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本物の縄文土器に触れてみた! 「南山大学人類学博物館」 / 愛知① 23/47

こんにちは。縄文に惹かれやって来たのが「南山大学人類学博物館」。
(記事「ルーツを辿れ!茅野市尖石縄文考古館 / 長野・茅野市 ②

名古屋にある南山大学人類学博物館は、展示物のほとんどがガラスケースを用いない露出展示となっており、実際に手にとって観ることができる珍しい博物館なんです。

ジャラジャラしたアクセサリーは外して入館

展示は4つの展示カテゴリーに分かれ、時代や地域別ではなく、収集過程別に資料を展示。「どういう目的で、誰が、いつ収集した資料か」を明確にし、南山大学の人類学研究の発展を理解しやすくしています。

南山大学の母体となる「神言修道会」に所属していた神父によって収集された資料群。旧石器時代の石器などが展示されていました。

石器も触れるの

美しく陳列された縄文土器。

そっと触らせてもらった。指先って感度の良いセンサーよね。触って初めて伝わってくるものがある。一瞬だけ上空から見た緑の日本列島の映像が浮かんだ。

このコからは音が聞こえた

勝手に命名、ツチノコちゃんー

この造形、この装飾。豊かな精神性なくして成り立たない。

60年代に収集されたパプアニューギニアの民族誌資料などが展示されているカテゴリー。

迫力の精霊面に

クルッと丸まった生物が愛らしい「あかくみ」(船底に溜まった水を掻き出す道具)。

話しかけたくなるカヌーの装飾。

1964年、人類学者である沼沢喜市神父を筆頭に、考古学、言語学、衛生学の研究者も加わった調査団がパプアニューギニア高山地帯を調査するために送り出されたのが「南山大学東ニューギニア調査団」。

美しい編み袋に竹笛。

数珠玉付きの編み袋、素敵

他の機関からの寄贈によって当館の所蔵品となった資料が展示されている「南山に託す」のカテゴリー。
言語学・文化人類学者でもあった西江雅之氏の資料群、上智大学西北タイ歴史・文化調査団資料、大須二子山古墳出土資料などが展示されています。

日本で初めてスワヒリ語辞典を編纂した西江雅之氏。
自分の皮膚の外側は全て異郷」という世界観を持って、世界を旅した人。カッコイイ!!

美しいサメの顎

おっ、ストーリーボード。水木さんのお気に入りだったね。
(記事「暗夜の住民に会いに。「水木しげる記念館」 と「鬼太郎列車」 / 鳥取④」)

素晴らしいデザインの胸飾りはパプアニューギニアから。

バリからは魔女ランダの仮面。

タイ北部に居住する少数民族のアクセサリーは全部身に付けたい。

こんなドリーム・キャッチャーあるのね。

サンタ フェのオキーフを思い出す。
(記事「オキーフの愛したサンタフェ その2/スタバカップコレクション」)

展示資料を手に取ることで、見るだけではわからないたくさんの情報を感じていただけます。
では博物館資料はどのように収集されてきたのでしょうか。作った人、使った人、譲った人、買った人、調査した人など、博物館の資料には多くの人々の真剣な思いがつまっています。

南山大学人類学博物館

「全ての人の好奇心のために」をスローガンに掲げた博物館。
世界中から集まった彼らと対話しに是非。

南山大学人類学博物館
〒466-8673 愛知県名古屋市昭和区山里町18


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