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「身近な人なら」論は信頼関係の構築をサボるための免罪符じゃない

みなさん、こんばんは!
るる👾(@lulu_re_love)です。

今回は、質問箱でいただいた以下のご相談に回答していきたいと思います!


■ご相談内容

新入社員のため、仕事の内容も把握出来ておらず、上司とも上手くいっていません。
残業が多かったり、休み日も勉強などで仕事を考えない日がありません。それで漠然とした不安をずっと抱えています。
そこで彼氏に仕事の相談をし、不安が募ることや、寝れないことなどを伝えました。
少し泣いてしまったのですが、彼からは「相談相手が間違ってる」「俺はそれを聞いて何もできない」「何をしたくて相談したのか」と詰められました。
まさかそういうことを言われると思っておらず、余計悲しく不安な気持ちになってしまいました。
確かに私の問題で、彼には何ら関係ありません。それでも身近な人物に話を聞いて貰いたかったです。
彼と上手くやっていくためには、仕事のことはもう話さないと決め、1人で抱え込む(もしくは発散の相手をかえる)方が良いということでしょうか。
正直、しんどい時に寄り添ってもらえなかったことがショックで今後が不安です。それ以来既読無視をしてしまっています。
こちらから連絡する気にもなれません。。
支えて欲しいという私の考えが甘かったのでしょうか。
どうしていいか分かりません。良ければアドバイスいただけると幸いです。


■るるの本音

きっとわたしは、あなたから見れば「寄り添ってくれない人」だと思います。

わたしは、ただ感情の捌け口にされるような相談のされ方が好きじゃないから。
自分の悩みなんだから、相談するなら相談する側の責任としてきちんと問題を解決する意思を持ち、自分の問題だと本当に理解してるなら、彼が言うように「わざわざ他人に相談する目的」を明確にして、相談相手に目的(どうしてほしいか)を伝えるべきだと思ってるから。

じゃないと、相談される側は、相談に乗る(あくまで他人としてサポートする)のではなく、問題を肩代わりするような形になるし、感情のサンドバッグになるだけなんですよ。

□目的のない相談は相手に問題を丸投げして毒を浴びせるだけ

あなたは「私の問題で彼には関係ない」「話を聞いてもらいたかった」とおっしゃってますが、実際にあなたが望んでるのは「しんどい時に寄り添い支えてもらう(自分の問題を背負ってもらう、辛いという負の感情(毒)を浴びてもらう)」ということです。

仕事への不満や、自分の期待通りの対応をしてもらえなかったことによる不満で、感情的にしか考えられておらず問題の切り分けができていないし、自分がどんなふうに悩んでいるのか?をご自身でもきちんと理解されていないように思います。
だから、彼への要求も不十分になり、自分が求めていない対応をもらうことになってしまったのだと感じますよ。

以下の話は、巷でよく言われてることなので、聞いたことがあるかもしれません。

女性は基本的に、感情のままに言葉を発し合い共感し合うことで感情を発散する傾向にありますが、これは当たり前にやり合う女性同士だからこそ、あらかじめ多くを語らなくても成り立つことです。

一方の男性は、会話で感情を発散するというコミュニケーションの取り方をしません。
男性が話し合うときは「問題解決」が目的です。
つまり、男性に話を聞いてもらいたいなら、きちんと話の「目的」と「着地点(解決地点)」を用意して伝えておかないと、今回のように自分の望んでなかった答えが返ってきて「寄り添ってもらえなかった」と感じてしまうのです。

あくまで彼は、彼なりの話し合いをしただけ。
彼にとって話し合い(相談)は、寄り添うものではなく、問題を解決するものなのです。
だから、自分の手に負えない問題だと正直に「自分には何もできない(解決できない)」と言ったのです。
彼は、相談に乗るにあたって「解決のために考える」以外のアプローチを知らないってことなんですよ。

今回の話で言うなら、仮に寄り添ってもらうこと・支えてもらうことを目的とするなら
・彼にどんなふうに寄り添ってもらいたいか?支えてもらいたいか?
という定義を自分の中で明確にしておかないと、彼に「解決地点」を示すことができないから、彼なりの「解決地点」を目指して話を運ぶしかなくなります。
今回は、あなたが「目的」「解決地点」を示さなかったし、彼が「解決地点」を見つけられなかったから、「相談する人が違う」「自分には何もできない」と言うしかなかったし、あなたが望む対応をもらうこともできなかったのです。

では、どうすればいいのか?

問題の解決そのものや、問題によって生じた不満(感情)の消化は、あくまで自分ですべきことです。
他人にできるのは、問題を解決するための(知識や経験があれば)助言をすること、また、不満を消化するために自分の思考を整理するためのサポートとして話を聞くことくらい。
実際に思考を整理して不満を消化する努力するのは、あくまで自分。

上記のように、自分で対処すべきことと他人に外注できることを、まずきちんと分別することです。

①自分で対処すべきこと
・問題解決へのアプローチ(行動)
・思考の整理
・問題に付随する感情のコントロール

②他人に外注できること

・問題解決へのアプローチ(行動)への助言をもらう
・思考の整理のサポートとして話を聞いてもらう

基本的には、②を他人にサポートしてもらえるだけでいいように、最低限は自分のお尻は自分で拭けるようになるのが理想。

何も言わずに話し始めると、今回のように認識の祖語から、自分が望むものと相手なりに考えて提供してくれたものにギャップが生じ、本来の不満に加えて「わかってもらえなかった」という不満が増えることになります。
このような余計な不満を抱えないため、彼にも「仕事で大変なことがあって考えを整理するために話を聞いてもらいたいんだけど、いいかな?」と、ちゃんと尋ねて確認すること。
不本意なアドバイスで傷つきたくないなら「アドバイスがほしいわけじゃなくて、ただ話を聞いてほしい」まできちんと伝えることです。

