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インド放浪記5  インド復活の序章

40年前のインドは、このようなご婦人がデリーの繁華街の中にも
結構いた・・・一昨年はバナラシー(ガンガの街)だけを撮影に訪問した
バラナシーはインドの田舎だ

その田舎でも、このご婦人のような成り立ちは珍しかったので
当時のインドを知る者にとっては隔世の感どころの話ではない
インドに行けばわかる・・・インドの空気は止まっている
太古の人類の遺跡の時代からインドの空気だけは滞留してインドを
離れない

そのインドが動き始めているのを一昨年に感じた

現時点でアメリカ・ナサで働く比率の37%がインド系だという
今日のインドとはコンピュータだ
なぜ、コンピュータが盛んなのかといえば
インドは数学の発達した地域だ
そして多民族国家なので言葉が他種類ありインド人同士が
話できないので、英語が公用語になっている
コンピュータは英語と数学でできている
だからコンピュータはインドなのだというが・・・

インドは法律でカーストを禁止している
それでも世の常で、実社会はまだまだカーストに支配されている
そのカーストにIT産業という区分がないのだ
だから、ITエンジニアになれば誰でも大金持ちになれる
それで国中のインド人がIT学校に殺到している

もちろんカンニングがある
入学するためだ
そのカンニングで殺人事件まで起こる
賄賂が通用する警察も入試に動員されるありさまだから
さらに奇奇怪怪の入学試験だ

その結果というのか?
今日の世界は国際金融で世界中の国々が動いている
そして今日の国際金融といえばコンピュータのプロフェッショナル
が動かしている・・・現下、インド系の国際金融の要人が
急増しているもの事実だ

インドが外から変わり始めている
世界銀行の予想は妙に的中する
今日の中国を世界銀行は30年前から予想していたが
経済界も金融界も産業界もだれもが相手にしなかった
今日の中国を見れば世界銀行の予想の正しさが誰でもわかる

その世界銀行があと10年でインドが中国を抜くと予想してる
40年前のインドで僕は知った
ノストラダムスの予言どころじゃない
世界中の宗教が、もちろん日本の仏教も、世界の終末を!
それが迫ってるというのが専らの大筋なのだけど
ところがインドの伝説だけがインドの復活を予言してるのだ

40年前にこの暑さでインドは狂ったのか?
と思った・・・当時のインドの気温は40℃前後で世界一
暑かった。今日も大きくは変わらないのだけど、日本の夏が
今40℃前後になってるのは僕には不思議だ

一昨年、僕は撮影以外にそれを確かめたくもあった
そして田舎なのに裸足で歩く者がほとんどいなかった
民族衣装が激減しジーンズとTシャツが街にあふれていた
リキシャ(人を乗せて運ぶ自転車)が減りオートバイが
街にあふれていた
飯が喰えなくても携帯電話で人々は話をしている
どこのホテルでもWiFiが無料で使えた

すでにバブルが始まっていた
インドの金持ちは規模が違う
ヨーロッパの貴族レベルを遥かにしのぐので論外にしたい
その金持ちを除く金持ちがインドにどんどんと誕生している

デリーとかムンバイ(昔のボンベイ)とかコルカタ
(昔のカルカッタ)には世界の高級ブランド店が並んでる
日々客が絶えず繁盛している・・・そんな金持ちが
続々と誕生しているのだ

インドは変わる
・・・では、なぜ、復活なのだ?
なにが復活なのだ?

今日の世界は物質文明に覆われ尽くしている
それは金が中心にモノでなんでも判断する社会になり
人々の心はいびつに歪み枯れ葉てそうで悲鳴を
あげている
救いを精神性に求めるからキナ臭い宗教紛いが世界に
蔓延るけど~人々は本物が欲しい

インドは世界に残る唯一の精神社会!
これが復活するのだろうと僕は思う
その真髄が一昨年に行ったバラナシー
ガンガの沐浴の街
インドの宗教、精神性のメッカ
その祈りを撮りに行った

そして、そのバナラシーもバブルの最中だったけど
変貌変容する祈りの姿の中にも純然たる祈りの心が
残っていた

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