CTOからの採用の手紙。Linc'wellのエンジニアになる人々に伝えたいこと
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CTOからの採用の手紙。Linc'wellのエンジニアになる人々に伝えたいこと

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「何を重視して働く場所を決めるか」は、エンジニアにとって重要なテーマです。社会貢献できる仕事に携わりたい、裁量の大きな環境で働きたい、ユーザーの声を直接聞きたいなど、人によって考え方はさまざま。身を置く環境が、自己の成長や今後のキャリアにも影響するため、この選択は極めて重要といえます。

前述のような環境で働きたいと考えている方に、実はヘルスケア・スタートアップのLinc'well(リンクウェル)は非常にマッチしています。私たちはテクノロジーによりヘルスケアを変革して医療機関の利便性向上を実現し、あらゆる人の健康を支えることを目指しています。Linc'wellは創業して間もないスタートアップであるためエンジニア一人ひとりに裁量があり、かつサービス利用者である医療関係者と日常的にコミュニケーションをとりながらエンジニアリングに携わることができます。

Linc'wellで働く意義や転職を考える方へのメッセージを、CTOの戸本裕太郎が伝えます。

CTO 戸本 裕太郎
中部電力を経てLinc’wellに参画。中部電力ではCIS/ERPシステムの開発後、全社的なICT戦略の立案・実行、AI・ブロックチェーンを使ったオープンイノベーションを推進。 2018年Linc’wellにエンジニアとして参画。現在はCTOとして、ハスラー+エンジニア的なムーブをしつつ戦略立案とプロダクトマネジメントに比重を置いて活動。

医療の業務プロセス全体を最適化する

――まずは医療業界のIT化の現状と、それをふまえたLinc'wellの強みについて教えてください。

医療業界へのシステム導入は数十年以上も前から行われてきました。現在は、電子カルテやレセコン*などの領域に複数のシステム開発会社が参入している状況です。しかし、IT化は進んでいるものの、“適切にIT化できていない”というのが、医療業界の現状だと感じています。

*…医療機関から健康保険組合などの支払い機関に対して診療報酬を請求するために、レセプト(診療報酬明細書)を作成するシステム。

あるシステムのデータと別のシステムのデータを連携させることが難しいとか、システムの仕様やインターフェースが現場でのオペレーションに即したものになっていないといった課題が生じています。その状況を改善するには、単独のシステムの使い勝手を向上させるのでは不十分で、医療業界の業務プロセスや課題などを俯瞰して全体最適化を行う必要があります。

そこでLinc'wellはテクノロジーによる次世代医療の提供を目指し、クリニックにおける主要オペレーションのIT化を推進するDX事業やリモート環境で医療を受けられるオンライン診療を展開しています。さらに、システム開発だけではなく、ITを徹底活用したスマートクリニック「クリニックフォア」もプロデュースしています。リアルの場で展開する事業からデジタルプロダクトを扱う事業まで、統合的な体験設計をすることで全体最適化を目指しています。それが、他社との競合優位性になっています。

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・医療機関オペレーションIT化支援(DX)事業
クリニックにおける予約や問診、決済、電子カルテといった主要オペレーションのIT化。これまでのクリニックは「平日夜間や土日などに診療していない」「待ち時間が長い」「情報がわかりにくい・デジタル上で自分の情報を把握できない」などの課題があった。Linc'wellがプロデュースする「クリニックフォア」サービスでは「いつでも予約ができ、夜間や土日の診療が可能」「必要以上に患者さんを待たせない」「患者さんの情報が患者さん自身の手元にある」状態をWebシステムによって実現し、クリニックのIT化を行う。
・オンライン診療システム(SaaS)開発事業
withコロナ社会においてリモートで医療が受けられるオンライン診療の提供。スマートフォンやPCがあれば、リモートで予約〜受診まですべてが完結する。ユーザーは受診後にネットまたはコンビニ決済によって支払いを行う。患者さんは最寄りの薬局または自宅への宅配で医薬品を受け取ることができる。

――Linc'wellの業務にはどのような特徴がありますか?

