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Tire Agentが$5M調達

2017年ニューヨークで開催されたERAのデモデイで話を聞いた”Tire Agentが$5Mを調達”というニュースを見た。同社はタイヤ購入プラットフォームを運営しているスタートアップだ。

”単なるタイヤのECでしょ?”と思ったら大間違いだ。アメリカの道路は日本のように整備されていないので、パンクすることがままある。(筆者もテキサスで経験済み)日本とは違い、個人でのタイヤ需要はかなり高い

当初はアイデアだけの段階だったが、3年でタイヤブランド50社、とホイールブランド20社、タイヤ流通倉庫500+、設置先15,000と大きく連携が広がっていた。

タイヤ業界はあまりEC化が進んでいない昔ながらの市場で、タイヤ購入しても手数料や取り付けなどの追加費用がわからないこともありユーザーは不便さを感じている。

そこで同社はタイヤを買いやすくするために、購入可能な販売店エリアや取り付け費用、わかりやすいタイヤのコンテンツなどをベストな価格と一緒に教えてくれる。さらにPayPairと呼ばれる融資プラットフォームも提供をしている。

この融資プラットフォームがあるので、あらゆる人たちがTire Agentを利用して安心してタイヤが購入仕組みとなっている。

と言うのも車社会のアメリカでタイヤは必需品であるにもかかわらず、クレジットスコアが低いとカードが使えない場合がある。そんな人たちに対し様々な貸し手、融資、支払いプラン会社とマッチングをさせ、費用をカバーする方法も提供してくれる。

この結果、具体的な売上の記載はなかったが、2019年から2020上期にかけて、売上高とタイヤ販売数が300%増加しているそうだ。対象者が多いので売上数は伸ばしていけるものの、毎月購入する商品ではないので、さらなる売上増には保険や消費財の購入なども一緒にやっていく必要はありそうだ。

最後に宣伝を。

ちなみに日本ではこの領域をMiddle Fieldがモタガレというサービスで実施している。タイヤに特化したサービスではないが、車メーカーを選択すると、純正パーツや取付可能な他社のパーツだけでなく、すぐに設置ができる業者も一緒に教えてくれる。

国内でも、せっかく購入したパーツが自分の車に設置できないという問題は度々発生している。車付きの方にはぜひ試して頂きたいサービスなのでぜひご利用頂きたい。

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▶︎会社名:Tire Agent
▶︎国:アメリカ
▶︎創業者:Jared Kugel
▶︎設立:-
▶︎サービス名:PayPair:タイヤ融資のプラットフォームも一緒に提供。
▶︎WEB:https://www.tireagent.com
▶︎サービス概要:
・タイヤ購入プラットフォーム。本体価格と取付費用、取り付け先も一緒に検索が
 可能。融資のプラットフォーム”PayPair”を合わせて提供中
▶︎トラクション:
・売上高とタイヤ販売数が300%増加(2019上期〜2020上期)
・タイヤメーカー50社、ホイール20社、タイヤ流通倉庫500+、設置先15,000
▶︎資金調達額 :5M /総額6M
▶︎調達元:American Family Ventures, with participation from ERA, 
     Sidekick Fund, NY Angels and HBS Angels.
▶︎ラウンド:ー
▶︎リソース:https://techcrunch.com/2020/07/27/tire-agent-with-a-new-financing-platform-raises-5-million/


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