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ホームページは不要と思っていた僕が心変わりしたワケ Vol.4(黒田編2)

このnoteは、本のPR会社QUESTO代表の黒田剛、Webサイト制作のプロであるKotaこと田中俊行、出版社勤務を経てフリーランスになった石川奈都子(LUCKY NUTS)によるリレー連載です編集は石川が担当。

ホームページを自分で作ることでキャリアを棚卸ししたり、SNSにない強みを持つビジネスツールとして活用する方法を伝えられないか? そんな思いから、この連載が始まりました。
フリーランスに限らず、会社や会社員でも、仕事への思いや作り手の顔が見えるホームページを持つことは新たな出会いやビジネスチャンスに繋がるはずです。

今回は、このリレー連載の発起人である黒田さんがホームページを作ろうと決めた経緯について書きます。
ぜひみなさんの感想を聞かせてください!

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「自分の仕事にホームページは不要」という判断は思い込みだった

僕(黒田)は2017年に「QUESTO」という本のPR会社を作ったものの、必要性を感じなかったのでホームページは作らなかった。仕事や雑務に追われ、そこまで手が回らないというのが実情だが……。

会社設立から1年ほど経った頃、信頼する著者であり、やり手経営者でもある方に今後の会社経営について相談する機会があった。すると、会社運営上、ホームページを作ることがいかに重要か諭された(実際には、まだ作っていないことにかなり呆れられた……)。

「人力で行う昭和型の営業も良いけれど、あなたが寝ている間も仕事してくれるのがホームページよ。両者の強みを活かしたら?」というごく真っ当なビジネスの基本を、改めてその敏腕経営者からアドバイスいただいた。

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「人と会って話す」が、僕が仕事上で大切にしているポリシー

とはいえ、自分がどんなホームページを作るべきかイメージが湧かず、なかなか手がつかなかった。その理由は、僕が仕事上で大切にしているポリシーと大いに関係があった。

「PRを探している人に、黒田さんを紹介していい?」と聞かれたときは、仕事を受ける前に僕は必ず相手に直接会うようにしている。サービス内容や会社の特性について、丁寧に時間をかけて説明すると、自分もクライアントも見知らぬ人と組む不安が和らぐし、何より信頼関係が築きやすくなる。

僕は、この「クライアントと会って話す」というプロセスを何よりも大切にしていた。時間や労力もかかるので、わざわざお金と時間をかけて会社案内のような味気ないホームページを作っても意味がないと思っていた。

ホームページの得意技は、キャリア全体を網羅できること

その一方で、「ホームページがあれば……」と思う機会は少なからずあった。「黒田さんを紹介したいんだけど、今までの仕事がわかる資料はない?」と、よく聞かれるからだ。担当した本や著者のリリースを作ることはあっても、自分自身のプロフィールや仕事内容を紹介する詳しい資料はない。

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一度noteで作ったが、 仕事のごく一部しか載せることはできなかった。また職業柄、情報の機密保持が重要なので、Twitter 、Facebook 、InstagramなどのSNSも活用が難しい。仕事のまとまった資料がない言い訳はいくらでもできたが、だんだんそれがないデメリットの方が大きくなっていた。

なぜなら、新規の取引先は僕が現在何の本を担当しているかより、今までにどんな本を担当してきたか知りたがるからだ。どんな出版社でどんな本をPRし、どんな結果を出したか見ることで安心してもらえる。

タレント本、ノンフィクション、実用書、文芸書など、さまざまなジャンルを手がけてきたことが分かれば、仕事の幅も広がる。

文書やSNSなどを通じて、僕の仕事の全体像をクライアントに理解してもらうのは無理がある。ホームページならキャリアをすべて網羅できるので、相手に画面を見せながら説明したり、相手が知りたい情報だけを短時間でパッと見てもらうことも可能だ。

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最初のホームページは、他人任せにしたせいで大失敗!

重い腰を上げて、僕はついにホームページを作ろうと決意した。自分で作るのはしんどそうなので、編集やプログラミングができる知人に声をかけ、適当にリクエストを伝えて作成してもらった。

しかし、出来上がったホームページは、僕が考える「QUESTO」という会社が持つイメージとはほど遠かった。失敗の原因は、間違いなく僕の依頼内容が曖昧だったからで、制作者側の落ち度ではまったくない。

そのサイトをどう直せばいいかも分からず、衝動買いした似合わない洋服みたいに何ヶ月も放置していたが、ついに逃がれられない事態が訪れた。

昨年の5月、TBSラジオ「たまむすび」という番組で、本の宣伝コーナーに出演することになったのだ。僕自身が人前に出る(声だけでも)めったにない仕事で、この絶好の機会を逃す手はない。

今度こそ他人任せにせず、放送までの1週間弱で自分が納得のいくホームページを作らねばならない。でも、こんな短期間で間に合うのか……? この顛末については、次回の連載でお伝えしようと思う。

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