いくつかありますが、まず業務において医療関係者との距離が近いことが特徴です。Slackの特定チャンネルに医師や看護師といった医療関係者が参画しており、チャットでコミュニケーションをとれますし、そうした方々と開発メンバーとが口頭でディスカッションする機会もあります。

弊社の代表取締役である金子和真は現役の医師であるため、創業当初は彼から意見をヒアリングしてサービスの仕様に反映させていました。その後、組織としてさらにスケールさせるために、医療の現場で働く方々の意見を直接ヒアリングできる体制へと変えていきました。

また本人が望めば、Linc'wellはひとりのエンジニアが幅広い業務領域を担うことができます。コードを書くだけではなくステークホルダーとコミュニケーションをとって要件を決めたり、アーキテクチャを考えたりといった業務も担当します。

これには理由があって、私はLinc'wellで働く人に、会社で働き始めてからなるべく初期のうちに、仕事を通じて自分の適性がある領域や実現したいことを見つけてほしいと考えています。そのために、仕事の間口を広くしておき多種多様な経験を積めるようにしています。

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採用面談はキャリアアドバイスの場でもある

――ここからは、採用活動やメンバー育成、組織づくりにおいて戸本さんが大切にしていることを聞かせてください。採用面談でさまざまなエンジニアと会話すると思いますが、受託開発の企業や大手企業にいた方などに向けて、スタートアップで働くことについてアドバイスをされることはありますか?

私がもともと中部電力に勤めた後にLinc'wellで働くようになったため、まさに大手企業からスタートアップに転職した人間です。そのため、自分自身のキャリアをふまえて両方の環境の違いや共通点などを説明します。そのコントラストを生々しく話すと、求職者も「なるほど」と傾聴してくれることが多いです。

そのうえで、求職者の経験やスキル特性などを鑑みて、「あなたは○○という部分に強みがあると思うので、Linc'wellでも活躍できるはずです」とか「○○を伸ばしたいならばLinc'wellでこんな役割をすると活躍できそうです」などのアドバイスをします。採用面談は企業が一方的に相手のことを見極める場ではなく、相手のキャリア相談の場でもあると考えています。

――戸本さんが自分自身のキャリアで感じた、大手企業とスタートアップとの違いは何でしたか?

大企業は資金力があり社員も大勢いますが、それゆえに各種の施策を進める速度はゆっくりです。複数の人々の承認を得ながら、重厚長大にプロジェクトが進行します。スタートアップはその逆で、人もいないですし、最初のうちはお金もありません。ですが、個人の裁量や担当領域が大きいため、素早く意思決定をしてスピード重視でプロジェクトを進めることができます。

このような違いはあるんですが、一方でプロジェクトを動かすために大切なことは、実は大手企業でもスタートアップでも、それほど変わらないと思っています。

大手企業はプロジェクトがなかなか進まないからこそ、自分自身でものごとを考えて自発的に行動しなければ効率的に業務を推進できません。また、各部署やチームとの交渉や期待値コントロールを上手にやらなければ、周りの人を巻き込むことができません。

企業規模こそ全く違うものの、スタートアップでも求められる要素は同じです。人もお金も少ないからこそ、自分自身がプロジェクトを牽引しなければものごとが前に進まない。また、ステークホルダーとの合意形成や情報連携などが必要なのはスタートアップも大手企業も同じです。

要するに、扱うプロジェクトの規模や交渉する相手が異なるだけで、仕事において本質的に求められる業務は変わらないんですよ。だからこそ、受託開発の企業や大手企業にいた方に対しては「仕事の本質は同じですし、今所属している企業で培ったスキルはLinc'wellでも必ず活かせます。不安にならず、自信を持ってスタートアップで働いてください」という話をします。

――もともとスタートアップ企業で働いており、Linc'wellへの転職を考えている方にはどのようなアドバイスをしますか?

他のスタートアップ企業と比べて、Linc'wellで得られる経験にどのような良い点があるのかを説明します。業務の社会貢献性の高さや担当する業務領域の広さ、医療関係者との距離の近さなどはその例ですね。

それから、Linc'wellではエンジニア同士の情報交換を大切にしており、社内でエンジニアのミートアップを頻繁に開催しています。新型コロナウイルス流行の影響により、以前よりも技術イベントの開催頻度やエンジニア同士が交流する機会は減りました。

私たちはそれを課題だと感じ、もっと技術のことについて情報交換できる場を設けようと考えました。そこで、週に1時間半くらい自分たちが気になっているテーマについて議論・共有し合っています。これらの活動を説明して「Linc'wellで学べることはたくさんあります」と、求職者にアドバイスしています。

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心理的安全性が高く、みんなが意見を出しやすい組織に

――社内で働いている方々へ、普段伝えていることはありますか?

