メンバー紹介 #05アクセラレーター 辻本 翔
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メンバー紹介 #05アクセラレーター 辻本 翔

LIFULL STARTUP STUDIO

LIFULL STARTUP STUDIO note編集部 編集長です。

不定期でLIFULLの新規事業開発を支えるメンバーをご紹介しています。第5回目は起業経験もお持ちの辻本翔さんにお話を聞いてみました!

LIFULL STARTUP STUDIOはLIFULLの社内外の新規事業開発に携わっていますが、ここでは特に「社内新規事業」にフォーカスしてお話を聞いていきます。

ー 経歴について簡単に教えて下さい

2009年に新卒でNTTコミュニケーションズ株式会社に入社して、
エンジニアとしてweb検索サービスの企画・開発担当としてキャリアをスタートしました。

その後、2012年に医療ベンチャーのエムスリーグループへ移りました。
そこでは、エンジニアのバックグラウンドを活かしながら、医師の転職支援プラットフォームの責任者を5年間務めました。
エムスリーグループでは多数の事業開発に関わり、1個か2個くらいは今も存続している模様です。

2018年に独立して個人事業主として、様々な業種や規模感の企業で、事業開発の支援をしたり、事業責任者をやったりしながら、2021年にLIFULLへ入社しました。

ー 現在のお仕事について教えて下さい

事業を"創る"、"伸ばす"、"磨く"すべてのフェーズで支援を行っております。

世間一般で言うところの、インキュベーターとアクセラレーターの両方をやっているという感じでしょうか。

インキュベーターとしては、社内外から集まる事業アイデアから有望と思われるアイデアを目利きして、サービスの形を作り、最初の一人目のお客様を見つけるお手伝いをしております。
想定するユーザのニーズを見つけるインタビューや、そこから示唆を得る方法や得た示唆を形にするところまでをハンズオンで支援しております。
近視眼的な視点だけでなく、3年後を見越したビジネスモデル構築も支援しております。

アクセラレーターとしては、事業成長にフォーカスして支援を実施しております。
主に事業戦略の立案やそれに紐づくマーケティング戦略立案について実績があります。
初期は使える予算規模が大きくないことが多いので、
SNSでの情報発信のルール化や反響に対してどのようなアクションを実施すべきかを壁打ちすることが多いです。

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ー 今のお仕事をやっていて良いところ、反対に大変なところなどあれば、教えて下さい

良いところは、様々な業種やビジネスモデルについて、生きた情報を得られることです。
日々学習することばかりでとても知的好奇心が刺激されます。

一方で、大変なことは、少ない情報で意思決定を繰り返さなくてはいけないことです。
正解が無い問題設定を行っていることもあり、
「本当に正しい判断だったのかな。。」と後ろ向きになりやすいです。
後ろ向きになりそうな時は、意識して前向きのマインドに切り替えるよう心がけております。


ー 今回は社内起業がテーマなのですが、普通の起業との違いは何だと思いますか?

社内起業の良いところは、運転資金を目的とした日銭を稼ぐ必要が無いことかもしれません。

独立を経験した私の観点から言いますと、
事業が軌道に乗るまでの運転資金について心配することが多かったです。
なので、受託開発や業務委託案件をこなすことになるのですが、こちらにかまけて本業がおろそかになったりということが、「起業あるある」です。
私もその状態に陥りました。

よく「社内起業はリスクが無い」と言われますが、
このような運転資金稼ぎをしなくても良いことと言い換えられるかなと思います。

ー LIFULLの新規事業開発の特徴はどんなところだと思いますか?

社内外問わず、事業責任者に対してリターンを求めすぎないという特徴があると思います。
社会課題に対するインパクトを重視しており、一概に規模だけを求めていないように感じます。
もちろん、赤字ではダメですが(笑

事業をグロースさせつつ、LIFULLグループとのシナジーアップ戦略を描き、
5年後10年後の社会を創るというイメージです。

ー 今まで携わってきた事業の中で印象に残っているものがあれば教えて下さい

初めて事業開発らしいことをした事業のことが印象深いです。

とある職種に特化した人材マッチングビジネスだったのですが、全て一人で作らなくてはならなかったです。
しかも、6か月以内に単月黒字化することが目標となっておりました。

webメディアでの集客戦略といったマーケティングっぽいことから、メディアそのものの構築といったエンジニアリング領域まで、ユーザに見えるところのプロトタイプは全て自分で作りました。
また、利用規約といった制度面での文書を揃えるところも一人称で行いました。

まさに、「総合格闘技」でした(笑
この時、「その気になれば何とかなる」「愚直にやれば、お客様も見付けられる」といった精神的なタフさが得られたので、印象深いです。

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それまでは、事業開発というと、
スマートに環境分析を行い、ロジカルに解を見つけるイメージだったのですが、
全然違いました。

泥臭く、1円を稼いでくる厳しさが身に沁みました。

独立した時は、もっと大変で、真に「一人」でやりきる厳しさを肌で感じました。
文字通り、生死がかかってたかもしれません。
その話はまた別の機会に。


ー 社内起業の事業オーナーに一番必要なスキルってなんだと思いますか?また、そういったスキルはどうやって磨く事ができると思いますか?

