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「人の世は天秤のよう」詩

灯台のある岬から
海の暗さを 眺める

水平線が ダイダイ色に
塗られてきた

そして 眩しい光の矢が 沢山
暗い空に 突き刺さるように
飛び出してくる

朝日は 血のような塊になり 
ゆっくり 大きくなりながら
頭を かかげてくる

新しい一日の 誕生だ

地上では また
新しい命が 生まれ出で
惜しまれつつ 去っていく 命が
オルゴールの メロディのように
繰り返される

沢山の人の心が
誕生を 喜び
死に 涙する

この 繰り返しは 尽きることがない

人は 自分の命に 必ず
終わりがあることを 知っている

でも その事から 目を背けて
日々を 生きている

死の床に ついて
やっと 終わりの時の鐘が
鳴っているのを耳にする

人 それぞれは 蒼い惑星の上では
一粒の 砂粒のような 
存在なのかもしれない

その砂粒が 喜び 泣き
感動し わめき 高ぶり 考えたりするところに
人の 生きている 意味があるのだろうか?

人の心は 生と死の 
二つの 定めの間で 
何とか バランスを
取りながら 動いているのかもしれない

その 微妙な天秤の上で 出会い 恋をし
愛を知り 失恋をし 別れを知る

この不思議な 天秤が うまく 
つり合いが 取れなくなることが 起こる 

それだから 人の世は 退屈しないのかな・・・

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