あなたは「自分の問題なのはわかってる」とおっしゃってたので、おそらく「仕事が辛いという感情」を彼に話を聞いてもらい、労わりや慰めの言葉をかけてもらうこと発散したかったのだと思います。

しかし前述のとおり、「感情のコントロール(発散)」は本来、自分ですべきことです。
感情のコントロールを他人に委ねるということは、自分で自分のご機嫌をとれないから、他人にご機嫌をとってほしいと”子守”をさせるようなものなのですよ。
恋人は母親ではありません。

①自分で対処すべきことを明確にしてあげて②他人として相談という形で悩み解決をサポートしてくれる、これが全部できる人って、普通の人じゃそうそういません。
よほど腕のたつ上司かカウンセラーくらい。

何故なら、自分でもゴールがわからない自分の迷路を他人に手引きさせようとしてることと同じだからです。
「しんどい時に寄り添い支えてもらう」というのは、それくらい大変なことなんです。

中には、能力の高い相手は①までやってくれる人もいたり、恋人の力になってあげたいと①までやろうとしてくれる人もいます。
しかし、能力的にはもちろん、タイミング的にできないこともあります。

少なくとも彼は現状、自ら①をやるという発想ができる人ではないでしょう。
おそらくやったこともないだろうから、お願いしてみて「やる」と言ってくれても、あなたの期待通りにやってくれるとも限りません。

お願いだけしてみるのは、もちろんアリ。
しかし、彼にできないと断られても、やると言ったもののうまくできなくても、そこにあなたが文句を言う筋合いはありません。
そもそも自分で対処すべきところだからです。

それでも、やってほしければ、きちんと言葉でお願いする必要がありますし、ダメだと言われたら無理強いはできない。
だからこそ、やってもらったらちゃんと言葉で感謝を伝える必要があります。

これは人間関係の基本でもあります。
恋愛関係は人間関係の一部です。
人間関係の基礎を疎かにして、うまくいく恋愛関係などないのです。

だから、支えて欲しいと思う気持ちは決して甘えではないけど、それをハッキリと口にせず察してもらえなかった寄り添ってもらえなかったからと、相手に当てつけ(既読無視)をしてしまうような考えは甘えです。

あなたは「彼にそんな対応をされると思わなかった」とおっしゃってますが、彼に言わせてみれば「相談という形で話を聞いてたのに泣かれるとは思わなかった」なんです。
あなたが不満に思ったことを、あなたが最初に彼にやってしまってたんですよ。

今回の悩みは、あなたの中で「辛いと相談したら<身近な人なら>寄り添い支えてくれるのが”普通”」という認識があったために彼に勝手に期待をして、それを”普通”としていない彼から的外れの対応をされて勝手に期待外れでショックを受けたということ。

あなたは、相談は寄り添って支えるのが正解。
彼は、相談は解決のために考えるのが正解。

あなたは、身近な人を心配すること、心配してもらうことが当たり前かもしれない。
けど彼は、身近な人だからこそむやみに相談して心配かけたくないと考えてるかもしれない。

価値観の違いなので、現実的にどっちが正しくてどっちが間違いなどはありません。

これを踏まえて、”彼に相談すること”にこだわるなら、前述のように「相談」や「身近な人」に対する価値観の違いを理解した上で、彼のルールに沿って相談に乗ってもらうか、自分がどんなふうに相談に乗ってもらいたいかをちゃんと伝えないとダメ。
彼のルールが理解できないとか、彼があなたのルールで相談に乗れないというなら、もっと他の人を頼るか、すべて自分でできるようにする他ありません。

「自分は身近な人なら寄り添って支えるものだと思ってるけど、彼は違うから相談しないほうがいいんだ」という投げやりでヤケクソな極論は、うまく付き合っていく方法でもなんでもなく、むしろ彼とうまく付き合っていく方法の模索を放棄することと同じです。

違いがわかったからこそ、「彼に相談するならどんなふうにすれば、彼も気持ちよく相談に乗れて、自分も気持ちよく相談できるか?」という中間地点を探して、どんなふうに歩み寄れるか?を考えるのが、うまく付き合っていく方法を考える、ということです。だから信頼関係が深まるし、お互いにパートナーとして成長でき、将来的につながる関係が築いていけるんです。

「身近な人なら」論を、信頼関係の構築サボるための免罪符にすることはやめましょう。

彼と今後もうまく付き合っていきたいなら、気付いたほうから先に歩み寄る。
彼が誠実な人間であれば、あなたの歩み寄りに応えてくれるはずです。
そうじゃなければ、そのときあなたがどういう選択をするかはあなた次第。

とはいえ、これって最低限の余裕がないとできないことなんですよね。

今回の彼との悩みは、完全にあなたの仕事のストレスによる暴発です。
彼的には、とばっちりを受けたようなもの。

だからまず、解決のための第一歩としては、新入社員ならうまくできなくて当たり前って考えて、自分で自分の首を絞めることをためて、心に余裕を持てるように自分自身のための努力をすることだと思います。

できなくて当たり前なのに「できてないとダメ」と考えるから辛くなるし、余裕がなくなるし、人付き合いに割く気力も消耗して負のスパイラルにハマっていくし、その状態で彼と会うから、甘えて彼に発散したくなっちゃうのですよ。

□恋人間以外の問題は○○○

新入社員ということは、まだまだお若いのかな?と思います。
これから色々と経験をしていく上で自分で学んでいってほしいなあという気持ちがあるので、ここからは蛇足。

仕事やプライベートの個人的なストレスなど、恋人関係に外から不満を持ち込まないほうが絶対にうまくいきます。

なぜなら、恋人関係において個人的な悩みやストレスは

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