見出し画像

アーティストとクリエイター

このあたりの言葉、「天才」とか「神」とかと同じような扱いかもしれません。

私の中で勝手に非常に希少な言葉と位置付けてしまっているので、世の中に自称「。。。」が氾濫しているなあと、これまた勝手に感じているだけなんでしょうね。

アーティスト。これはどう考えても芸術家のことです。

で、芸術とは何でしょう。

多くの人の心を大きく動かす何かを作り出す人のことだと思いますが、動かせばいいってもんでもないですよね。多くの人を苛立たせることが得意な人はいますがアーティストじゃないでしょうし。かといって「良い感情」に繋がることだけがアートでもないでしょう。

人によって芸術の価値もさまざまです。私が「これの何が芸術??」というものでも、人によっては芸術たりえ、大変な価値を見出したりすることもあります。

まあ冷酷な歴史の審判を受けたものがアートと言えるかな、と思います。つまり長い年月が経っても、その時代の人がアートの価値を感じるものですね。ですので、現代たまたま非常に流行りもてはやされているものも、アートかどうかはまだ分からないわけです。その作り手「アーティスト」もしかりですね。本当のアーティストは、100年経てば分かるのでしょう。つまりほんの一握りなのです。

クリエイター。英語ではcreator。頭文字を大文字にすると造物主、つまりキリスト教では神のことです。

createはmakeとは違います。もともとは神が世を創造した、その「創造」から来ており、それが人の創作活動、考案、という行為に当てられています。大層な言葉ですよ。

だから「本当に新しいものを作り出しているんだ私は」と自他ともに認められる人でなければ、クリエイターという言葉は相応しくないと思っているんですね、私は。なにせ神の創造行為にも比する単語なので。

クリエイティブ・ディレクター とか、大変失礼ですがやっすい肩書ですよね。それぐらいcreateとは大変な行為だと思っています。

本当の意味で0から1を作り出すことはほぼない。。それは分かります。とはいえ単なる剽窃、既存のものをちょっといじっただけなら、Arrangerかも知れませんがcreatorではないでしょう。Arrangerはそれはそれで価値があるんですよ。重要です。ですがcreatorではないです。

言葉の意味の範囲は人それぞれだと思います。上の2語について、私はたまたま狭く捉えているだけですが、各々が使っている言葉の「範囲」はどこまでなのか?考えることも重要かと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?