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LUMIX S 26mm F8 が発表されました

こんにちは、光学設計部の鮎川です。

先週、Lマウントカメラ DC-S9 の発表をさせていただき、それに合わせて薄型レンズの LUMIX S 26mm F8 を発表させていただきました。
X(旧Twitter)やYouTubeを眺めているとすでにいろんな方がレビューをしてくださっていますが、光学設計部もこのビッグウェーブに乗るしかないということで少しだけ作例を紹介させていただきます。

 26mm  F8  SS:1/400  ISO:100  DC-S5M2Xで撮影

これは桜の季節、歩いていて見つけた桜をスナップ撮影をしました。
「ここから」の標識にフォーカスを合わせているのですが、奥の桜はきれいに解像していて、手前の桜は少しボケていますね。
マニュアルフォーカスのレンズなので、ピーキング(ピントの合っている位置に色がつく機能)をみながらピントを合わせていくのですが、こういったごちゃついた被写体の場合はピーキングの感度を少し厳しく「-1」くらいに設定した方がフォーカスが合わせやすいんじゃないのかなと感じました。
マニュアルでフォーカスを合わせたり、構図を考えたり、被写体とじっくり向き合う楽しさもこのレンズのひとつの特徴ではないかと思います。  

 26mm  F8  SS:1/10  ISO:800  DC-S5M2Xで撮影
撮影協力:Milk cafe

こちらはMilk cafeさんで撮影させていただきました。シェーカーについた水滴とそれを引き立てる内装の背景ボケが、なかなかにいい描写をしていると思います。
F8ということもあり暗い環境での撮影は得意としていないレンズではありますが、ボディの手ブレ補正を効かせてちゃんと構えて撮れば、手持ちでもブレなく撮影できました。

26mm  F8  SS:1/106  ISO:200  DC-S9で撮影
撮影協力:大阪市中央公会堂

最後に、中之島で撮影した広角の26mmを活かしたポートレート作例を紹介して終わりにします。ディストーション(歪み)も適切に補正されおり、26mm広角の表現も楽しいです。
こちらは建物の雰囲気に合わせて「Nisebeni」(Keng Chi Yangさん作成) のLUTをあてて撮影しました。その後、人物にもう少しふんわり感が欲しいなと思いカメラ内現像で「Powdery Snow」(クマザワコータローさん作成) を重ね掛けしてみました。(LUTの重ね掛けはS9からの新機能です!)

このレンズはとにかく薄くて軽い、でもちゃんと写るレンズだ、と感じました。またこのレンズはレンズの前面にカバーガラスが埋め込まれていて、そのままバッグに収納することができます。気軽に持ち出せて気軽に撮れるレンズです。

例えば私の運用ですと、「今日は85mmの単焦点レンズメインに撮りたいけど、広角で撮りたい場面もあるかもしれない。。」みたいな日に一緒に持ち出すと少し幸せになれるかもしれません。

因みに最後の作例のモデルは東雲れなさんにお願いしました。
この日に撮影したほかの作例は LUMIX S 85mm F1.8 の記事で詳しく紹介させていただいていますので、併せてお楽しみください。


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