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LUMIX S5IIで撮影するポートレート。優れた画質とAF性能で"迷いなくシャッターを押せる1台"へ

こんにちは。フォトグラファーのYuma Takatsuki@yu_umaa06 )です。

「その時の空気感、雰囲気が少しでも伝わるように。」をテーマに掲げ、関西を中心にポートレートやWeb広告写真、家族写真など様々な撮影をしています。

今回は、1月に発表されたLUMIXの新機種「LUMIX S5II」を一足先にお借りしたレビュー記事です。

結論から申し上げると、ポートレートを撮る人間としてS5IIは「カメラを買う時の第一候補」にがっつり入ってくる一台でした!

LUMIX S5IIを使った第一印象

私はLUMIX S1Rも使っているのですが、S5IIはS1Rと比べると一回りコンパクトで軽く、グリップも深くホールド感がしっかりしているので手に馴染みやすいと感じました。

ボタン配置も既存機種と大きくは変わらないため、操作性に関してはS5やS1Rなどから変わらず、直感的に調整できています。

使用感

最初に感じたのはLVFの美しさ。S5は約236万ドットに対してS5IIは約368万ドットとアップデートされており、とても綺麗です。液晶モニターに関してもS5IIは色が綺麗に表示されているように感じます。

また、撮影中は常時S5IIを握っていましたが、カメラ自体が軽くてコンパクトなので重たいレンズをつけていたとしても疲れにくかったです。

新機能について

S5IIでは新開発されたセンサー、そして新世代のヴィーナスエンジンも搭載されたことにより像面位相差AFが導入されました。

また、従来の広いダイナミックレンジとデュアルネイティブISOテクノロジーによって、LUMIXならではの美しい描写力を維持しながら利便性を高めています。

そう!ついにLUMIX初の像面位相差AFが導入されたのです!(待ってました!)

今までの機種はコントラストAFとDFDテクノロジー(空間認識技術)が基本となっていたため、コントラストが低い場所や暗所でのAF機能はどうしても見劣りする部分がありました(もちろんコントラストAFの良さもありますが…)。

このAF機能のアップデートは今回S5IIを使用していて最も違いを感じた点です。

また、5軸6.5段の手ブレ補正機能により、歩きながらの撮影でもブレがかなり解消されています。

像面位相差AFと認識AFの使い心地

像面位相差AFが搭載されたことと従来の認識AFのおかげで、人物認識の機能が大幅に改善されました。

一点AFではもちろん、フルエリアAFにおいても、体感で「6m以内の距離で被写体がこちらを向いている状態」が高い精度で被写体を認識してくれているように感じます。

これは従来のLUMIXから使用している私にとって、撮影をサポートしてくれる強力な相棒になる可能性を感じました。

色に対する直感的なアプローチ

前述の通り、モニターで写真を見るととても発色がよく、色の再現性の高さを感じました。LUMIXは従来機から、撮って出しで色が綺麗なのが強みです。

さらにS5IIから、新機能である「リアルタイムLUT」が搭載されています。これは簡単に言えばフォトスタイルのような機能で、クリエイターが任意で作成したLUTをそのまま写真に適用できる機能です。

センサーやモニターから得る色描写の美しさ、そしてリアルタイムLUTを搭載したことにより、よりクリエイター好みの色へ直接的にアプローチできるカメラになったと感じています。

ポートレート撮影においてのS5II

さて、ここからはポートレートにおけるS5IIの使用感についてご紹介しましょう。

特に私からはAFを中心に、以下のような状況での撮影について触れていきます。

(1)被写体の動きをどのくらい追って認識できるのか
(2)逆光時や暗所でもピントが合わせられるのか

動く被写体、または撮影者が動く撮影の場合

私はポートレート撮影時に、被写体であるモデルさんに動いてもらったり、自分が動きながら撮影することがよくあります。

そしてこれまで、どちらかが動いている撮影だと、従来のコントラストAFよりも像面位相差AFの方が頼り甲斐があったのが本音です。

今回、S5IIでAFが刷新されたことに合わせて、あえて動きものの撮影に挑戦してみました。

・移動してくるモデルさんを撮影した場合

・撮影者が移動しながら撮影した場合

このようにピントが外れることもなくAFの精度はとても向上していました。これは自然な瞬間や表情を捉えたいなと思うときには本当に助けになります。

逆光時や暗所の場合

AF機能の改善がさらにわかりやすかったのは、逆光時や暗所での撮影です。

・逆光時の作例

・暗所での作例

暗所の撮影では、かなり暗いと感じる場所でもピントが合いやすくなり、顔認証もされています。さらに手ブレ補正も合わさり、低照度下での撮影時でも気軽に撮影できました。

迷いなくシャッターを押せる一台

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

・新世代エンジンと新開発のセンサーによる、優れた画質と像面位相差AFの両立
・撮って出しでも使える高い色の再現性
・手ブレ補正アルゴリズムによる5軸6.5段の手ブレ補正機能
・LVFとLCDの美しさ

これらが、私がS5IIを使用して感じた魅力です。

LUMIX初の像面位相差AFの恩恵はとても大きく、ポートレートを撮影するフォトグラファーの皆さんにおすすめしたくなりました。

色味に関しても再現性は高く、クリアで発色のいいLUMIX S5IIは様々な場面で活躍してくれること間違いなしです。

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