見出し画像

noteの街のセラピー犬。#206【司書編】感動をのこすことの大切さ①

今回の記事は、「読書貯金カード」の大切さを子ども達へ伝えたいと考え作成しました。
①(前編)②(後編)で構成されています。
ターゲット:小学生(主に3年生)
コンセプト:夏休み明けに読書をした児童について「ぜひ、読んだ本の題名を書こう」という働きかけ

「読書貯金カード」とは
司書教諭の先生が自校の子ども達のために作成した読書記録です。
A4サイズに自分が読んだ本を10冊記入できます。それぞれに感想マーク(笑、泣、普通の顔のデザイン)の色をぬります。
10冊の下に「一番気に入った本はなんですか」という欄があり、自分のおすすめ本を書き込むようになっています。

読書から得られる力

夏休みに本を読んだ人、なかなか読めなかった人などいるかもしれませんね。
今日は、習い事や塾やお出かけ等でなかなか本が読めなかった人。
例えば、「たくさんの本の中から読みたい本を探すのが大変だなあ」と思った人にグッドニュースをお届けします。

突然ですが。
自分が「好きだなあ」と思う人はいますか?
ごめんなさい。
プライベートな質問ですね。

例えば、「優しいから好き」「親切だから好き」「色々なことを沢山知っているから好き」など、好きな理由があると思います。
みなさん、想像してみてね。

ーホワイトボードに板書ー

質問:あなたが好きだなあと思う人とその理由は何でしょうか
①好きな人②○○だからすき

①友だちのAさん②「優しいからすき」
①6年生の図書委員さん②「親切だからすき」
①野球チームのコーチ②「かっこいいから好き」

それでは、お待たせしました。
これから、みなさんに、作業をしてもらいます。
楽しいよ!
各自、机の上にA4の紙とえんぴつがありますね。
では、お話します。
聞いて下さい。

ここに、ストップウォッチがあります。
「よーい、スタート」で、図書室の先生が3分間を計ります。
みなさんは、3分間の間に①と②を紙にどんどん書いて下さい。

①は、おじいちゃん、親戚の人、先生(担任の先生だけでなく、保健室の先生やくもんの先生等)、友だち、そうそう、このクラスは35人いるので、35コはかけるね、笑。
もちろん、図書室の先生も入れていいですよ。

そして、②は「○○だからすきだなあ」です。
お料理が上手だからすき、消しゴム貸してくれたからすきでもいいよ。
お小遣いもらえるからすきもいいよ、笑。
一緒にいるとホッとできるからすきとか、ワクワク・ドキドキするからすき…。どんな人?
まあ、そんな感じです、笑。

質問のある人はいますか?
では、準備はいいかな?
行きますよ「よーい、スタート」

ー3分後ー

「はい、時間です」
どうですか?
1コは、書けてるといいなあ。

では、自分の書いたものを「みんなの前で発表してもいいよ」という、心の広い人はいますか?

(誰もいない場合は、司書の自分自身の好きなもので解説。
担任の先生も書いて下さっていたら、そちらを起用させていただく予定)

はい、それでは聞いて下さい。
解説します。

この①については、本を紹介してもらう人です。
だれになってますか?
お父さん、友だち…いいね。

あなたは、「私、どの本を読もうか迷っているから、おススメの本教えてください」と①の人に相談してみて下さい。
きっと、①の人もあなたのことが好きなはずですから、あなたをイメージして本を紹介してくれることでしょう。

そして②については、本のジャンルやコンテンツを表しています。

「本のジャンル」とは
本屋さん風にいうと、「童話・名作・昔話」「趣味本」「自然科学」「探偵・推理もの」「SF・冒険もの」「地理・歴史」「伝記」「まんが・雑誌」かな。
図書室でいうと、「日本十進分類法」といって、壁にポスターがはってありますね。
2類は「地理・歴史」「伝記」4類は「自然科学」。
「趣味本」は、釣り、クイズ、体を動かす遊びが好きなら7類、お料理や手芸がすきなら5類…と、あのポスターを手がかりにしていくとよいですね。「日本十進分類法」って親切で分かりやすいね。

「本のコンテンツ」とは
本の中身、内容です。
もっと簡単にいうと、「ドキドキ」、「感動」、「笑える」、「なるほど!」、「泣ける」という気持ちになる本!と、いうことです。

みんなのすきな理由は、どんなことが書いてあるかな?
「おもしろいからすき」いいね!
あなたは、おもしろい中身の本だったら読みたいよね。
読み聞かせした『ねこのラーメンやさん』は、笑える面白さだったね。

「かっこいいから」これもいいね!
あなたは、あこがれる気持ちもあるかな。
初級から上級になっていくようなカッコよさ。
大谷選手のようにね。
スポーツ選手の伝記とかいいかも。
7類スポーツや2類伝記の本棚に行ってみよう!

さらに、①と②が一緒だったら最高ですよ!

例えば、友だちのAさん「優しい所がすき」の場合は、あなたも「みんなに優しくなれたらいいなあ」と心のどこかにあったりするのでは?
あなたからAさんに「どの本読もうか、迷ってるんだよね。Aさんは、どんな本読んでるの?」と聞くことができたら…。
Aさんが読んだ本を紹介してくれて、それを自分も読んで同じ想いになったとしたら…。
大成功!
いまの自分に、ぴったりと合う「心の中に深く入り、胸の高なりをおぼえる本」と出合えたということですよね。
図書室の先生は、「そうなればいいなあ」と夢に描いています。

本を読むと、次のような力がついてきますよ。

①読書をしていくことで、すぐれた発想力をもつ作者の世界がわかり、あなたの心をゆたかにし、多くのことを学ばせてくれます。

②みなさんができることやいける場所は、かぎられています。「自分」という人間からはなれることもできません。
しかし、本や作品の中では、みなさんは、いろいろな人物になったり動物に変身することだってできます。また、未来の世界へもいけるのです。

③本を読むということは、ひとりの力で文章から学び、考え、感じとっていくことです。その結果、頭のはたらきをよくし、心の中に、なにか「ふしぎな落ちつきと自信」をあたえてくれます。

④とくに長い作品にチャレンジすると、読んでいくうちに、ものごとを見とおす力がついて「ねばり強さ、あきらめない力」が生まれてきます。

⑤知ることの楽しさ、心の中にふしぎな力をつけてくれる「心の栄養源」になります。

ー②へ続くー

本日も記事を読んで頂き誠にありがとうございました。(合掌)
口頭なら、10分や15分で伝えられる事だと思いますが…。
「文字」にするって大変なことでした。
先のことも考えずに記事を書き始め、23:40となり、これでは、「#毎日note」の目標が果たせない為、②へ続きとさせてください。

【注釈】
最後の4行は、8月14日に追記しましたことをお許しください。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?