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いしかわゆき「書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力」を読んで

長い間、何かを書きたい、伝えたいと思っていた。しかし、何も書かずに今まで生きてきた。

書くことに取り組もうとしたことは何度もある。
樺沢紫苑『アウトプット大全』という本を読んで、
アウトプットするといいことがたくさんあると知った。
バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』という本を読んで、
文章の書き方や技術を知った。

それでも書くという行動を取ることはできなかった。身体が動かなかった。

私は書く技術が乏しいから、下手な文章しかかけない。
大したものも書けないのに、誰かに読まれるのが怖い。公開して人の反応を見るのが怖い。
そもそも書くことがない。
自分のことなんて誰が知りたいのだろうか。私は何も持っていない。
自分の心の中にずっと書くことに対して不安があったのだ。

しかし、この本を読み進めていくうちに、書くことへのハードルが一段一段低くなり、最後にはハードルが消えて無くなった。
「文章のルールを一旦忘れよう」
「自分が書いたものを有益か無益かを決めるのは読者だから、自分でその価値を決めつけずに思い切って書こう」
「あなたの日常は他人の非日常」「何もないこともネタになる」
「意外と人は他人のことを知りたがる」
この本は私の不安にひとつひとつ優しく答えてくれて、書くことへの勇気をくれた。

心に刺さったのは、
「あなたの体験が、未来の誰かを救うかも」という一言。

私の書くことに悩んで、この本に救われた体験が、同じように書くことに悩む未来の誰かを救うなら、私は今書き始めなければいけない。

この本の巻末には、「書く習慣」1ヶ月チャレンジという、書くための課題が用意されている。まずは、毎日これに取り組んで公開してみたいと思う。

いしかわゆき『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』は、
何かを書きたいけど書けない、書いても続かないという人に是非読んでほしい。
本格的な文章術を紹介しているわけではなく、ただひたすら書くことへの勇気を与えてくれる本である。
だから、書くことのスタートラインにも立つことができない人、スタートラインに立ててもそこから一歩も踏み出せない人は、まずこの本から読んでみてほしい。
この本で自分が変わることができなかったら、もう一生変われないと思った方がいい。それほど、書くことに悩む人に寄り添った本である。

まずは、自分が、変わることができると証明したい。


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