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医療・創薬とAI

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LPIXELが取り組む医療AI、創薬AI等に関する情報を纏めています。
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#プログラム医療機器

プログラム医療機器の保険収載を目指すには

みなさんこんにちは。エルピクセル株式会社RA/QA室の大竹と申します。 今回はプログラム医療機器の保険適用の流れや、保険適用における評価についてご説明します。 その前に、4月の記事「令和6年診療報酬改定の内容について(診断支援ソフトウェア関連)」で内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(K271)の新たな注釈(注3)である病変検出プログラムを使用する場合の加算について触れましたが、2024年6月1日施行以降、対象となる製品が公表されましたので、お知らせいたします。 8月1日時

令和6年診療報酬改定の内容について(診断支援ソフトウェア関連)

みなさんこんにちは。エルピクセル株式会社RA/QA室の大竹です。 RA/QA室では薬事・品質保証を担当しており、自社製品だけではなく、製薬会社・医療機器メーカー、アカデミア等との協業における薬事・品質保証の支援も行っております。 プログラム医療機器の保険適用については、よくご質問頂く部分になりますが、今回は令和6年3月5日付で告示されました、令和6年診療報酬改定の一部をご紹介したいと思います。 ※本記事は2024年4月24日時点の情報を元に作成しています。 令和6年診療報酬

エルピクセルが進める製薬企業との協業と共創

こんにちは、エルピクセルでサイエンスビジネス本部の責任者を務めている加藤です。 私たちのグループは、あらゆるパートナーとのコラボレーションをミッションとしていますが、今回は主に製薬企業との協業を通じた、少し先の発展に関するお話しをしてみたいと思います。 エルピクセルのこれまでを簡単に振り返る生物画像解析技術をビジネスに:「IMACEL」の誕生 まずは、弊社ファウンダーの島原が執筆した初回記事を参照しながら(私も初めて知ることが多かったです)、簡単に振り返らせていただければ

医療AIを上市するまで

こんにちは、エルピクセル取締役COOの福田です。 今回はAI画像診断支援ソフトウェアを自社で研究開発から薬事申請・上市まで行ってきた経験を踏まえ、製品として市場に出すまでにどういうことが必要なのかの概要をまとめました。 AI画像診断支援ソフトウェアを上市するために整えること医療機器とは 医療機器の定義は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)で下記のように定められています。 ソフトウェア単体でも医療機器として扱われ、医療機器プログラム

LPIXELのAI画像診断支援技術ってどんなことをしているの?

こんにちは、LPIXELにてAI画像診断支援技術のセールスマネージャーをしている植田です。我々のチームでは主に医療機関向けにAI画像診断支援技術の普及をおこなっておりますが、今回は業界を取り巻くお話と普及に向けての活動に関して触れていきたいと思います。 AI画像診断支援技術の普及画像診断とは 「そもそも画像診断って何」という読者の皆さんもいると思いますのでご説明させていただきます。 画像診断とはレントゲン画像、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、超音波な