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幸せの効力;O先生への手記

私には信頼を寄せている先生がいる。
現在私は学生であり、指導してくださる教員も多くいるがその中でも一際大切な存在である。

その先生は諸事情により
学校を1ヶ月ほど休まれていた。

学校では
"精神的な問題で自殺企図らしい"
という噂でもちきりだった。

しかし、聞く人によって話の内容が事なる。
大筋はあっているが、細かいところがだいぶ異なる。曖昧で信ぴょう性のないことを、あたかも事実であるように誇張して伝える人が山ほどいることが悲しかった。


昨日春季休暇が明け、久しぶりに友人に会った。こんなご時世の中、顔を揃えられることだけで有難かった。

そこには先生の顔もあった。
顔が見えた瞬間私は泣きそうであった。

しかし私はなんと声をかけたら良いのか、分からなかった。先生が今どんな健康状態で、何を思考しているのか。そこに立っているだけで、気が張りつめているのではないか。

先生があの場に出向こうと決意した覚悟に、私がかける言葉はあまりにも軽いものであるような気がして、その覚悟に触れる勇気がなかった。


言葉は
思いが重ければ重いほど、
その人の内側に踏み込んだ言葉であるほど、
良くも悪くも効力を持つ。

私は自分の言葉が持つかもしれない効力に対して、責任を持つことが出来なかった。

日々早急な対応が求められ、過激な賛否両論ある中で自分の言葉を貫かれている総理や都知事、各都道府県知事、市長、企業や学会・法人の代表の方々、大切な誰かを守ろうとしている人達。
本当にありがとうございます。

色んな思いが交差する中、少しでも心安らぎながら過ごせる毎日が増えますように。


O先生へ
こんにちは。お久しぶりです。
この数ヶ月どのような思いで過ごされていたのでしょうか。
わたしは何度も先生に助けていただき、何度も困惑させ、何度も向き合っていただきました。
それにも関わらず、わたしは先生の覚悟に向き合う勇気がなかった。私の弱さです。
本当にごめんなさい。
先生は私に対してそこまで求めていないかもしれない。でも私が死にたい気持ちでいっぱいで立ち止まった時、踏み出すヒントを諦めずに示してくれました。
そんな素敵な貴方に、せめても、
おかえりなさいと言いたかった。
全て私の欲求や思いの押しつけになってしまいました、ごめんなさい。
先生がよく眠って、ご飯を食べて、太陽の光をめいっぱい浴びて、春の風を沢山吸い込んで、笑顔でいられる瞬間が増えたら、と願います。
脅威を乗り越え、またくだらないことで笑い合える日が来ますように。

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