見出し画像

組織で活動するということ

自分自身NPOとして活動して9年目になる。あっという間に時間が過ぎ、何とか9年持ちこたえてきた。これまで個人での活動10ヶ月、任意団体として2年2ヶ月、NPO法人として6年2ヶ月が経つ。これまでの経験がこれから団体を立ち上げようと思っている方の参考になればと思う。

個人で活動すること

個人で活動するというのは、とても自由度が高い。自分ができる範囲で、頻度・時間帯・活動内容を決められる。これを本業とせず、学校に行きながら、働きながらも、十分活動することができる。また、その活動に対して時間、労力、思考等あらゆる自分のリソースを集中できる。だから、ペースを乱されずに、ライフワークとして自分のペースで進めていきたいという方は個人の活動をおすすめしたい。

一方でこう感じる人もいるかもしれない。このまま一人で活動していて良いのだろうか。活動を取り巻く環境は変えられるのだろうか。少なくとも自分は、関われる子どもの人数に対する限界を感じたり、一人で活動していても子どもの現状はみじんも変わらないのではないかと思ってしまった。そこで出てくるのが団体を立ち上げ、組織で活動するということ。

組織で活動するということ

団体を立ち上げるときに自分自身に問いかけてほしい。自分は、活動していくなかで、どのような立ち位置にいたいのか、団体の運営をする意思があるのかということ。組織で活動していく以上、組織が維持され、構成員のベクトルを合わせて活動するという活動(団体運営)が生じる。

もっと具体的に言うと、想いや考えの共有、会計や資金調達、ボランティアなどの採用、広報などをしなければならない。それをやりたくないのであれば、個人で活動したり、どこかの団体に所属して活動したりするのが良いと思う。

規模が大きくなった際に、自分自身現場には入れなくなることも想定した方が良い。自分の役割を現場から運営へとシフトすることが難しく、現場と自分自身の考えとのズレを感じることが多くなる。今まで感覚で自分が行っていたことを言語化して伝えるということを根気よく行わなければならない。

でも、組織で活動すると、どんどん活動に広がりと深みが出てくる楽しさがある。他団体との連携が生まれ、新たな活動を開始することになったり、一人のメンバーが入ることで、現場の雰囲気が変わったりして、組織としてできることが大きく変わる。組織のファンとなって寄付などで応援してくれる存在もできる。そして、自分が住んでいる地域に限らず、海を越えることだってある。一緒に活動する仲間や応援してくれる存在、同じ志をもつ他団体と話していくなかで生まれるワクワクは、一人で活動することでは味わえない感覚だと思う。

最後に

個人で活動していくのか、それとも組織で活動していくのか、それを決めるときに改めて問うと良いかもしれない。「自分は活動していくなかでどのような立ち位置にいたいのか。自分は活動にどのような楽しさを求めているのか」と。




NPOの運営や子どもとの関わりなどを中心に記事を投稿します。サポートしていただいたお金は、認定NPO法人Kacotamに寄付をして、子どもの学びの場づくりに活用します。