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書く習慣1ヶ月チャレンジ Day18 好きだと思うタイプの人

「好きだと思うタイプの人」って何だろう。よくわからない。

まず、言葉の意味から考えてみよう。


タイプとはなんだろう。

タイプ
1 型。型式。「古いタイプの機械」
2 人間を何らかの基準で分類して、その共通する特性をとりだした型。「理想のタイプの人」「芸術家タイプ」

コトバンク 出典 小学館デジタル大辞泉について

「タイプ」というのは型である。つまり、上記の2でいえば、「芸術家タイプ」と「芸術家でないタイプ」がいるということだ。そして、ある人を「芸術家タイプ」と「芸術家でないタイプ」に分類するのは人である。

分類
事物を共通な性質に基づいて種類に分けること。同類のものをまとめ、全体をいくつかに区分して体系づけること。

コトバンク 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について

分類は、分類する対象が何かによって、その難易度が変わると思う。
対象が、物だったり、概念だったら、その共通する特性を取り出しやすい。
例えば、「経済学は文系か、理系か」だったら、経済学を文系に分類するのは簡単だ。これも、もしかすると国によって、人によって、分類の方法が異なるかもしれないが、概ね同意は得られると思う。

しかし、分類する対象が人であると、とても難しくなる。
例えば、「Aさんは芸術家タイプか、芸術家でないタイプか」は難しい。

まず、Aさんは固有の存在だ。唯一無二で同じ人物は存在しない。つまり、一般名詞である経済学とは違い、固有名詞の存在である。

Aさんという固有の対象から、ある特性を取り出すことが難しい。
なぜなら、Aさんがその「芸術家タイプ」という特性を所有しているというのではなく、誰かと比較される中でAさんは相対的に「芸術家タイプ」を持つとみなされるからである。

つまり、「〇〇タイプの人」とは、仮想の他人と比較されることで分類される。なので、比較する人が、Aさんと誰を比較したかで、その結果は大いに変化する。しかも、この誰は単数かもしれないし、複数かもしれない。また、比較する時期によっては、比較する人が同じでも結果が変わることはよくある。

そして、人はその存在のみならず、主観も個性的である。つまり、分類される側も固有の存在であるが、分類する側も固有の存在である。

つまり、「Aさんは芸術家タイプか、芸術家でないタイプか」を分類するのが、BさんかCさんかで結果が異なるということである。

要するに、「芸術家タイプ」の定義も人それぞれだし、そのひとを「芸術家タイプ」とみなすかどうかも人それぞれである。その点で、二重の不確実要素を抱えている。
人が人を判断するのは、難しい。


当然だが、自分がどのコミュニティに属するかで、自分の役割は変わってくる。だから、誰と比較するかで「自分のタイプ」は流動的に変化する。世界には人間は70億人以上存在するが、自分と70億人とを比較する訳にはいかないので、「自分のタイプ」は極めて一時的で暫定的なものとなる。

何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれないが、たまにこのことを思い出さないと忘れてしまうので、改めて確認したかった。それは、何かをカテゴライズするのは、そのもの自体を理解する助けにはなるが、そのカテゴリー自体は決して事実ではない。カテゴライズは、主観(偏見)が全てであることをわすれないようにしよう。


まとめ

いろいろ言ったが、
何が言いたいかというと、
人が判断するものなんて、
曖昧で、不確実で、流動的で、
だから、本当にどうでもよくて、
「好きなタイプの人」というのは、
結構適当に考えていい。あんまり気にしなくていい。
同じように、自分がどんなタイプの人間かも全然気にしなくていい。

私の好きなタイプは、
「自分を持っている人」「聞く力のある人」「考える人」
以上!


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