西村佳哲

1964年東京生まれ。リビングワールド代表。プランニング・ディレクター。『自分の仕事を…

西村佳哲

1964年東京生まれ。リビングワールド代表。プランニング・ディレクター。『自分の仕事をつくる』著者。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。最新刊は『一緒に冒険をする』(弘文堂・2018)。https://livingworld.net/nish/

マガジン

  • どう? 就活

    2021年から毎年12月、生活工房(世田谷区)で開催されている二日間のプログラム「どう?就活」。新卒一斉採用のタイミングに限らない、それぞれの「就活」を照らす手元あかりになれば。

  • 『イベントやワークショップのこと』

    イベントやワークショップの案内。当日に向けて思うところを。

  • 『先月のふりかえり』

    月に一度、先月の自分をまとめてふりかってみようと考えた。(2~3ヶ月後に書くリズムが定着してきました)

  • 『あとがきの、あとがき』

    これまでに書いた何冊かの本のつづきと、このさき書くかもしれないことについて。

  • 『MEETING|録画データとあとがき』

    2020年6月からはじめた、オンラインのインタビュー群。「私が知りたい、話をききたい」が開催の動機で、「関心が重なる人は一緒にどうぞ」というプログラムのログ。

ウィジェット

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    一緒に冒険をする

    西村 佳哲
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    ひとの居場所をつくる (ちくま文庫)

    佳哲, 西村
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    増補新版 いま、地方で生きるということ (ちくま文庫)

    西村 佳哲
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    かかわり方のまなび方: ワークショップとファシリテーションの現場から (ちくま文庫)

    西村 佳哲
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    自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

    西村 佳哲

記事一覧

「どう?就活」Vol.3のゲスト推薦図書・一覧

12月に3回目(最終回)をむかえた「どう?就活」では、例年どおり会場の一角に書店「twililight(トワイライライト)」さんが出張出店して、各ゲストの本と、twililight …

西村佳哲
3日前
22

インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野 Ⅱ

友人から相談をもらい、5月のプログラムを再編することにしました。5/13〜16の「馬と、鳥羽和久さんと」の前にもう一つ、5/9(木)〜12(日)の日程で「馬と、子どもたちと」…

西村佳哲
1か月前
46

12月のふりかえり|誰も彼も精一杯やってこのありさま

サクッと書きたい。 12月◯日 久しぶりに『PET』(三宅乱丈)を読み返し最終巻で泣いた。ストーリーは重厚で、切ない。 『PET』には「人間は記憶によってなんとか生きて…

西村佳哲
1か月前
48

インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野

*予定を一部変更します。5月6日〜11日の「B」を、5/5〜8「インタビューのワークショップ」3泊4日と、5/9〜12「かかわり方の学び方|馬と、子どもたちと」3泊4日の二つに再…

西村佳哲
1か月前
93

11月のふりかえり|見えているのに、見ていなかったものが

今月はコンパクトに書きたい。 11月◯日 生活工房へ「子ども・おや・じぶん 親子関係を生きる君へ」を聞きに。鳥羽和久さんと直にお会いするのは初めて。 彼は現実的。…

西村佳哲
3か月前
65

10月のふりかえり|表現者には難しい時代で、同時に、役割がハッキリした時代を生きていると思う

写真上:前田聡子 先月の遠野滞在のつづきから。今月はなんでだか長い。 10月◯日 「インタビューのワークショップ」の中で、参加メンバーと〝物語〟の話になる。本人は…

西村佳哲
3か月前
46

9月のふりかえり|個人性をつぶさない組織や、社会であって欲しい

9, 10月のメモ帳をなくした。忘れちゃったことは、忘れてしまっていいのかな。 9月◯日 西荻窪の矢田部英正さんを訪ねる。彼は武蔵野身体文化研究所の主宰で、知り合っ…

西村佳哲
4か月前
45

ハヤチネンダ|終わる人生、終わらない時間 [遠野]

2024年2月19日(月)〜22日(木) >お申込み|Googleフォーム … 受付終了(1/21) >告知ツイート(12/20〜) *申込みフォームは閉じますが、もし「参加したい!」人…

