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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6【Photo Walk #01】

こんにちは。はじめまして。光学設計部の鮎川です。
普段は撮影で重要な絞りやオートフォーカスに関連するメカ設計を担当しています。

この【Photo Walk】カテゴリーの記事では、設計メンバーが撮影した作例をゆるく紹介していきます。
初回となる第1回は、DC-S5M2などのキットレンズにもなっている、Sシリーズ交換レンズ LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 をテーマに作例を紹介させていただきます。

作例撮影のフォトウォークを実施したのは4月の上旬、光学設計部がある大阪ではちょうど桜が咲き始めた頃でした。

フォトウォークのようす
(左:S-R70200+DC-S5M2X / 右:H-ES200+DC-G9M2で撮影)

超広角20mmから標準域60mmまでをカバーするこのレンズは、スナップ撮影にちょうどいい焦点距離のズームレンズで、重さは約350gと軽量、散策しながらの気を張らない撮影にぴったりなレンズです。

36mm  F4.5  SS:1/160  ISO:100  DC-S5M2で撮影 (メカ設計 T)

まずは桜の作例から紹介します。桜の花びらの解像感がよくでていることがわかります。
F値は開放、メインの桜の花に寄って撮影することで、ピントを合わせた花から距離の離れた前後の花はきれいにボケていき、ふんわりとしたあたたかい作例になっています。

60mm  F5.6  SS:1/320  ISO100  DC-S5で撮影 (光学設計 渡邉)

桜の作例をもう1枚紹介します。こちらはTELE端の焦点距離60mmで撮影しています。
望遠側で撮ることで、より遠くの被写体を引き寄せ、さらに背景をより大きくぼかすことができるので、メインの桜の花が際立った作例になっています。

26mm  F3.9  SS:1/500  ISO:100  DC-S5M2で撮影 (レンズ開発リーダー 和田)

こちらは椿の花にめいっぱい寄って撮影した作例になります。
椿のピンクと葉っぱの濃い緑がきれいな対比になっている作例です。

このレンズは焦点距離26mmの時に最大撮影倍率が0.43倍、最短撮影距離は15cmになり、被写体に大きく寄った近接撮影が楽しめます。
花びらが徐々にとけるようにボケていくのがわかる作例になっています。

60mm  F5.6  SS:1/80  ISO:320 DC-S5M2で撮影 (メカ設計 京田)

また、ふとしたチャンスを逃さずに道端の猫を撮影したのがこの作例、小型・軽量なこのレンズの機動力が活かされています。
猫の毛並みまでしっかりと解像しており、質感まで伝わる作例になっているのではないかと思います。フォーカスも機敏に動きます。

20mm  F11  SS:1/400  ISO:100  DC-S5M2Xで撮影 (メカ設計 鮎川)

最後に私の作例を紹介させていただきます。
20mmという超広角を活かして夕刻のビルを撮影しました。ボケが発生しないように写真全体にピントが合うように、F11まで絞って撮影しています。

またこの作例は「Luminous city」(yuuuiさん作成) というLUTをあてて撮影しました。普通のビル群ですが、明暗差が強調されて印象的な描写になっているかと思います。
こちらのLUTはLUMIX Color Labで公開されていますので是非使ってみてください。

今回の作例紹介は以上になります。
このレンズはキットにもなっているのでお持ちの方も多いレンズかと思います。
日ごろから持ち出していただき、20mmの超広角を活かした撮影や、被写体に大きく寄った近接撮影など、いろいろな撮影が楽しめますので、是非試してみていただきたいです。

記事に関するご感想やご質問などがありましたらコメント欄にお願いします。励みになります。
来月の【Photo Walk #02】では LUMIX S 85mm F1.8 を紹介させていただく予定です。来週撮影に行ってきます。こちらもお楽しみに。


▼ この記事で紹介しきれなかった作例も公開しています ▼

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