一匹狼と呼ばれてまして…前編

？？：おはよーっ！

？？：相変わらず朝から元気だね～美空

美空：そういう瑛紗は、今日も眠そうだね？

瑛紗：遅くまでアニメ観てたからね寝不足

私は、一ノ瀬美空高校二年生！
いわゆる華のJKですっ！
高校生ですよ？青春したい！恋したい！キュンキュンとしたい！
そんなお年頃なんです！

瑛紗：美空？そろそろ先生来るよ？

美空：はわぁぁあ．．．

瑛紗：ダメだこりゃ

？？：みんなおはよう

あの人は、私たちの担任の梅澤美波先生
きびしい時もあるけどいつもは優しい戦士…じゃなかった先生！

梅澤：狩野…狩野○○！また遅刻か…

いつも遅刻してくる私の隣の男の子
狩野○○は、さえない感じの陰キャ男子
いつもと同じならそろそろ…あっ来た

○○：・・・

梅澤：遅い！遅刻だぞ

○○：すんません

梅澤：後で職員室に来なさいでは、これで終わるよ

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梅澤：なんで遅刻したの

○○：特に…

梅澤：またかあんまり遅刻すると進級に響くよ

○○：はぁ…もういいっすか

梅澤：明日はちゃんと時間通りに来ることいいね

○○：・・・

梅澤：返事は？

○○：まぁ…

梅澤：全く困ったわ

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瑛紗：美空も相変わらずだけど、狩野くんも相変わらずだよね

美空：授業中も寝てばっかりだしね

瑛紗：お昼休み終わったどこか行っちゃうし

美空：ああいう人はないかな～

瑛紗：そういえば美空私今日は、部活あるから一緒に帰れないや

美空：えぇ～最近忙しそうだよね

瑛紗：色々あってね？美空そんなに出会いが欲しかったら、ナンパでも待ってみるっていうのはどうなの？

美空：もっと素敵な出会いがしてみたいの！

瑛紗：夢だと思うけどなあ…

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はあ…結局帰り一人かあ…ス○バで、ゆっくりしてから帰ろ…

美空：うわっ！

あれ？私宙を舞ってる？
顔から落ちて行ってない？
めっちゃスローモーションなんだけどな

○○：お、おい！大丈夫かよ

美空：え？

○○：お前階段から落ちたんだぞ

場面の状況を確認すると、私が狩野くんに
お姫様抱っこしてもらっていることになっている

美空：ごごごごめんなさい！

○○：気をつけろよな

美空：助けてくれてありがとう…

○○：ん

ちらっとだけ顔見えたけどカッコイイかも…

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瑛紗：え！？狩野くんに惚れた！？ど、どういうこと？

美空：実はね…かくかくしかじか

昨日あった出来事を話した

瑛紗：めっちゃカッコイイね

美空：でしょ！私今日から狩野くんにアピールする！

瑛紗：頑張って

そこからというもの・・・

美空：狩野くんおはよう！

○○：っ！？

美空：一緒にお昼食べない？

○○：結構です…

美空：一緒に帰ろ？

○○：遠慮しておきます

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美空：なんにもうまくいかない～！

瑛紗：狩野くんだいぶガードが堅いね

美空：どうしたらいいの？

瑛紗：こうなったら思い切って告白してみるとかは？

美空：こ、告白！？それは、まだいいんじゃない？距離だって上手く詰められてないし．．．

瑛紗：あんなにキュンキュンしたいとか青春したいって言っておきながら実は、デートはおろか告白もしたことないもんね

美空：言わないで！

瑛紗：善は急げって言うでしょ？放課後呼び出してみなよ

美空：も、もうどうにでもなれ！

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○○：で？なに？

美空：えっと…

○○：用がないなら帰りたいんだけど

美空：す、好きです！

○○：は？もしかして罰ゲーム？

美空：そんなんじゃない！

○○：ふざけてるなら今すぐにやめてくれ

美空：一生懸命勇気出したのに…なんでそんなこと言うの！

○○：え…わ、悪い

美空：絶対好きにさせてやる…今日から毎日私といること！

○○：はああ！？！？