西村佳哲
4か月前
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かかわり方の学び方:馬と、ひとと|遠野(別編「インタビューのワークショップ」)

2024年2月11日(日)〜15(木) >お申込み|Googleフォーム *受付終了(1/22) 馬が半分、ひとが半分の滞在プログラムをひらきます。午前は「馬とひと」、午後は「ひと…

西村佳哲
5か月前
46

清里の「インタビューのワークショップ」

2023年12月26日〜30日 … キャンセル待ち受付中(11/12時点) >お申込み|Googleフォーム 「インタビューのワークショップ」は、始めて13年になるプログラムです。最初は…

西村佳哲
5か月前
41

8月のふりかえり|たいていのことは〝たまたま〟なんじゃないか

2ヶ月にわたるワークショップ群が終わった。たまっている月報を書きたい。 8月◯日 大阪へ出張。同じタイミングで来阪していた友人+橋本久仁彦さんの4人で、天神橋の…

西村佳哲
6か月前
54

7月のふりかえり|小説は、叙述と描写と会話で進む

今月は駒沢敏器さんの作品を経て、片岡義男さんと出会い直した月。自分の言葉で書いて、この身体で生きてゆきたい。 7月◯日 久しぶりの海外。行き先はチェンマイ。誘っ…

西村佳哲
8か月前
33

BOOK, TRAIL Vol.3の、本と本人

8/11〜13の週末、奈良県立図書情報館で「BOOK, TRAIL 3」が開催された。そこで出会った人と本のことを書き留めておきます。 今回は、2冊の本を選んで集った。1冊目は忘…

西村佳哲
8か月前
37

2023年6月のふりかえり|やっているうちに面白くなるのに

photo above: Takusen Inamoto 今月のハイライトは、「かがやきロッジ」の看護師・赤池芳恵さんと、丹後半島の鈴木昭男さんとすごした別々の時間が、首位を争奪中。 5月…

西村佳哲
8か月前
28

2023年5月のふりかえり|恩返しをいそがないと

5月は半分以上遠野のクイーンズメドゥ・カントリーハウスですごした。引っ越すわけじゃない。 4月末〜5月◯日(GW) 二つの「インタビューのワークショップ」と一つの「…

西村佳哲
9か月前
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2023年4月のふりかえり|一人では学びにくいので、いい仲間がいる

4月は5月の前の月、と書くとあたりまえだけど、GWにひらくワークショップの準備がいつも中心にあった。 4月◯日 2/23にあった、「どう?就活」を一緒につくっている生…

西村佳哲
9か月前
21
「どう?就活」Vol.3のゲスト推薦図書・一覧

「どう?就活」Vol.3のゲスト推薦図書・一覧

12月に3回目(最終回)をむかえた「どう?就活」では、例年どおり会場の一角に書店「twililight(トワイライライト)」さんが出張出店して、各ゲストの本と、twililight の選書と、あと〝ゲストの推薦本〟を並べてくれました。

以下、書誌データ代わりにAmazonのリンクを置きます。気になるものがあれば、ご懇意のお店でどうぞ。もちろん twililight も訪ねてみてください。三軒茶屋

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インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野 Ⅱ

インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野 Ⅱ

友人から相談をもらい、5月のプログラムを再編することにしました。5/13〜16の「馬と、鳥羽和久さんと」の前にもう一つ、5/9(木)〜12(日)の日程で「馬と、子どもたちと」をひらきます。

また当初5泊6日で予定していた「インタビューのワークショップ」を、5/5(日)〜8(水)の3泊4日にしてひらきます。以下簡単な説明を。

A)インタビューのワークショップ|3泊4日編

2024年5月5日(日

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12月のふりかえり|誰も彼も精一杯やってこのありさま

12月のふりかえり|誰も彼も精一杯やってこのありさま

サクッと書きたい。

12月◯日

久しぶりに『PET』(三宅乱丈)を読み返し最終巻で泣いた。ストーリーは重厚で、切ない。

『PET』には「人間は記憶によってなんとか生きている」という人間理解がある。記憶には、その人を支えつづけるそれと、痛めつづけるそれで出来ている場所があり、「ヤマ」と「タニ」と呼ばれている。この物語では、そのどちらを損なっても人は壊れてしまう。

