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IT(情報技術)という言い方

私は大学院を修了し最初に入った会社が今はなき米EDSでした。正直に申し上げてそれほど深い考えがあった訳ではなく、いち早く内定が出たとか選考プロセスが面白かったとか、ただそんな理由で入社しました。。今にして思えばけしからんですね。

EDSはアウトソーシングの会社で、オーストラリア政府の大規模な業務アウトソーシングを行っており、日本では無名でしたが米国ではIBMと並んで著名な企業でした。つまりIT(情報技術)の会社だったわけです。

それから20余年、、職務内容はソフトウェア開発元であったりコンサルティングであったりしていますが、基本IT関連の仕事をしてきていますが。。

ずっと私が疑問に思っていることがあります。

IT=Information Technology   情報技術って何ですか?

情報処理の技術?情報を処理するって、人間?電算機? 処理ってどんな?

まあ皆さん何となく御存知の通り、電算機(コンピュータ)やデータの通信に関する技術の総称としてIT(最近は通信という側面も考慮してInformation and Communication Technology )と言っていますが、どうにも広く掴みにくいですね。Information イコール コンピューターが扱うものだけ、コンピューターによる処理、でもないし。。なぜComputing Technologyとでも言ってくれないのでしょうか?

で、このITという言葉、日本ではまるで被差別層のような扱いをされるきらいがあります。業務側とIT部門と分かれてしまい、業務側はITシステムは動いて当然、問題あるとIT部門にやいやい言い、新しいものを入れるとこんなものは使えないとか文句を垂れ、一方IT部門は業務側のわがままに辟易し、システムトラブルが発生すると徹夜で問題対応。。

でも同じ目標に向かっている会社の仲間のはずなのに、なぜこうも分け隔てが出来てしまうのでしょう?これは、日本会社組織の悪い癖で、IT部門以外の人間はITを理解しなくて良い、という前提がまかり通っているからです。

そもそも経営陣にITに明るい人が少ないです。IT部門が出世街道になっている会社は聞いたことがありません。裏方、技術オタクのようなイメージ。。

でも昨今の会社の基幹業務など、全てITなしには成り立ちませんし、デジタル化による業務革新やビジネス変革を目指した場合、ITの重要性は非常に高く、全社で技術を理解し活用すべき対象となります。

ITという言葉はあまり好きではありませんが、IT部門でなくてもITを自分事として捉えるようになってもらいたいものです。

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