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レオとアトムの日記帳(2月)

【レオとアトムの日記帳 2月】

我が家にはラッキーと言う
キャバリア犬(♀)がいます。
2006年6月には満8歳になり
デ~ンと我が家の主になって
しまいました。
体つきは「レオ」のように
ファット・ビッグ・ドッグ状態で
性格もおっとりと瓜二つです。
「ゆうこ」さんのブログを通して
ラッキーの4歳の時や
3歳の時の様子が思い出され
レオとアトムの天衣無縫の日々の
エピソードを題材にいただいて
この日記と言うか、エッセイと言うか
大人の童話と言うか
何かわけのわからないものを
作成しました。
私が団塊の世代なものですので
駄洒落は全ておっさん駄洒落で
かつ、関西版風ですので
小さなお子さんや
アンチ関西系の方には
向かないと思います。
しかし
愛くるしいキャバリア犬って
素敵な人類の恋人という事を
わかっていただけたら最高です。
《バンザイ! キャバリアン》

##レオとアトムの日記帳##
  《2月の出来事》

レオとアトムは
ゆうこさん家のキャバリア犬。

今日は2月14日のバレンタイン日。
一昨日まで真冬のような寒さだったけど
今日は何とか平年の
2月の天気に戻ってきた。
昨晩はいつものように
アトムは9時を過ぎたら
睡魔君の友達がやってきて
即夢の世界にワープ。
レオは何だかんだと奥様が
起きている間は
ひっつき虫状態で
夢の世界と現実の世界を
回数券を多用して往復している。
11時過ぎに奥様もレオも
夢の世界にジャンプ。
奥様もノンレム睡眠状態で
全てを忘れて深い眠りの世界に
入っていった。
90分ほどぐっすり睡眠した後
今度はレム睡眠状態で
宝塚ケーキのチーズケーキを
食べていると
ペチャペチャと水音が
聞こえてきた。
毎日がハッピーな自然流。

最近アトムは夜中に起きて
ガラッとふすまを器用に開けて
台所に水を飲みに行く。
奥様は最近は慣れたけど
最初は「強盗?」と思って
金縛りにあったように布団の中で
声を出さずに身構えた。
今日もいつもと同じ行動パターンで
ペチャペチャ音の後
肉球の防音装置を働かせながら
そっと奥様のところにやってきて
濡れた口で奥様の
口の臭いを嗅ぎにやってきた。
「はい・はい。まだ夜だから寝ようね」と
奥様がアトムの頭を撫ぜてやると
満足してレオの寝ているところに
戻って行って
睡魔君とランデブー再開だ。
奥様が熟睡状態の場合は
おひげがチクチクするけど
ご主人様にちょっかいしてから
寝る事にしている。
毎日がハッピーな自然流。

奥様がノンレム睡眠とレム睡眠を
数回繰り返した後
いつもの時間に起床して
トイレからお化粧までの
一連の朝の定番業務をこなして
台所に到着。
今日はちょっとくさい臭いがするので
換気扇を回した後
臭いの元を探索すると
何と勝手口のカーテンの裾に
おしっこの跡がある。
これはきっとアトムが寝ぼけて
おしっこしたんだ。
起きてきたら躾(しつけ)しないと。
いつものように台所で
朝ご飯を作っていると
ご主人様がレオとアトムを引き連れて
まるで桃太郎のような状態で
やってきた。
躾はすぐにしないといけないので
アトムを呼んで寝ぼけて
おしっこしたのを怒ると
何とやっていないレオが
謝りにやってきて
アトムはご主人様の膝元に
かくれている。
毎日がハッピーな自然流。

