見出し画像

VUZIXの次世代スマートグラスが実はすごかった。

※こちらの記事は投資推奨や投資助言するものでなく、技術や会社の位置付けのみ紹介している記事です。
※素人記事ですので間違いがあるかもしれません。ご参考程度でお願いします。
※2021/2/20に最近のニュースを追記しました。

 こんにちは、ルーシーです。旦那が少し詳しいということもあって、CES2021で発表されたVUZIXのスマートグラスについて簡単にまとめました。今回は旦那がどうしても書きたいとのことでお任せしています笑

今回のメッセージは「VUZIXのスマートグラスに搭載されるマイクロLEDが実は最先端ですごい。」

VUZIXがCES2021で発表したスマートグラス

 一見普通の眼鏡に見ますし、今まで発表されてきたスマートグラスといかつさが全然違いますね。まるでコナン君がつけているような眼鏡ですね。なんとこのスマートグラスは2021年夏に発売予定みたいです。

 ちなみに今製品ラインナップにあるM4000は以下のような感じです。

画像2

出典:VUZIX社HP: https://www.vuzix.com/products/m4000-smart-glasses 

 このグラスの表示部(赤枠)はDLP(Digital Light Processing)と呼ばれる投影デバイスが搭載されており、ここに像が映ることでAR(Augemented Reality)が可能となっています。DLPはプロジェクター分野で液晶プロジェクターにとって代わる技術でマイクロミラーによる高解像度な投影が可能な技術です。以下リンクに詳しい解説があります。

https://emb.macnica.co.jp/articles/5757/

https://www.cima-net.co.jp/cima-lab/cimapedia/6830

で、この表示部分が大きくかさばっているように見えますね。

 一方、今回発表されたスマートグラスはこんな感じ。

画像2

 だいぶスマートグラス投影部が小さくコンパクトになったように思います。これは動画にもある通り、マイクロLEDとよばれるデバイスを搭載したためこのようなデザインにできたと考えています。以下リンクのインターネット記事によるとこのマイクロLEDデバイスは中国のJade Bird Displayというところのものを使用しているようです。このマイクロLEDのスペックが恐ろしくすごいため、記事にした次第です。

 まずマイクロLEDについて解説します。

このスマートグラスに搭載されたマイクロLEDって?

参考:映像情報メディア学会誌 Vol. 73, No. 5, pp. 939~942(2019)https://www.ite.or.jp/contents/keywords/1909keyword.pdf

 マイクロLEDとは、テレビやスマホの表示パネル分野で注目されている新型の方式で液晶(LCD)や有機EL(OLED)とちがい、細かいLEDをたくさん並べて表示することが特徴です。上述のリンク記事に詳しい方式と課題が載っていましたので是非参考にしてみてください。以下ニュースの一覧表が参考になります!


 ニュースソース:https://eetimes.jp/ee/articles/1910/23/news020_2.html

 2020年7月時点で、マイクロLEDには以下のメーカーが開発に取り組んでいるそうです。

画像4

※上記画像は沖為工作室様の情報です。↓
https://twitter.com/chong_zuo?s=21

(2020年2/20更新部分)

沖為工作室様のご情報によると、PlesseyはFacebookの投資を受け入れ、陣営に取り込まれためVuzixはPlesseyの代わりにJBDを新パートナーに選んだと考えられています。

現実的な生産技術としては半導体実装分野のダイシング技術を用いたWLP(ウエハレベリングパッケージ)という方法がありますが、これを事業としているPlessey社とVUZIXは提携関係にあるようです。またPlessey社はFacebook社とも提携関係にあります。以下記事がとても参考になりました。

 マイクロLEDの元祖はSonyのCledisというテレビで当時3000万円で発表されたと記憶しています。以前はAPPLEがLuxvue社を買収したり、Apple watchを作る計画があったりもしました(あれはどうなったんだろう)。Apple wacthへの採用については以下に記事がありました。

 ちなみに青色LEDはGaNというものを使うのですが、米国株でいうところのCREE社(ティッカーコード:CREE)や中国のLED大手三安光電はGaNのLEDが強いようです。こちらは電気自動車のパワー半導体のSiCにもとって代わるものらしいので注目です。

今回のマイクロLEDの何がすごいか

 今回のJade Bird Display製のマイクロLEDは以下のようなものです。HPから引用しました。

画像5

画像6

出典:Jade bird display HP: http://www.jb-display.com/0-31 

 なんと5000ppiや6000ppiと先ほどの比較表の最大値に達してしまっているんですね。先ほど述べたとおり、マイクロLEDの主な課題は生産方法や生産コストです。この細かいマイクロLEDを、今年夏に発売できるほど生産方法が確立されていると考えると、恐ろしくすごいことだと思います。

 ちなみに以下リンクの記事の通り、2020年8月にSHARPがAppleグラス向けに公表しているマイクロLEDは0.13"で3000ppiですから以下にすごい数値かがわかっていただけと思います。生産も2023年とかなり遅れをとっていると考えます。あのシャープでこの状況なので、この中国企業は一体!?

実はKOPINも関係がある

ちなみにこのすごいマイクロLEDを作っているJade Bird DisplayはKopin(ティッカーコード:KOPN)とも提携関係にあります。

 ちなみにKOPINはCES2021でパナソニックのVRゴーグルにOLEDパネルが採用されているのですが、これも実はすごい技術です。(いつか記事にできたらいいなぁ。)

 以下はKOPINのHPのプレゼンテーションの画像ですが、KOPINはVUZIXなどのTier1に相当するみたいですね。Lenovoも今回CES2021でスマートグラスを発表していたので何か関係あったりして。

画像7

出典:Kopin社 HP内プレゼンテーションより:https://www.kopin.com/

(2021/2/20更新) VUZIXの最近のニュース

$VUZI のM4000スマートグラスはDJIドローンによる建設現場検査に用いられるDrones4Geologyに使われていると発表した。今まで検査しづらかった箇所の検査が可能となる。(2021/1/24頃)

$VUZI はHIPPO TECHNOLOGYとの協業が発表された。HIPPOは外科医やヘルスケア企業と医療ネットワークやバーチャル治療をスマートグラスでつなぐ。 $VUZI は19.29%株価上昇した。(2021/1/21頃)

KDDI研究所がハンズフリーナースケアサポートシステムを採用。
入院患者が増える一方で、ナース人材は減少中である現状があるが、入院患者のID特定などに一役買う予定。(2021/2/8頃報道)

(詳細情報)ヘルスケアシステムのHippo Technologyとのコラボレーションを発表。Hippoはモバイルネットワークシステムに強く、VUZIXのM4000デバイスと組み合わさることで、医者間のビデオ会議やデータ共有などが可能になる。

まとめ

 まとめると今回VUZIXのスマートグラスが搭載しているマイクロLEDは、実は技術的にとてもすごいものなのです。これらを展開しているVUZIXやKOPINも技術的にすごいのですが、中国企業のJade Bird Displayっていったい何者!?って感じです。
 VUZIXのARグラスですが、プレスリリースでは医療やドローンといった今旬の技術とのコラボレーションが多いようですので、今後社会でどのように成長していくが楽しみです。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
72
TOEIC勉強目的で米株ニュースをツイッターに投稿しています。@honyaku_lucy 米国株取引も行っていて、ニュース×財務諸表分析をよく行っています。 当面の目標はTOEIC満点、へそくり1000万円です!記事は投資を推奨するものではなくて、あくまで参考情報としてください。