Pentas(non-no渡辺編)①
朝早く、いつもなら通らない時間帯に最寄り駅に向かって歩く私はふと足を止めた。最寄駅のそばにある小さな花屋さんが開店前の準備をしていた。そうか、花屋さんって朝早くからお仕事が始まるんだよなぁ、と自分の今の忙しさと重ねてしまった。毎日こんな時間から働く花屋のお兄さんの後ろ姿を遠目から見て、私は少しだけ元気をもらった。なぜ私がこの日、いつもと違う時間にそこにいたかと言うと、この日から新しいプロジェクトが始まるからだ。私自身が企画した訳でも、責任者になる訳でもなく、たまたまメンバーに