〝記憶〟が人が生きてゆくこと

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インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野

インタビューのワークショップと、かかわり方の学び方|遠野

*予定を一部変更します。5月6日〜11日の「B」を、5/5〜8「インタビューのワークショップ」3泊4日と、5/9〜12「かかわり方の学び方|馬と、子どもたちと」3泊4日の二つに再構成。詳しくは 新しい告知ページ をご覧ください。

GWの頃クイーンズメドウ・カントリーハウスで、2つの「インタビューのワークショップ」と「かかわり方の学び方」、計3つの滞在をひらきます。一つづつ紹介させてください。

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11月のふりかえり|見えているのに、見ていなかったものが

11月のふりかえり|見えているのに、見ていなかったものが

今月はコンパクトに書きたい。

11月◯日

生活工房へ「子ども・おや・じぶん 親子関係を生きる君へ」を聞きに。鳥羽和久さんと直にお会いするのは初めて。

彼は現実的。現実の捉え方の解像度が高くて、あとここが大事なところだと思うけど理想がある。それをベラベラ喋りはしないけど。
宮崎駿さんの「理想を失わない現実主義者にならんといけないんです。理想のない現実主義者ならいくらでもいるんですよ」という言葉

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10月のふりかえり|表現者には難しい時代で、同時に、役割がハッキリした時代を生きていると思う

10月のふりかえり|表現者には難しい時代で、同時に、役割がハッキリした時代を生きていると思う

写真上:前田聡子
先月の遠野滞在のつづきから。今月はなんでだか長い。

10月◯日

「インタビューのワークショップ」の中で、参加メンバーと〝物語〟の話になる。本人は「前にこういうことがあったから、いま自分はこうで」といった因果関係で自分を語りがちだけど、そんなことはなくて、実はすべて〝たまたま〟なんじゃない? 

きき手も過去・現在・未来の流れで人を理解しがちだ。一貫性や、同じ一つの物語を生きて

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9月のふりかえり|個人性をつぶさない組織や、社会であって欲しい

9月のふりかえり|個人性をつぶさない組織や、社会であって欲しい

9, 10月のメモ帳をなくした。忘れちゃったことは、忘れてしまっていいのかな。

9月◯日

西荻窪の矢田部英正さんを訪ねる。彼は武蔵野身体文化研究所の主宰で、知り合ってもう20年くらい。以前つくってもらった椅子の調整が済んだと連絡があり、受け取りに行った。

彼の家は遠藤新(フランク・ロイド・ライトの弟子)の設計で、訪れるのが楽しい。古い建築は維持がひと仕事ですね。石州清水流の先生でお茶も点てて

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ハヤチネンダ|終わる人生、終わらない時間 [遠野]

ハヤチネンダ|終わる人生、終わらない時間 [遠野]

2024年2月19日(月)〜22日(木)
>お申込み|Googleフォーム … 受付終了(1/21)
>告知ツイート(12/20〜)

*申込みフォームは閉じますが、もし「参加したい!」人がいたら、なんらかの形で西村佳哲にご連絡ください(1/22)

私は「死ぬ前に、死について考えすぎない方がいい」と思うタイプで、「生きた証を残したい」といった気持ちもありません。が、生きているあいだは日々が充実し

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かかわり方の学び方:馬と、ひとと|遠野(別編「インタビューのワークショップ」)

かかわり方の学び方:馬と、ひとと|遠野(別編「インタビューのワークショップ」)

2024年2月11日(日)〜15(木)
>お申込み|Googleフォーム
*受付終了(1/22)

馬が半分、ひとが半分の滞在プログラムをひらきます。午前は「馬とひと」、午後は「ひととひと」のコミュニケーションを扱う2色パンというか螺旋構造ようなワークショップで、朝から昼は遠野の徳吉英一郎さんを軸に、昼すぎから夜と5日間の全体は私(西村佳哲)がファシリテートします。