何かのプロジェクトにおいて誰かが良い仕事をしてくれた場合は、私が率先して、「○○さんがこんな素晴らしい活躍をしてくれました」と情報共有しています。この際に、エンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーなど、なるべくサービス開発に携わる全員に情報が伝わるようにします。

CTOという立場になると、誰かに対して注意やアドバイスをする機会は増えます。会社や組織を改善したいからこそ、自然とそうなってしまうんです。しかし、よくよく考えればそれはおかしな話だと思いませんか。

CTOの話を聞く側からすると、称賛されるべき仕事もたくさんしているはずなのに、ミスやインシデントばかり指摘されたら息が詰まります。その人が「私は兵隊としてしか見られていない。私の創造性には興味がないんだな」と感じてしまったら最悪ですよね。「この会社で働くのは私じゃなくてもいいじゃん」となってしまいます。

とはいえ、やたらめったら褒めるのも、それはそれで嘘くさい(笑)。だからこそ、適切なタイミングで、自分が本当に良いと感じた仕事を「これ、いけてると思った」と開発組織の中で共有するんですよ。当人は褒められて悪い気はしないですし、モチベーションは高まります。

周囲のメンバーの中には「へぇー」と思う人も居るでしょうし、同じロールの人は技術を参考にするかもしれない。ライバル視する人は、自分はもっと創造性の高いことをしてやろうと思うかもしれません。開発組織におけるポジティブな循環を作りたいです。

――Linc'wellの開発組織はどのような雰囲気になってきていると感じますか?

小さな組織にもかかわらず、各メンバーが自主的にものごとを考えつつ、現代的なソフトウェア開発のプラクティスを適切に運用できるチームになってきています。ときどき、「現場の実務は、もはや私がいなくても回るんじゃないか」と思うことがありますね(笑)。それに、雰囲気がとても良くなりました。以前と比べて全員がとても意見を出しやすく、心理的安全性が担保される組織になりました。

――それはなぜでしょうか?

ひとつは、開発メンバーたちがスクラムやアジャイル、ナレッジ管理、コーディングルールといった業務改善のための仕組みを地道に整備してくれたこと。

以前のLinc'wellは、裁量が大きいというよりも無法地帯で、まるでジャングルで働いているみたいでした。今でもまだ私たちは少人数なので、それでも開発組織としては回るかもしれませんが、より良い体制にするためには先人たちが築き上げたフレームワークを適切に使いたいです。だからこそ「これから入社してくれる人たちのために、組織の仕組みを近代化してください」と各チームのリーダーに伝えました。

もうひとつは、変わろうとしている状況にさらにスパイスを入れるような感じで、開発のベストプラクティスや良質な組織運営のフレームワークを経験しているエンジニアやデザイナーがLinc'wellに参画してくれたこと。企業のフェーズや認知度の変化に伴い、それまでLinc'wellにいなかったようなタイプの人々が参画してくれて、急に明治維新のようなことが開発組織で起きました(笑)。

そうすると、もともとLinc'wellで働いていた人たちも「我流でやっていたら駄目かも」と思うようになった。後から参画した人たちにLinc'wellのことを教える代わりに、Linc'wellになかったやり方を教えてもらうようになって、相互の情報交換が生まれました。そうしてLinc'wellの開発文化が変容して、いろんな人たちが協力しあえるようになりました。そうした経緯を経て、開発組織全体の雰囲気がよくなったのかなと思います。

常に最適な技術を探究し続ける組織でありたい

――技術面における今後の展望についても伺いたいです。

Linc'wellはモダンな技術スタックを取り入れる組織でありたいと思っています。現在はフロントエンドの技術としてReactやTypeScriptを、サーバーサイドの技術としてRuby on RailsやGraphQLを導入しており、もちろん賛否両論あるとは思いますが、現代的なWebアプリケーション開発におけるベストプラクティスに即しています。また、私たちの事業やサービス、開発組織とマッチしている技術があれば、今後も積極的に採用していきます。

――Linc'wellの特性と合っているからこそ採用した技術はありますか?

第一に、クロスプラットフォーム開発をするためにCapacitorというフレームワークを採用しました。クロスプラットフォーム開発の選択肢にはReact NativeやFlutterがありますが、ここでは「どれが優れているか」という論争をすることは重要ではありません。

より本質的に重要なのは、私たちが「ユーザーがどんなデバイスやプラットフォームを使っていても、Linc'wellが提供するサービスを利用可能にしたい」というビジョンを持っており、その考えに基づいてプロダクト開発をしているということです。

例えば私たちがGmailを利用する場合、スマホを操作していればネイティブアプリを使いますし、パソコンを開いていればブラウザ版アプリを使いますよね。つまり、どのようなデバイスでもGmailを使えることが当たり前だとユーザーは認識しています。

同じように、医療関係のサービスは人々の日常生活を支えるものですから、どんな場面でも使えるものにしていきたい。だからこそ、クロスプラットフォームでのサービス提供が重要だと考えています。私たちはwebブラウザ、iOS、Android、LINEの4大プラットフォームでの展開を見据えているので、開発には相当の仮説検証力が必要です。技術選定におけるROI(Return on Investment:投資利益率)はCapacitorが最適でした。

