#10 Netflix『あいの里』年齢を重ねるのは怖くない!大人の恋愛模様に希望が持てた



前回、Netflix『あいの里』3話までの感想を書きました。今回は最終話まで見た感想を。テーマ曲であるバックストリートボーイズの歌が一つもわからなかった私は、少し視聴者層から離れていたかもしれません。そこを念頭に、お手柔らかにご覧いただけたらと思います。

結局女性は見た目が大事なの?

4話から女性新メンバーが加わります。これまでは、いい意味で身の回りにいそうな人たちが物語を展開していたのですが、この女性メンバーの登場で場が一変します。ふんわりとした優しい雰囲気の美女、年齢も若い36歳が登場するのです。
ここで男性陣のスイッチが急に入り出し、この女性メンバーを巡って話が展開していくのですが、ここで少々中だるみ感を感じてしまいました。若くて可愛い女性がチヤホヤされる番組を見たくて『あいの里』を見始めたんじゃないんだよな〜、なんて。
しかし、話が進むに連れて、この女性は柔らかな見た目以上に芯がしっかりしている頼もしい女性であることがわかり、見た目で判断したのは私だった、と反省することになりました。選んだ道は決して平坦ではないと思いますが、どうか幸せなご家庭を築いてほしいです。

35歳〜60歳という年齢設定はありなのか

「真実の愛を探す、大人の恋物語」というこの番組。結論からいうと、この年齢設定は少々無理があったように思います。確かに35歳以上はもう立派な大人だと思います。でも、求めるものが年齢によって変わってくると思うのです。それは「子供を産むか産まないか」。
特に女性は身体的に子供を産める年齢が限られてきます。おそらく40歳以下の女性メンバーは子供を産むなら、という前提で相手を選んだのではないでしょうか。男性メンバーもおそらく40代の方までは今後2人の子供はどうするか、というのは大きなポイントの一つになったと思います。
一方で、それ以上の年齢の人たちに関しては、「今後の人生を添い遂げるパートナー」を探すためにこの番組に来ています。そうなると、年齢的に自分はパートナーになり得ない、という人が何人か出てくることになり、そこに物語は生まれづらくなるのが見ていてもわかってしまいます。
あえてここをごちゃ混ぜにしたら、何か起きるかも?!という目的があったのかもしれませんが、せっかくなら、全員が同じ目標に向かって相手を探しにきた、というコンセプトを持って年齢設定した方が、参加者も視聴者も期待感を持てたのではないかと思います。

恋愛と愛の方程式

ネタバレしますが私の推しメンは、みな姉です。結婚歴2回、元ミス日本という経歴を持ち、年齢は60歳ですが容姿端麗、生活知識豊富で生き物愛に溢れている素晴らしい女性です。きっと若い頃は、その美しさからいい思いもたくさんしたでしょう。でも人の裏切りも経験してきた。そんな中見つけたいのは「生涯を添い遂げるパートナー」。恋愛ではなく、愛を探しにきた人です。
恋愛と愛ってなんだろうね。若い時は「恋愛=愛」いう感じだけど、だんだん「恋愛→愛」になり、60歳近くなると「恋愛<愛」になっていくのかな。

今後、恋愛リアリティショーで見たいもの

「大人の恋物語」とはなんぞや?と思い見始めたけど、番組後半のみな姉を中心とする60歳のお二人のお話が本当に深くてとてもよかったです。パートナーの死や不倫を経験し、子供への配慮とか生活費や資産とかさ、実にリアル。そうそう、こういうのが見たかった!と思いました。
この超高齢社会、3組に1組が離婚する日本では、こういったミドルエイジの方々の恋愛模様番組って需要あると思うんだけど。私だって今は30代半ばだけど、これからどんな人生が待っているかなんてわからない。そんな時に、ミドルエイジになってもこうやってまた恋愛したり、パートナーを探したり、第2第3の人生をいくらだって楽しめるんだっていう希望を持てる番組をこれからも見たいと思いました。

今回はNetflix『あいの里』を見た感想をお送りしました。今気付いたけど、「愛の里」と「あいのり」を掛けてたんですね!気付くの遅い。

次回は、映画『怪物』の感想を書こうかな〜。まだ頭の中がまとまっていない。


じゃあまたね!

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