見たままを素直に映しだす『LUMIX S5Ⅱ』。スナップ撮影をして感じるS5からの進化
こんにちは。フォトグラファーのしふぉん(@shiifoncake)です。東京を拠点に活動しています。
2021年には初の写真集『白日夢』を上梓。
様々なジャンルを撮影する中でも一貫して“誰が見ても気持ちのいい写真“をテーマとして、特に構図や色にこだわりを持って撮影しています。
企業案件や観光PR案件、雑誌やwebサイトへの寄稿など幅広く活動中です。
そんな私が今回、LUMIX S5IIの使用感について、メインとしてスナップの作例と合わせてご紹介します。
ファーストインプレッション
LUMIX S5IIを手にした第一印象は、「グリップのホールド感がLUMIX S5より優れている」ことでした。
私はスナップをメインに撮影する時、視点の自由度を上げるために手首にネックストラップを巻き付け固定し、片手で持ち歩くことが多いです。
そのため、グリップのホールド感はカメラ選びで気にするポイントの一つになります。
グリップが深くても、手が大きくないとフィットせずホールドしにくいですよね。
実はS5では私の手の大きさに対してグリップが大きく感じられ、負担を少し感じやすくなる要因となっていました。
しかしS5IIの場合は深さの具合と親指の剃りが改善され、フィットしやすい形になっており、手の大きさに関わらず持ちやすく進化したと感じています。
また、S5に続きS5IIの作り出す絵はとても綺麗で、見たままの美しさをそのまま写し出してくれると強く感じています。
スナップ撮影において色を作り込むという場面は少なく、どちらかというと簡単な編集で終わらせたいのが本音です。
LUMIXの撮って出しの完成度の高さは、スナップ撮影をメインで行う私にとってとても助かっています。
S5IIは、クリエイターにとって表現の幅を広げる手助けをしてくれる、そんなカメラであると感じました。
LUMIX S5IIで撮影したスナップ写真
ここからは実際に撮影した作例を紹介していきます。ここではjpeg撮って出しの状態で写真をご紹介し、LUMIX S5IIの撮って出しの完成度を見ていただきましょう。
これらは全てAWB(オートホワイトバランス)で撮影しています。光や環境は異なりますが、どの場面でも撮って出しの色再現がとても忠実だと感じました。
S5に引き続き、S5IIでも気に入ったのが色の素直さです。S5を使用していた頃から、青や緑の表現力の高さや豊かさをとても気に入っていました。
5枚目の日没後の写真のような空のグラデーションは、なかなか撮って出しでは色の再現が難しいと感じています。しかしS5IIでなら、この時間特有の空の色、その優しい雰囲気をそのまま写し出してくれました。
撮影中、背面モニターで確認した段階から絵が美しく、撮影のモチベーションが上がるのはもちろん、実際に取り込んでみた時にLUMIX特有の透明感もあり、雰囲気のある1枚として仕上がっているように感じています。
スナップを撮影する人にとって、撮って出しでも完成された絵を作り出すことのできるLUMIX S5IIは強い味方になってくれるのではないでしょうか。
強力な手ブレ補正
私がメインで使用した「LUMIX S5II+LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」の組み合わせでは、5軸のボディ内手ブレ補正(B.I.S.)に加えレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)が効くこともあり、暗くなってきた時間帯でも、三脚なしの手持ち撮影を楽しむことができました。
スナップをメインで撮影してはいるものの、途中で少しシティースケープ撮影をしたくなったり、日が暮れてきてシャッタースピードを稼ぎたいという場面に遭遇することは多々あります。
しかし、出来るだけ身軽に動きたいということもあり、まず三脚を持ち歩くということはありません。
実際にどの程度手ブレ補正が効くのか、ブルーアワーの時間に試してみました。柵や壁といったものに一切頼ることなく、自分の腕のみで支えて撮影しています。
一切の支えを使用していないものの、シャッタースピードを1/4秒まで稼ぐことができ、ISO320までに抑えられています。最近は撮影スポットでも三脚禁止の場所が増えているので、夜景撮影において強力な手ブレ補正はとても魅力的です。
続いて、11月の皆既月食の写真です。島根での仕事後に鳥取を旅している時に撮影に挑んだのですが、旅先では特に三脚を持ち歩くデメリットが大きく、この日も三脚を持ち歩いていませんでした。
皆既月食となると、いつもは明るく輝いている月が地球の影に入り、とても暗い状態の月を撮影しなければならないため通常であれば三脚が必要となってくる撮影です。
しかし、こちらはS5IIに「LUMIX S 70-300/F4.5-5.6」を使用した300mmでの撮影だったにも関わらず、強力な手ブレ補正のおかげで皆既月食を手持ちで撮影することができました。
300mmで1/5秒というシャッタースピードであれば殆どの場合ブレてしまうにも関わらず、ブレることなく撮影できたことで、ISO6400に抑え月面の模様まで綺麗に写し出せています。
スナップをメインで撮影されるという方でも他のジャンルも撮影することがあったり、これから挑戦していきたいという方もいるでしょう。
その時の気分で気軽に低照度下での撮影にも挑むことができるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
撮りたい瞬間を素直に写し出してくれるカメラ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私が考えるスナップ撮影におけるLUMIX S5IIの魅力は「色の再現度の高さ」と「強力な手ブレ補正」です。
撮りたいと思った瞬間を見たまま素直に写し出し、簡単な編集で納得のいく仕上がりを得ることができるLUMIX S5IIはスナップ撮影に向いているのではないでしょうか。
ぜひLUMIX S5IIを使ってスナップ撮影に挑戦してみて下さい!
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