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[第12回]夜のお店と不思議なベトナム歌謡曲

タイニン省の伝統音楽教室VỀ NGUỒN(ベェンゴン)にて12日間のレッスンが終了。ベトナム滞在最後の日、夜のお店にて。

前回、ホーチミンの楽器街でお買い物
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第11回 ホーチミンの楽器街

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ベトナム最後の夜

2016年1月20日夕方。楽器街で一通り買い物をして、荷物をまとめるためにホテルに戻る。帰りの飛行機は深夜発、まだ時間に余裕がある。楽器街で買ったものやお土産をスーツケース一杯に詰め込んだらベトナム最後の食事へ。

入ったお店は海鮮のお店。
海鮮やきそば。定番のインスタント麺が美味しい。

ビールを飲みながら最後の夜を楽しむ。揚げ春巻きや炒め物、どれも美味しい。ティンさんのオススメだったり、僕自身が食べたいものを言ったりと調子よく注文をしていると来たのがこれ。

じゃん!生牡蠣。わさび醤油や塩でいただきます。

あ、、生、、、しかも牡蠣。ちょっと大丈夫かしら、、と思いながらもパクり。うん、味は普通に美味しい。
(心配が的中、帰国後高熱を出すはめに。海外での生の貝類は危険!)

夜のお店へ

実は購入したギターの量が飛行機に預けるには載せられるかオーバーしているかギリギリのライン。食事をする前にどうしたものかティンさんに相談をしていた。すると彼は飛行場で働く知り合いがいるから相談してみようと言うのだった。

食事を終えると、その知り合いが飲んでいるお店に行きましょうと。ただ女の人が接客する店です、と。
キャバクラみたいな感じ?うーーん、なんだか怪しい流れ。そもそも何をどう相談するのかしらと思いつつ、まぁそんなにひどい事にはならないだろうと行ってみることに。

タクシーに乗ってついたところはネオンがギラギラと光る歓楽街的な場所、その中でもやたら大きいお店に入って行く。あまり観光客が行くようなところでは無いのか大きな荷物を持った日本人の僕を物珍しそうにみるセクシーな服装の女性たち。1Fは大きなホールのような感じでお客さんがたくさん、階段を登って2Fに通されると個室が並ぶ。

部屋の一つに入るとティンさんの友人である2人の男性は結構酔っ払っていて宴もだいぶ進んでいる様子。何故かギターがあってティンさんも混ざって歌い出す。お店で大声で歌って良いんだ!?
「電気コンロがうまくつかないわ」と2人の女性。彼女たちの服装こそセクシーなもののなんだか日本の普通の居酒屋みたい。金属製のお皿を直接電気コンロで温める魚の料理、ビール用の氷がバケツにいっぱい入っているところはベトナムらしさ。

不思議な歌謡曲

お酒を飲みながらひたすら歌い続けるベトナムの男性たち。
いまいち居場所がなくそわそわしながらもiphoneで撮影を続ける。するとこんな曲を。

何この曲 !!拍子がわからない!!
メロディはポップなのに左側のギターのリズムも右側のティンさんの机を叩くタイミングも謎すぎる。
酔っ払ってるしリズムがよれてるとしても、なんとも不思議で魅力的な曲。興味無さそうな女性たちも口ずさんでいるところを見ると、きっと有名な曲なのだろう。

11日間タイニン省の教室で学んだ音楽と、この酒場での歌謡曲に共通する、リズムに対する不思議な感覚と魅力。こういう音楽が聴けるのだからまた来たいと思ってしまう。最後の最後に、予想外の音楽に出会えて良かった。もっともっと、色んな地域や場所でも聴いてみたい。

空港へ

飛行機の時間もあったので、そのお店ではそこまで長居はせずに空港へ向かうことへ。そして、目的であった荷物の相談については結論から言うと全く意味は無かった。
空港に到着して、例のお兄さんたちが訪ねろと言う受付スタッフの人はいなかった。結局、ギリギリの容量だったので1本送るのを諦めて次来るまでということでティンさんに預かってもらっておくことに。
結局飲みのお金を多めに出しただけの喝上げ状態!えーん!
まあ現地の生活の一部がかいまみれたこと、高めのカラオケ鑑賞料と思えばいいやと情けない自分を慰めて帰路へ。

2016年1月21日早朝、成田空港着。
貴重な経験をした14日間でした。

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次回は
第13回 ベトナム古典曲の5線譜化

帰国後、現地でならったことを独自に解析してみる

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