「つましく生きる」ー詩ー

つましく　生きていこう
地をユルユルと　歩み
スカイクレーバーの森の　一隅に
自分の　昔の影を　探す

レモン色の月を　伴侶とし
風を　友達に連れて
遠くの街に　行ってみたい

ベッドで眠っている　君には
タンポポの　花束と
置手紙を　残していこう

友達の　風に
“時々は　君の唇に　　
そっと　キスしてほしい“と
頼んでおこう

季節を　分け合って
二人は　これまで　
ひっそりと　生きてきた

なつかしい　景色の中で
ささやきの歌を　いくつも
作ってきた

ボクの髪に　白いものを
見つけると
また　クモの糸をつけて
歩いてると　大笑いしたね

心を　寄せ合って
今　こうして
生きていることが
一番の　幸せだと
指切りを　するように
確かめ　合った

二人の　持ち物は
熱い想いと　
ブルーの　瓶の中の夢

財産は　つましい暮らし
多くを　欲しがらない心
人を　いたわる愛

さよならの　時は
空から　うすいベールが　
静かな胸の上に　降りてくる
終わり時の足音が　すぐ近くまで
やってきているようだ

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