恐らく、今生最後の青春

 私は今日も今日とて、冬コミで出す新刊の原稿で大忙しの大学生である。予想していた以上に大学生は忙しい。奨学金を得るために真面目に出席している講義も、研究室での研究も、大学で会うさまざまな人たちとのコミュニケーションも、しばらく狭い世界で引きこもっていた私には荷が重いと感じられる。

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