So you happy ?に言葉が詰まった21歳
こんにちは。
なかみぞです。
いまリュープリンという女性ホルモンを止める薬を投薬してまして、副作用マックスで死に絶えております。
女性ホルモンを止める=閉経と同じ状態
=更年期症状が出る
つまり15分に一回の火照り(ホットフラッシュ)とだるい、頭痛が通常運転、という症状などが一気に寄ってたかってわたしを潰しにきております。
弱いので簡単に潰される気しかしません。
いただいているお仕事はすべてやらせていただいてから、5月は少し休憩する予定でいます。
ちなみにこの副作用、更年期症状なのでいわゆる「イライラする」というのが定番らしく、2月時点ではわたし自身これをすごく楽しみにしていたんです。
もう各社関係者のパートナーたちに、
「わたしこういうお薬で、イライラする副作用が出るから!!怒らせないように気をつけてね!!!副作用だから!!」
と伝えて、むやみに八つ当たりしてやるぞ!!と思っていました。(最低ですごめんなさい
言い続けてはや2ヶ月。
そんな症状は出ず。
イライラを溜め込みがちな性格なので少しは緩和されるのでは、とワクワクしていましたが人生そんな甘くない。
むしろ体調が芳しくないのについ動いてしまう。
そう。ただのバカです。
そして繁忙期ががっちりかぶる。
なぜこんなことになってんだ。
不思議に思ったなかみぞは大人の先輩に質問してみました。
わたしが人間性を疑うほどできた人間だと思っている大人の先輩、紺色さん(@con_san_con)が教えてくれた真理でした。
こんな話から始まってしまいましたが、題名の
「so you happy?」
は、わたしの愛するカナダのホストマザー、ローリーンに言われた言葉。
この言葉がきっかけで「わたしはなにを大切にしたいのか」を考え直すことになり、結果フリーランスに落ち着いた形になっています。
働くことこそ至極の幸せと感じた10代20代
最初にお伝えしておきますが、わたしはだいぶ人間としてこじらせてきている部類で、働き始めた10代から20代前半はもうよくわからないけどとにかく働いて働いて働いて、働きながら死んでいきたい!!!みたいなもう親泣かせな生活をしていました。
四日ほぼ完徹とか普通
会社に泊まってダンボールで寝る
毎日終電
正月3日間以外年中ほぼ休みなし
これは全く盛っていない。ファッション業界の皆様は情景が思い浮かぶ方もいるかもしれません。
そもそも「休む」とか「オフ」という概念がなく、仕事が遊びのようだし遊ぶように仕事をする。ある種ファッションとはそういうものでもあるので間違ってはいないのですが、わたしはバカなので程度問題が破綻していました。
そんな忙しい毎日の最中、高校の頃にお世話になり、ずっと連絡をとっているカナダのローリーンから電話がありました。
定型文のような会話でいまの生活の説明をしていく中で、ローリーンが眉をひそめるのが電話越しでもわかりました。
そして彼女は「So you happy?」とわたしに聞きました。
すごく心配そうな声で、「わたしはその仕事をいますぐ辞めてほしい」と言いました。
カナダにはそこまでして働くという価値観がない。
家族との時間、友達との時間、そういうものを考えた人生を考えている?
日本人は働きすぎだとよく聞くけれど、その日本人の型にハマって体を壊していては意味がない。働きすぎは美徳ではないとわたしは思う。
そういう内容を話してくれました。
でも最後に、「でもあなたが幸せだっていうなら、それでいいのよ」と言ってくれました。
その時は心配かけまいとして「充実しているよ!」と答えてしまったけれど、その頃から少しわたしの価値観が変わってきました。
(奇跡的に)家族ができることで世界が変わった。
「お前は絶対結婚できない」「うんわたしもそう思う」
このやりとりを挨拶みたいに続けてきていたわたしにとって22歳という年齢での結婚は自分が一番衝撃的なパターンでした。(結婚した理由を話すと結婚詐欺だと言われるのでアレですが)
というか
四日家に帰らない
会社でダンボールとサンプルで寝てる
帰ってきても毎日夜中2時
っていうか毎日仕事で休みない
こんな女をよく嫁にしようと思ったね君は。
本気で思います。
本当に思います。
一度言われました。
「俺と仕事、どっちが大事なの!?」
わたしのセリフだと思っていました。
でもそういう日々が続いて、ローリーンに言われた言葉がまた頭をよぎります。
大好きなはずの人と一緒に買い物も行けない。
新婚旅行も行けない。
あれ?なんか違うんじゃない?
わたしは大切な人を悲しませるために、仕事をするんだろうか。
そこで初めて、働くことが楽しいにつながることような働き方を考え始めました。
同棲してから2年で結婚したのですが同棲中もきっと、ずっと寂しい思いをさせてきてしまったんだわたしは。と我に帰りました。
そして仕事を変えることを決め、まず
極力夜ご飯を作って一緒に食べる。
土日は休む。
彼が行きたい時期の旅行にできるだけ合わせる。
とにかくとにかくとにかく二人で楽しい思い出を作る!
おそばせながら、そこに気づきました。
そこからは本当に早かった。
ちょうど海外の現場を見てみないかという話もきて持ち前の単純さで即決。会社を辞めてすぐフリーランスになりました。
とてつもない運の良さで安定した仕事先が1件決まり、そのあとは単発の仕事や自分のブランド、衣装のお仕事もいただきなんとか社会人らしい収入を得ています。
仕事観も変わり、やはり忙しすぎて性格も荒んでたのでしょうか、穏やかになったのが自分でもよくわかります。
正直言っていまでも忙しくしてしまうというのは間違い無くあります。
もう癖のようになってしまっていて、ええ不安になる病気なので。
それでも、旦那さんとの時間や、周りとのコミュニケーションの時間、自分の体を労わる時間を作るようになったという人間的な成長があります。
わたしは多分「他人と幸せになるためにフリーランスになった。」といってもある種間違いではないと思っています。
「so you happy?」に言葉に詰まってから5年。
少し時間はかかりましたが、いまは確実にもちろん!と胸を張れるので、今年はローリーンに会いに行こうと思います。
カナダ行きのチケットを予約しに行ってきます!
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