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メンバー紹介 #06アクセラレーター 大竹 美沙子

LIFULL STARTUP STUDIO

LIFULL STARTUP STUDIO note編集部 編集長です。

不定期でLIFULLの新規事業開発を支えるメンバーをご紹介しています。第6回目はLIFULLの事業アクセラレーター唯一の女性であり、現役起業家でもある大竹美沙子さんにお話を聞いてみました!

LIFULL STARTUP STUDIOはLIFULLの社内外の新規事業開発に携わっていますが、ここでは特に「社内新規事業」にフォーカスしてお話を聞いていきます。

ー 経歴について簡単に教えて下さい

ちょっと変わった経歴かもしれませんが、2000年に現みずほ銀行に新卒で入行したところから私のキャリアは始まります。

その後、4ヶ月で銀行を退職、NTT系のIT企業で広告宣伝のお仕事に携わらせていただきました。この仕事を通じて「仕掛ける」「伝える」ことの楽しさを知り、社会人3年目になるその日から玩具メーカーのバンダイという会社でマーケティング・商品企画のキャリアを積み始めることになります。

そこから約12年間にわたって、企画・マーケを主軸に様々な業務に従事しました。社内起業もそうですし、グループ横断のワークライフバランス・プロジェクトなどの立ち上げ、運営なんかもやりましたね。

そして、2013年に退職し一度専業主婦になります。

その後、わけあって(笑)「本気で稼がねば!」という事態に。そのときに自分の過去からのスキルを棚卸しし、
バンダイでの社内起業時代に大手企業の方から事業やサービスの相談を受け、壁打ちみたいなことをしていたのですが、それが一番楽しかったこと。そして当時からいつか独立してそれを本業にしたいと思っていたこと、を想い出しました。
それをヒントにはじめたのが起業や事業のコンサル業。事業の再構築や0ベースでのサービス立ち上げから軌道に乗せるまでのサポートなどです。

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(↑独立して最初に受注した研修講師風景)

この事業が順調に伸びたこともあり2016年に法人化し、
自分自身、専業主婦からの社会復帰の大変さを実感したこともあり
「女性の働き方・生き方の選択肢を増やしたい」
という想いで、その後も事業拡大したりと活動を続けてきました。

そんな私が、事業創りをもっと極めたい!と、LIFULLの新規事業開発にジョインしたのがコロナ禍2020年のことです。

ー 現在のお仕事について教えて下さい

現在、LIFULLでは事業開発にまつわるいろいろなお仕事をしています。

LIFULLには社内での事業提案制度「SWITCH」や社外の方のオープンイノベーションプログラム「OPEN SWITCH」など様々な仕組みがありますが、

事業アクセラレーターとしては、上記プログラムへの応募案やその後会社に承認されてフィジビリティ・スタディに入った事業案の事業化・子会社化に向けて伴走型のブラッシュアップをしています。常時5前後の事業を担当しています。

それから、もうひとつ。

そもそものLIFULLにおける「新規事業を生み出す仕組みづくり」という観点でのお仕事もしています。上記のようなSWITCH、OPEN SWITCH等の仕組みもそうですし、事業検証をいかに精度やスピードをあげるか、といった仕組みづくりも行っています。

ー 今のお仕事をやっていて良いところ、反対に大変なところなどあれば、教えて下さい

私は、自分の「知らないことを知る」ことが大好きなんです。だから、アクセラレーターという立場で、私からは生まれないような、さまざまな視点での事業案に触れられることがすでに喜びです。笑

そして、それらの事業について、事業オーナーの話を聞きながら「もっとよくするためには」「もっとユーザーの課題に寄り添うためには」「もっとわくわくしてもらうためには」をひたすら一緒に考え続けることも時間を忘れるくらい楽しいです。笑

ですので、「良い」とかそういう言葉よりも「楽しい」がしっくり来ますね。

一方で「大変なところ」というと、ちょっと違いますが
やっぱりどこまでいっても自分の事業ではないので、事業オーナーの本気度が意外と低かったりすると、少しさみしいかな、とは思います。笑

ー 今回は社内起業がテーマなのですが、普通の起業との違いは何だと思いますか?

私自身、社内起業と独立起業どちらも経験していますが、一番の違いは「(経済的、社会信用的)安心感」だと思います。

そこの会社員のあなた、考えてみてください!