もちろんCapacitorを使うことによってコーディングに一定の制約が出る部分もありますが、生じるマイナスよりも複数プラットフォームにリリースできるプラスのほうが大きいと判断しました。リリース後、次はPMFを目指しています。そうしたフェーズを乗り越えたら、中長期的なプランとしてはKotlinやSwiftなどを採用して各種プラットフォーム向けのアプリを開発する方針へと切り替えることも、選択肢としてあり得ると考えています。

第二に、APIとしてGraphQLを、認証基盤としてAmazon Cognitoを使ったことでしょうか。まず前者の話をすると、単一のエンドポイントから必要なデータだけを取得できるのは魅力的でした。私たちが扱っているデータの一部は医療情報や個人情報ですから、なるべく必要最小限のデータだけしかやり取りしたくありません。

それに、患者サイド・病院サイドなど複数のエンドユーザーが利用することが前提のシステムにおいて、用途に応じてAPIに複数のエンドポイントを生やしてメンテナンスしていくことは、少人数のスタートアップでは現実的ではありませんでした。

Amazon Cognitoも同じような話です。複数のサービスからログイン可能にする場合に、伝統的なRubyの認証用gemであるdeviseでは、やっていけなくなることが目に見えていました。特にSMS認証を導入した際の開発工数が膨大になると予想していました。

Amazon Cognitoが複雑な認証機能をまるっと提供してくれるのは魅力的でした。当時は会社にお金が無かったので、安価で使えるクラウド認証サービスなのも良かったです(笑)。当時はまだまだ技術的にも手探りな部分が大きかったですが、サービスのスケールを見越して、使い勝手の良い認証基盤を築いておくことは重要なことだと思って採用しました。

GraphQLとAmazon Cognitoに共通しているのは、言い出しっぺは私ではなく、他のメンバーだということです。CTOなのにどうかとは思うんですが(笑)。私が全体のシステム化戦略についてはわがままを通す代わりに、技術的なソリューションの選択にはボトムアップの意見を尊重するのは当然だと思っています。

だって、私が普段システム化戦略などを考えているときに、みんなはコードやインフラに接しているわけですから、どう考えても私より技術に詳しくなるに決まっているんですよ。素直に彼らの話を聞くべきですよね。

Linc'wellのエンジニアは自社サービスのことを自分の子どものように大切にする人々の集団です。だからこそ、私が提案した意見を押しつけることよりも、メンバーが自分たちで考えたことをベースにアーキテクチャを進化させていくというのが大事です。それがLinc'wellらしさであってほしいです。

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Linc'wellで働きたいエンジニアへ伝えたいこと

――記事の最後に、これからエンジニアとしてLinc'wellの選考を受けてみようと考えている方にメッセージをお願いします。

最近、カジュアル面談をやっている中で思うんですが、エンジニアのキャリアにおける分岐点の始まりは、20代半ばから30代前半という方が多いです。また、より上の年齢層の方は一度その分岐点を超えた後に、自分が本当にやりたいことは何なのかに気づいて再びキャリアの転換をすることもあります。

人によってはマネージャーになって組織や人を見るキャリアを歩むでしょうし、あるいは特定の技術領域に特化したスペシャリストになる人もいるはずです。そして、今は70歳まで働く時代ですから、今後何回のキャリアの分岐点があるか正直なところわからないですよね。

ならば、どんなキャリアでも選べる場所で働く方がいいと思いますし、Linc'wellならその目標を叶えられるはずです。今回のインタビューでお伝えしたようにLinc'wellでエンジニアが担当する業務領域は幅広い選択肢がありますから、どのようなキャリアをこれから歩むにしても、今後のためになるような経験を積めるはずです。

拡大し続ける開発組織をマネジメントするスキルや、プロジェクトマネジメント・プロダクトマネジメントのスキルを身につけられます。各種のステークホルダーとのコミュニケーションをとり、その意見をサービスに反映させる経験もできます。それに、先ほど述べたように技術的なチャレンジも推奨していますから、技術特化でスキルを深めたい人にもマッチしています。何かのチャレンジをしたい方は、ぜひ私たちと一緒に働いてもらえたら嬉しいです。

<Linc'wellはともに働く仲間を募集しています>
・EM(VPoE候補)
https://www.wantedly.com/projects/678942
・SRE/インフラエンジニア
https://www.wantedly.com/projects/665080
・フロントエンドエンジニア(React)
https://www.wantedly.com/projects/554543
・サーバーサイドエンジニア(Ruby on Rails)
https://www.wantedly.com/projects/502487
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