普通の人が新規事業をやるとなると、真に「新規」の事業となることはほとんど無く、
既存事業の組み合わせだったり、先行している企業があるものと思います。
場合によっては、既にチャレンジしつくされていて、
大方撤退されている市場であることもあります。

ですので、先行企業に教えを請うたり、歴史から学ぶことは非常に多いです。
この時に大事なのが、愚直さと学習意欲と思います。
先人たちのアドバイスを素直に受け取って、実践してみる。
実践してみて、うまくいったことは感謝し、
思った通りに行かないことは改善する。
この繰り返しと思います。
また、経営理論についても学ぶことも先人たちが繰り返した失敗をあらかじめ避けることができるので、有効です。

新規事業に携わっている方の中には、「前例が無い」「新しいことだから道を切り開く」「他とは違う」と思う方もいらっしゃいますが、そんなことは無いと思います。
そういう人こそ、よくある失敗につまずいている気がします。

そして、こういったスキルを磨くには
実践あるのみだと思います。
加えて、1人でやっていると思い込みにハマることがあるので、
メンターとなる人を見つけて定期的にフィードバックをもらうことが安全かと思います。

率直で厳しいアドバイスやフィードバックをくれる人を大事にした方が良いと思います。

起業すると「妙に優しい謎のおじさん」が近寄ってきて、
妙に儲かりそうな事業案やうまくいきそうな助言ばかりくれたりしますが、注意した方が良いと思います。
これもまた別の機会にお話が出来ればと思います。

ー アクセラレーターとして、自分の一番のウリ(得意分野)は何だと思いますか?

自分自身も含め様々な起業家と接点を持ち続けてきました。
おかげさまで、既存事業からアナロジーを効かせて事業アイデアを現実的な戦略に落とし込む過程のアドバイスについて、高評価をいただくことが多かったです。

この時の思考過程は、
「具体的なアイデアについて、目線を上げて抽象的に検証」し、
「もう一度具体的な視点に戻って、具体的なアクションに落とし込む」ことでした。

例えば、営業と採用は実はよく似ています。
見込み顧客となる採用候補者に、いかに自社を知ってもらい、自社を気に入ってもらって、入社いただく。
入社後は、新メンバーの立場に立って、どのような経験やスキル取得を目的としているかを徹底的にヒアリングをし、
オンボードディング施策に落とし込む。

これは営業が自社製品を買っていただき、使い続けてもらう時の思考とよく似ているのです。

このように、類似の事例を見つけて、具体に落とし込むことが得意です。

ー 最後に、社内起業をしたいと思っている方にメッセージをお願いします

もちろん、社会課題に関して具体的な原体験や助けたい誰かの具体的なイメージがあるなら、それをビジネスで解決することを志して、社内起業にチャレンジしてみてほしいです。

また、社内起業は「総合格闘技」です。
これまで、「営業しかやってこなかった」「マーケティングしかやってこなかった」という得意とする特定領域をお持ちの方こそチャレンジをすることをお勧めします。
一つの得意領域を活かしながら、他の領域に関する経験を強制的に積むことになりますので、
「事業に関わることの周辺知識」に関して広く学ぶことでビジネスパーソンとしての総合力をつけることができます。

チャレンジする以上は、向上心や野心を持つことを忘れないでほしいなと思います。

新規事業室  新規事業開発担当 辻本 翔(つじもと しょう)
2009年にキャリアをスタートし、NTTCommunicationsでエンジニアとして4年勤務後、エムスリーグループで医療系求人メディアの営業・開発及び、医療機関向けの事業開発に従事。その後、フリーランスとして、医療×テック分野及び、機械学習分野で、計8社の組織開発含めた経営企画に従事。
現在はLIFULLグループの新規事業提案制度「SWITCH」のアクセラレーターを務め、新規事業創出にも貢献。

ハマっていること:哲学
昨今、資本主義の限界が叫ばれており、リベラルアーツに注目が集まっており、その流行に乗って哲学書を読み漁っています。今更ですが、最新の自己啓発書を10冊読むよりも、古典的な哲学を2冊読む方が学びが多いなと実感しております。

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