あなたが使ってるスマホもPCも会社が買って貸与してくれたもの。あなたがトイレに行ってる時間も、なんなら成果を出そうが出すまいが、会社はお給料を払ってくれています。しかもボーナスまで!!出張費も交通費も面倒みてくれてるんですよ!!太っ腹!
健康保険や年金だって引かれているとはいえ、自分で払うときの大変さ(しかも個人だと国民年金)を思えば…って感じです。

これって、すごいことなんですよ。

本当に独立したら、その日からすべて自給自足です。

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売上をあげなければ収入は0円。
とてもシンプルです。
その状態が続けば家賃も食費も光熱費も、払えなくなりますし、事業がうまくいかなければ、ちょっとした交通費でも痛手に思って、営業活動もままならないかもしれません。

そういうことを「社内起業」の場合は一切気にしないで済む、というのが良くも悪くも一番の違いだと思っています。

だからこそ、私は自分自身が起業家でもあるアクセラレーターとして、「自分の使ったお金(=コスト)」と「売上」に無頓着ではいけないと事業オーナーに伝えています。だって、世の中の起業家は、利益を得ることにもっとストイックでもっと必死なんですから。

社内起業であったとしても「事業」は世の中に出れば、それは他の起業家の「事業」との戦いなんです。そこを理解してストイックさをもって欲しいなと思っています。

それから、もう一つは「信用度」ですね。これは事業内容にもよりますが、やはり他の企業へ話をしにいったりするとすぐにわかります。個人では門前払いでも会社の名前で話を聞いてもらえたり、人を紹介してもらえるチャンスがかなり増えます。

そういう意味で、環境が整っているのは大きな違いかと思います。

もちろん、その分の「身重さ(=身軽さの逆)」「不自由さ」もありますが、それは会社の看板を背負っている以上、ある程度仕方のないことなのかと思います。

個人的には、どちらもメリット・デメリットがあり一概に良し悪しはないと思っていますが、もし、社内起業にチャレンジするならそういったところを理解して取り組むことが、いち起業家として「経営者目線を持つ」という意味でも大事かなと思っています。

ー LIFULLの新規事業開発の特徴はどんなところだと思いますか?

全社一丸となって応援してくれる文化があることでしょうか。

おそらく、多くの企業において社内新規事業提案制度というのは導入されているかと思います。でも、そのほとんどが実質機能していないと感じています。理由は、現場との厚い壁。

制度開始当初は、経営陣、提案制度運営者、チャレンジする側の意思は通じていますが、次第にそれがお祭り化してしまいがちです。

お祭りが終わって現実に戻ると「稼いでないのに好きなことやってる人、という社内からの冷たい目線」や「本業基準での評価(頑張っても評価されづらい)」「(失敗した時)戻る場所がない」「成果を求める経営陣がしびれを切らす」など現実的な課題が見えてきます。

新規事業は千三(せんみつ)ともいわれ、成功より失敗の方が当たり前に多いのに、失敗を許容できない社風があったりすると、チャレンジャーや運営は疲弊してしまい、ますます「事業提案制度」のお祭り化が進みますよね。

ところが、LIFULLは
お祭りで終わらせないためのフォローアップの仕組みが比較的しっかり整っていますし、全社的にもそれを応援してくれる協力的な文化があります。(これは本当にステキだと思います!)

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(↑ コロナ前のSWITCHの様子。現在は完全オンラインで実施)

先日も私が担当している事業の事業オーナーが「全社MVP」を取りました。チャレンジするのが当たり前の新規事業は、他社では結果を出すまではなかなか評価されづらいのですが、その他の業務担当者と同じ土壌で公平に見てくれるLIFULLの文化は、次のチャレンジャーを生み出しやすいと感じます。

また、事業の進捗に応じて異動して100%新規事業にコミットすることもでき、その経営層の決断がとても早いのも驚きです。

このように経営陣が新規事業に期待してくれているんだ!と感じることは運営側の人間にとってもチャレンジしている事業オーナーたちにとっても、すごく頼もしいなと感じます。

とはいえ、もちろん、発展途上なところもあるので、今後さらなる仕組み化の進化は期待できると感じていますし、そこに取り組みたいと思っています。

ー 今まで携わってきた事業の中で印象に残っているものがあれば教えて下さい

自分自身の事業や過去の企画もかなり思い入れがあるし、のめり込みやすい私(15秒で感情移入できるオンナ)にとっては、携わったどの事業も印象的ですが、この1年半、LIFULLで担当した中から選ぶと

入社1年目で事業オーナーになった女性の「伝統工芸品を日々のものにする『hibino』」と、もうひとつも女性社員がオーナーの「IBS(過敏性腸症候群)の方のためのサポートプログラム『fodmy』」という2つの事業です。

どちらの事業においても当初の「仮説」が覆され、ビジネスモデルを再検討するということがありました(新規事業ではよくあることで、私は全く気にしませんが、通常の業務ではあまりないこともあり、かつ想いがある分、事業オーナーにはちょっと辛い状況)が、そのような状況下でも行動し、壁を乗り越えようと一生懸命に頑張っています。

私は「すべての業務は新規事業に通じる」し、「新規事業はすべての業務に通じる」と思っているし、「うまく行かない経験」こそが人としての成長や事業の成長につながると確信しているので
新規事業を通じ、彼女たちが著しく成長する姿がとても頼もしくうれしいです。

ー 社内起業の事業オーナーに一番必要なスキルってなんだと思いますか?また、そういったスキルはどうやって磨く事ができると思いますか?