今日は近くの老人ホームに慰問の日。
昨年のクリスマスの慰問の日は
レオが我が家を代表して
行ったんだけど
今回はヘルニアで首や腰を痛めている
レオに代わってアトムがピンチヒッター。
いつものように朝ご飯が終わって
人間様は会社と学校に
お出かけした。
レオとアトムは日向ぼっこには
ちょっと寒いので
ストーブの前の一等地で
10時のおやつは何だろうと
ダベリング開始。
奥様は朝ご飯の後片付けが済むと
お出かけ用の化粧と身支度を開始。
目ざといアトムがダベリングを中止して
奥様の足元で密着して
連れて行ってのアッピールを開始。
毎日がハッピーな自然流。

レオは首と腰の調子が
あまりよくないけど
アトムの後をやってきて
同じようにアピール作戦開始。
「今日はバレンタイン記念で
老人ホームの慰問の日よ。
今日はレオは調子悪いので
アトムが代表で行ってね」と
神のお告げ有り。
「レオ兄ちゃん
今日は僕が行くね。ずっと前は
レオ兄ちゃんだけ行ったから」と
アトムがうれしそうに飛び跳ねている。
いつものレオなら
100万ボルトの瞳パワーと
前足キックで奥様に
猛烈アッピールするんだけど
ヘルニアでちょっとそのパワーも半減。
しかたないかのあきらめ半分と
しかしやっぱし行きたい気持ち半分で
なさけないク~ンという泣き声を上げて
うずくまっちゃった。
毎日がハッピーな自然流。

アトムもレオのしょげっぷりに
一瞬代わってあげようかなと思ったけど
この機会を逃したら
次があるかどうかわからないので
奥様の気持ちが変わらないように
レオの顔の反対側で
出発までおとなしくすることにした。
しばらくすると
表でクラクションが軽く鳴った。
「[烈ママ]のお迎えがきたわよ。
アトム行くよ。
お昼過ぎには戻ってくるので
おとなしく留守番お願いね」と
言いながら
レオの大好物のササミバーを
えさ入れにセットしたものを
出してくれた。
アトムが目ざとく
それを取りに行こうとするのを
リードでガードすると
レオはやっと納得したのか
ササミバーを無心にかじりだした。
毎日がハッピーな自然流。

お迎えの車の中では
シェパードの[烈]君が助手席に座って
奥様とアトムをお迎えしてくれた。
烈君はシェパードなので
座高が高くて
首から上が後部座席からでも
見えている。
ハイテンションのアトムが
後部座席で暴れると
[烈]君がジロッと振り向く。
そうするとさすがのアトムも
「わかりました。おとなしくしま~す」と
奥様の横で正しいお座り。
奥様がこの光景を見て
「ねえねえ、1週間でいいから
[烈]君とレオをトレードしない?
[烈]君にアトムの行儀指南役を
お願いできるから」と[烈ママ]に提案。
「それはどうかな
[烈]も1週間一緒に居ると
アトム君のガードマン役に
格下げになりそう」とのご回答。
毎日がハッピーな自然流。

そうこうしているうちに
老人ホームに到着。
ロビーに入ると近所の小学生達が
慰問にきている。
その小学生達とは別に
ワンコ軍団が
お雛様の飾っているそばに
勢ぞろいしていた。
軍団の中に
いつも会う[そら]君、[さくら]ちゃん
[メイ]君のキャバリアトリオも来ている。
アトムはおじいちゃん
おばあちゃん達との
メイン作業の慰問会では
何とかテンションを
ミドル程度で抑えられたけど
じっとできないので
奥様の目を盗んでは
チョコマカチョコマカと
いろんなところに現れて
ハプニング連発。
メイン作業が終わると今度は
小学生達に頭をなぜてもらったり
「かわいい」の黄色い声をかけられて
お調子者のアトムは絶好調。
毎日がハッピーな自然流。

