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虫など見ましょうか?

今年は「赤トンボ」を多く見かけます。
私の居住地はほぼ平地ですので、赤トンボはもう少し季節が進まないと見られないはずなのです。
シオカラトンボやオニヤンマも飛んでいますが、目につくのは赤トンボなのです。

「これは秋が早いのかも?」と、期待してしまいます。
…以前に、カマキリの卵が頭上よりも上に着いているのを見て「これは大雪になるかもね?」と同僚に漏らした事がありました。
翌年になり、未曾有の大雪に襲われたとき
「あれはやはり予兆であったか?」と思い、野生とはやはり凄いものだと感心した事があります。

その時以来、例えば鯰が暴れると地震が起きるとかの伝承についても、真面目に取り組むようになりました。
身近な自然に目を向けるようにもなり、結果として知識と感性の枠を広げることに繋がって、撮影などでもそれが現れるようになったと思います。

即物的と言いますか、物事を理詰めで反射的に判断する傾向が、最近の日本では強くなった気がします。
しかしそれは主に西洋的な思考方法であり、自然に対して豊穣よりも厳しさの方が上回る環境だからこそと考えます。

日本の自然は厳しくも小さく、人が身を任せる事が出来るようなものです。
そこから生まれた人間性は、その主体が「受け身」であり、受け入れる文化が育まれて来ました。

日本の文化の元になっているのは、自然の姿だと信じます。
身近な虫たちへの気配りを始めるなら、今のギスギスした気分を柔らげる一助にも成るのでは無いかと思います。



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