これは、起業家支援をしているときにお伝えしていることですが

①行動すること(何より大事、ないと始まらない)
②自責すること(誰かや何かのせいにして文句だけいうのではなく、自分で変えようと考える人が向いてます)
③素直であること(スポーツの世界でもプロにはコーチにコストをかけます。つまり、一流は人から謙虚に学ぶ前提です。自己流には限界がある、という意識で学ぶ姿勢が必要)

この3つは社内起業家であっても、とても大事だと思っています。

それから。社内起業では特にキーになってくるのが「失敗に対するメンタル」と感じています。なぜかというと、社内起業というのはわりと優秀な社員が挑戦する傾向にあり、彼ら彼女らは「成功へのコミット力」は強いのですが、その反面「失敗慣れ」していないということが起きがちです。

先程から何度も触れているように、起業や事業の立ち上げは基本「挑戦」と「失敗」の連続。それを繰り返しながらつくるものなのです。本業と同じ感覚で「成功」を安易にイメージするとかなりのダメージを受けてしまいます。

もちろん、これ以外も「できる方法を考える」とか「視点を多く持つ」とか「本質を見抜く」とかいくらでも出てくるのですが、これらのスキルを磨くには…実践あるのみ!です。

なので、とにかく新規事業にトライしてみることがおすすめです。

つまり、「スキルを磨いてから新規事業をやろう」という発想がすでに、起業家的じゃないんです。笑 
「行動しながら、学びながら、考えなら、失敗しながら」が一番の成長です!!

それと、もし、今、社内起業に興味があるけど
「事業オーナーが向いてるかどうかわからない」「事業って?どうやって創るの?まったくイメージつかない」と思っているなら、まずやってほしいのが「商売してみる」ってことです。メルカリでもヤフオクでもココナラでも何でもいいので、自分で何かを売ってみてほしい。

どんなタイトル、写真だと人目につくかな?今、どんな商品が売れてるのかな?なぜ、同じ商品なのにこっちは売れ残ってるんだろう?買ってくれた人とのやり取りで何を気をつけようかな?どうやったら楽に集客できるんだろう?…
色々な気づきがあると思います。

そんなところから、事業を経験してみるといいのではないかな?と思っています。(って言われた瞬間にスマホを出して動いたあなたは起業家気質!)

ー アクセラレーターとして、自分の一番のウリ(得意分野)は何だと思いますか?

アクセラレーターや事業オーナーって特別な事業開発の知識がないとできないのでしょうか?実は私はそうは思っていません。

逆に知識だけで成功するならそんな簡単なことはないでしょうし。

そういう意味で、私は難しい言葉や事業の知識よりも
「本質から目をそらさないこと」を大事にしています。
(本質=ビジネスにおいては「顧客の課題解決」と捉えています)

あとは、実績ベースでいうと、toC向けのSNSを使った無料集客・戦略は得意分野かなと思っていたり、長年の企画屋やコーチングの経験もありますので、0ベースでぼんやりしたところからでも、対話を通じて、事業オーナーの「やりたい」「叶えたい」気持ちをどう事業に落とし込めるかを一緒に考えていくのが得意だし好きですね。

一言でいうと「一緒になってわくわくしながら事業創りをする」というのが私の特徴かもしれません。

ー 最後に、社内起業をしたいと思っている方にメッセージをお願いします

難しく考えないで、やってみろ!笑
でしょうか。

新規事業室  新規事業開発担当 大竹 美沙子(おおたけ みさこ)
みずほ銀行、IT企業を経て、バンダイに入社。約12年間マーケティング・商品企画業務に携わった他、社内事業提案制度で新規事業を立ち上げた。また、グループ横断の業務改善プロジェクトを通じ東京都のモデル事業に参画するなどの幅広い経験を活かし、2013年独立。起業・事業コンサルティングやキャリアアップのためのコーチング等で事業展開。2020年6月よりLIFULLで事業アクセラレーターとしても活動中。

SNS:Twitter 
好き:猫、チョコ、アイス、粉もん、カラオケ、テニス、ゴルフ
得意:ルービックキューブ、ミルクパズル  苦手:虫
挑戦:ギター、ウクレレ、180度開脚


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