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コントロールの正体

わたしの夫は
今ちょっと仕事で悩んでいる時期だ。

仕事の前はちょっと憂鬱そうにため息をつき、
終わったあとは、やっぱこの仕事は違うのかなーといつもモヤモヤしている。

夫はわりと自分の内側を見ながら生きている人で、これは本当に自分のやりたいことなのか?ということを常日頃意識している。
だからこそ発生するモヤモヤだとも思う。

けれど、
わたしは長いこと悩んでいる夫の姿を見て
あれこれ口出ししたくなる。
こうしたら良いんじゃない?
ああしたら良いんじゃない?
って。

その言葉は
おそらく意味がないし、
夫に響いてもいないと思っている。
なんならちょっと鬱陶しそう。


これは紛れもないわたしの"コントロール"
わたしは夫をコントロールしようとしている。

なぜなら、心配だから。
なぜなら、恐れがあるから。

このまま夫がそのモヤモヤから抜け出せなかったらどうしよう。
夫の人生がうまく行かなくなってしまったらどうしよう。
夫がずっとこの状態だと自分にも影響が出てくるかもしれない。

書いていて呆れてしまうほど、
全くもって"愛"じゃない。

この恐れと心配が
わたしが夫に夫が求めてもいないアドバイスをしてコントロールしようとする要因だと今は感じている。

だけどわたしは知っている。
気付けたならば、あとはやめるだけだということを。
気付けたならば、もうこっちのもの。

「うわーやってしまった。
コントロールしてしまった、、」
そんなふうに自分を責める必要もないから、
自分を責めてしまったならば、責めるのをやめるだけ。

わたしは夫へのコントロールをやめると決めた。

コントロールの正体である
恐れと心配を愛に変えようと思った。

夫は過去も
いつも自分の力で人生を創り上げてきた。
夫はやるときにはやる人。
いつも然るべきタイミングで。
それをわたしは知っている。

もしそれを知っていなかったとしても、人間にはものすごい力があることをわたしは知っている。
だから"心配する"だなんて、夫の力を見くびったかのような行動は失礼極まりない。
わたしは夫を信頼する。
夫の底力、秘めた力を信頼する。
わたしが言ってあげることは、ただひとつ。

あなたなら大丈夫。

ただ、優しい空気で包みこんであげて
ただ人間の本来の力を信じること。
それがわたしがやるべきこと、したいこと。

そう思ったら、
全身がふわっとした。
身体の表面が振動した。

全身から「Yes!!」と聴こえてくる。

わたしにはまだ子供はいないけれど、
きっと、自分が子育てをするようになったとき
今回と同じように
わたしは子供からも学ばされるんだろうな。
「恐れからコントロールするな、
信じなさい、
愛しなさい。」
と。

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