何でも自分で決める【話すおむすびの本棚#11】
“話すおむすびの本棚”では私が最近読んだ本について好き勝手に紹介します。
何でもアリな読書日記のようなものです。
ども~。おむすびです。
今回紹介する本は、国語の教科書にも載っているこの本。
『西の魔女が死んだ』(梨木香歩)
です。
この本は学校に行かなくなった中学生、まいが西の魔女ことおばあちゃんのもとで過ごしていく中で変化していく物語。
まいはおばあちゃんから「魔女修行」を受けることになります。
とはいっても呪文を唱えたり、薬を作ったりするわけではありません。
なんなら特に特別なことはしません。普通に日々を過ごすだけです。
おばあちゃんは、いちばん大切なことは意志の力。自分で決め、やり遂げる力だというのです。
そう教わったまいはだんだんと生きる活力を取り戻していきます。
最初のほうにこんな場面があります。
「まい」がどんな子なのかが表現されていて、とても印象に残っています。
たとえ袋が重かったとしてもおばあちゃんの言葉に従い、「力持ちですね」と言われてから自分の感覚が間違っていなかったことにほっとする。
私は、まいは周りに従ったり合わせたりすることで自分を守ってきた子なんじゃないかなと感じました。
でもそれだけでは自分を守り切れない。
必ず味方でいられるのは自分しかいないから。
だからたまには他人の意見や社会の風潮にとらわれず、自分が本当に求めているものは何なのか、耳を澄まして聞いてみる必要があるんだと思います。
そのうえでどうするのかを自分で決める。
もちろん周りに流されることがいいことだってあるし、1つの選択肢です。
ただ、それだけに執着しすぎないことが大切なのかなと考えました。
私も自分の気持ちから目をそらさず、受け止めて許してあげる勇気を持ちたいと思います。
良ければみなさんもまいの成長を最後まで見届けてくださいね!
ではでは~!