初の試みで、「インタビューの

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清里の「インタビューのワークショップ」

清里の「インタビューのワークショップ」

2023年12月26日〜30日 … キャンセル待ち受付中(11/12時点)
>お申込み|Googleフォーム

「インタビューのワークショップ」は、始めて13年になるプログラムです。最初はある大学の依頼でひらいた2日間の公開講座。最近は4泊5日・7名という形でつづけています。

ひとの話を「きく」態度や手法の再構築を通じて、それぞれが「はなす」ことを再体験する。本でいえば『自分をいかして生きる』の

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8月のふりかえり|たいていのことは〝たまたま〟なんじゃないか

8月のふりかえり|たいていのことは〝たまたま〟なんじゃないか

2ヶ月にわたるワークショップ群が終わった。たまっている月報を書きたい。

8月◯日

大阪へ出張。同じタイミングで来阪していた友人+橋本久仁彦さんの4人で、天神橋の店で飲み食いする。

以前Twitterに「いい店を教えて」と書いたところ、ある人が薦めてくれたお店の一つで、小柄な若い女性が切り盛りしている。たまに食べに行くようになって一年。その間に「もう一つお店を出して、大変です」と聞き、今回「も

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7月のふりかえり|小説は、叙述と描写と会話で進む

7月のふりかえり|小説は、叙述と描写と会話で進む

今月は駒沢敏器さんの作品を経て、片岡義男さんと出会い直した月。自分の言葉で書いて、この身体で生きてゆきたい。

7月◯日

久しぶりの海外。行き先はチェンマイ。誘ってもらったので行った。チェンマイは古都で、赤道に近く成長も早いのだろう。街中の木々の背丈が高く、心地のいい木陰の空間が多かった。
帰ってから3本のInstagramを投稿した。

>はじめてのチェンマイ
>滞在したホシハナ
>感動したパ

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BOOK, TRAIL Vol.3の、本と本人

BOOK, TRAIL Vol.3の、本と本人

8/11〜13の週末、奈良県立図書情報館で「BOOK, TRAIL 3」が開催された。そこで出会った人と本のことを書き留めておきます。

今回は、2冊の本を選んで集った。1冊目は忘れることが出来ない〝現在の自分につながる本〟[a]。2冊目はまだ読んでいないけど目にとまる〝なぜか気になる本〟[b]。

初日・8/11(金)乾 聰一郎(奈良県立図書情報館)の2冊

乾さんは2年ほど前に大きな病気を体験

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2023年6月のふりかえり|やっているうちに面白くなるのに

2023年6月のふりかえり|やっているうちに面白くなるのに

photo above: Takusen Inamoto

今月のハイライトは、「かがやきロッジ」の看護師・赤池芳恵さんと、丹後半島の鈴木昭男さんとすごした別々の時間が、首位を争奪中。

5月◯日

日本仕事百貨が試している合同説明会(就活)のオルタナティブ「かこむ仕事百貨」が、北軽井沢のTAKIVIVAで開催された。2年目。一緒に滞在して、ファシリテーションのごく一部を担当。

仕事百貨は、でき

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2023年5月のふりかえり|恩返しをいそがないと

2023年5月のふりかえり|恩返しをいそがないと

5月は半分以上遠野のクイーンズメドゥ・カントリーハウスですごした。引っ越すわけじゃない。

4月末〜5月◯日(GW)

二つの「インタビューのワークショップ」と一つの「書くワークショップ」で、3週間ほど遠野に滞在。約20名と一回性の高い時間。いちいち帰って荷解しなくていいこの連続開催は好ましい。

その最中に、筑摩から『自分の仕事をつくる』のKindle版が発売された。読み返すと恥ずかしいので(想

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2023年4月のふりかえり|一人では学びにくいので、いい仲間がいる

2023年4月のふりかえり|一人では学びにくいので、いい仲間がいる

4月は5月の前の月、と書くとあたりまえだけど、GWにひらくワークショップの準備がいつも中心にあった。

4月◯日

2/23にあった、「どう?就活」を一緒につくっている生活工房/中村幸さん渾身のプログラム「対話の効能」における斎藤環さんの「オープンダイアローグ」レクは、自分にインパクトが大きかったようで、終了後に長いツイートを連投している。その最後の1本を書いた。

本を読んだり、ある人の話を聞い

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