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学者を相手に挑戦状

地球のため、全人類、夜は戒厳令(117)

「経済について対論するなら与条件を整理しておきたい」

学者を相手に生意気にも素人が挑戦状をたたきつける。

「セドラチェクvs斎藤幸平『成長は一体、何の為に?』資本主義での競争に今どこまで意義を見出せるか」(8/19 7:01配信 東洋経済ONLINE)を拝読した。

地球の気候変動は鎮静化する気配を見せない。
温暖化対策が全く奏功しないからだ。
温暖化は経済活動に伴って発生する温室効果ガスと温熱によるものだ。
そして、温暖化・気候変動が鎮静化しないと言うことは、細かなエビデンスを待つことなく、地球の量的限界・機能的限界を超えてしまったと言うことだ。
温暖化も単に大気が温まってしまっただけではなく、熱しにくく冷めにくい海水が温まってしまうまでになった。
つまり、今すぐにでも温室効果ガスと温熱の発生を激減させなければならない。
ヤカンが沸騰していたらすぐにでも火を止めるはずだ。それと同じ。
世界のGDPの総和は今よりも小さくしなければならない。直ちに。

それと、エコとされているものなら何でも良いという考えにも疑問を持ってほしい。
「どちらがよりエコな車を作るかで競争しているならば、それは良い競争です。」というが、どんな車であれ、新たな車を作れば、その分、使えていた車を捨てることになり、残りの効用も捨てることになり、予定よりも早く廃棄物や温室効果ガス・温熱も出すことになる。

廃棄物の排出スピード、温室効果ガスや温熱の地球の能力上の収支も考慮してほしい。

また、人間は、本能的に拡大や成長には無批判なところがある。その無批判な考えの人数をもって「世界的に支持されている」から正しいと考えるのは早計だし、「共産主義を経験、その苦い記憶から」「共産主義の道を進むことは誰にもお勧めできません」というのも、当時の共産主義の指導者が腐っていたことを考慮せず、一方的と思われる。

日本というローカルに目を向ければ、更に、資源・エネルギー・食料が自給自足できておらず、安全保障が極めて脆弱であることも念頭に置いて議論してもらいたい。

グローバルな自由経済下では、放っておけば、誰も国内では農林水産業などやらないし、再エネにも手を出さないからだ。

与条件を整理しないフリートークは闇雲になりがちだ。

人間の本能を考えると、資本が拡大・増殖せず、地球を存続させることができる資本主義経済は成立しない。

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