声をかけられる度に
尻尾を目一杯振って
声の主のところに飛んでいく。
そこで頭をなぜてもらって
大満足の満面の笑顔を
振りまいている。
しばらくすると先生の合図で
小学生は帰り支度をはじめた。
こうなるとキャバリアトリオに
ターゲット変更だ。
まずは[そら]君に遊ぼう合図。
[そら]君も最初は
鬼ごっこして遊んでいたけど
アトムのパワーに負けて降参の白旗。
次は[メイ]君にターゲット変更して
声をかけたけどあまり遊ぶ気持ちなし。
こうなると余計に
遊びたくなるのがアトム。
嫌がる[メイ]君を
追いかけまわしていると
[さくら]ちゃんの
冷たい視線に気づいて
追っかけ中止。
女の子の視線は
口ほどに効き目あるのは
ワンコの世界でも同じみたい。
毎日がハッピーな自然流。

アトムの鬼ごっこも一段落したところで
玄関ホールにある
りっぱなお雛様のお飾りの前で
記念写真を撮ることになった。
[烈]君、[そらさく]ちゃん
[メイ]君はちゃんとお雛様の前で
「待て」ができるのに
アトムはハイテンションになっちゃって
「待て」ができない。
しかたがないので
奥様が押さえつけてパシャ。
この後もアトムの
ハイテンションはおさまらず
ランチに行く頃には
「ゼーゼー・ハーハー」状態でバテバテ。
ランチはいつも行くドッグランカフェで
飼い主ともどもお昼を食べて満足。
奥様たちは
アフターランチのダベリングで
もう一つ上の大満足。
ダベリングの内容は
口が裂けても言えません。
あしからず。
毎日がハッピーな自然流。

奥様もアトムも大満足して
[烈]君の車で家に帰り着いた。
玄関を開けると、何とレオが玄関で
スフィンクスポーズで待っている。
アトムが玄関に入るやいなや
レオが立ち上がって
空港ゲートの職員みたいに
アトムのにおいを嗅ぎ回る。
「アッ!いつも行く
ドッグランカフェのにおいがするぞ。
何かおいしいもの食べたんだ。
それに[烈]君のにおいがするぞ。
ちょっとまてよ。
[さくら]ちゃんのにおいがしないな。
おかしいな」と
アトムの顔を覗き込むと
「レオ兄ちゃんは
[さくら]ちゃんが好きなんだ。
安心していいよ。
ぼくなんかきっつい視線で
駄目出しされちゃった」とご報告。
この回答にレオも満足したのか
無事アトムはゲート通過。
毎日がハッピーな自然流。

奥様も一応レオの
鼻チェックはあったけど
レオはお留守番のご褒美を
早くもらいたいので
形だけのチェックですんなりパス。
奥様が「ああしんど」と
つぶやきながら
食卓の椅子に座るやいなや
レオのお土産要求が
左前足キックで開始。
奥様は何をあげようかなと
思案していると
宅急便がやってきた。
レオも攻撃を一時中止して
アトムと一緒にはんこを持って
玄関に向かった奥様の後を
追っかけた。
奥様は宅急便のお兄さんから
何かを受け取って戻りがけに
「お父さんの実家からよ。
ひょっとしたら今日は
バレンタインだから
チョコレートかもね。
レオもアトムも食べられるものなら
いいんだけどね」とウインク。
毎日がハッピーな自然流。

包みを開けると何と焼酎。
ご主人様のお里の
鹿児島県で有名な
「あやかし福助」という
めずらしい銘柄だ。
奥様はこの焼酎を取り出して
レオとアトムに
「残念でした。レオとアトムが
食べられるものじゃなかったわ。
今晩旦那と一緒に
私もいただくんだ」
とうれしそうに眺めている。
奥様はそれで良いんだけど
私のお土産はどうなるの。
とスネスネ顔で
奥様を見上げている
レオの顔を見て奥様が急に
吹き出した。
「レオ。ちょっとだけその顔しててね」
と言いながらレオの顔の横に
「あやかし福助」の
焼酎瓶をくっつけて
携帯電話でパシャと激写。
だって、ラベルの福助顔が
スネスネ顔のレオとそっくり。
毎日がハッピーな自然流。

【ゆうこさんのブログ再現(2月)】

https://www.youtube.com/watch?v=QRlaDyfiuKI

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