な質問をいかに美しく気持ちを害せずにかわせるかということに全ての答えが詰まっている。


脱げばいいと自分の価値を下げている女の子たちには一刻も早く他の方法で価値を上げて欲しい。

胸に食いつく男よりも知性に惹かれる男の方が何万倍も価値があると知って欲しい。


ただ一つ、AV業界の女優たちに関しては例外を申し上げさせていただきたい。


彼女たちは中途半端に隠して体を差し出しているのではなく、全てを世に出して男たちの需要に応えているのだからたかがTwitterなどで体だけを出している女たちとは訳が違う。


最近は芸能人やアイドルもどちらかというと手の届かないほどの美人よりも、少し手を伸ばせば届くような素朴な女の子が重宝されているような気がする。菜々緒よりも有村架純、白石麻衣より西野七瀬。私の好みからこうして年々離れていってしまうのか、少々寂しい。

世の中がどうなっても、女の気品というものをいくつになっても追い求めていたいと、Twitterのトレンドに度々入る「港区女子」の四文字を見て思う。




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