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[第4回]初録音!舞台のサントラ参加〜楽器教室探し

ベトナム訪音記 第4回

ついにベトナム現地にてベトナミーズギター購入!
帰国後、早速レコーディングのお仕事が舞い込む。なかなか良い演奏?だったが、現地で楽器を習うことを決意し教室探しを始める。

前回、楽器購入の回はこちら
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第3回 未知の楽器に会いに行く!〜初めてのベトナム旅行〜(後編)

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舞台のサントラ録音に参加!

2015年7月、帰国から1週間くらい経ったある日。友人で音楽家の田中馨くんから連絡をもらう。舞台のサントラの演奏録音のお仕事の依頼で、まさかのベトナミーズギターご指名。びっくり!でもうれしい!

原作・松尾スズキ、演出・ノゾエ征爾の音楽劇『気づかいルーシー』とても楽しい舞台でした。関わらせていただいて光栄です。

ベトナミーズギター初めての録音

手に入れたたばかりの楽器の初めての録音、あれやこれや試行錯誤。
録音しながら難しいなと思ったのがメロディやリフの作り方よりも、この楽器の一番の特徴であるベンド奏法とベンドする音選びについて。現地の演奏をみると、どの音程でも全て気分でベンドOKというよりはあるルールにしたがっている印象。

何をしたらこの楽器の特徴や現地の演奏の雰囲気が出るのか。試行錯誤すればするほど、その真髄というか中心にあるものを知りたいと思いました。

『気づかいルーシー』はとても人気の舞台で2017年にも再演していました。田中馨くん、森ゆにさんの生演奏も素晴らしい。

さて、この『ベトナム訪音記』を書いている2018年7月。今改めて録音されたCDを聴き直してみると、なかなか面白くて良い録音でした。技術はもちろんないけど雰囲気のある演奏ができたような気がします。分からないなりに、頑張ってビヨンビヨンとベンドしています。この帰国後すぐのタイミングで仕事として依頼をもらったことも楽器と向き合うきっかけの一つになったと思います。田中馨くんには改めて感謝。

CD『気づかいルーシー オリジナルサウンドトラック』
track5「タ・イ・ミ・ン・グ」にて収録されています。
クレジットをみるとベトナミーズギターではなくて別の呼び名であるカイオルンギターで記載してもらっていました。

オロロトリヒロ(COINN、ふかしぎ、はけの森楽団)
うた(2,5)
カイオルンギター(5)
『気づかいルーシー オリジナルサウンドトラック』ブックレットより

教室を探そう

録音に参加したことで、さらに楽器への興味がわき、一度習ってみたいと思うようになりました。音源納品後、すぐに以前現地のお店を教えてもらったM君や他の知人にも楽器教室を探してもらいます。

しかし一向に教室は見つからず、残された唯一の情報は最初に衝撃を受け楽器購入のきっかけになったyoutube動画の教室のみでした。

教室の看板の画像。
ここに問い合わせてみることを決める、しかしベトナム語が全くわからない。そこでtwitterでつぶやいてみました。

帰国1ヶ月後くらいの投稿。はたして通訳さんは見つかるのか。

たくさんの人の協力で

twitterで投稿後、投稿をみた友人Sさんがベトナムの研修生が働く会社につとめるKさんを紹介してくれます。早速連絡をして8月末にはベトナム人の研修生の寮にお邪魔しました。場所は幸運なことに家から自転車で行ける距離。そこで教室に電話をしてもらうと現地の先生が僕が習いに行くことを快諾。トントン拍子で教室決定!

電話してもらった時のメモ。
あとはベトナム行きの時期を決めたらもう一度連絡することに。Kさんには後日さらに現地の通訳、ティンさんを紹介してもらいます。

こうやって縁にたよって、楽器教室を訪ねることになりました。協力いただいたみなさん本当にありがとうございました。

ただ、ちょっと心配なのが、電話してもらった時のこちらからの質問に対する答えが、ほどんどふわっとしているというか、釈然としない部分があることでした。

・詳しい場所がわからない(細かい番地がない?来ればわかるらしい)
・教室はいつでもやっているのでいつ来てもいい
・レッスン時間は基本午前だけど午後やっている時もある
・費用はレッスン内容を決めてから相談

うーん、本当に教室は毎日やっているのだろうか。
住所もわからないし辿りつけるだろうか。謝礼の金額は、、、、

でももう行くしかない!

2015年年末に飛行機を予約。
現地の通訳さんとも連絡をとっていよいよ年明けベトナム行きです。

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次回は
第5回 タイニン省の伝統音楽教室へ

タイニン省の伝統音楽教室を訪ねます。

日本で唯一のベトナミーズギターブランド
Lom Guitar オープン準備中


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