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『アラジン』の舞台衣装ができるまで

こんにちは。ミュージカル英語歌詞解説ブログを運営している LOVE performing arts のあきかんです。

本記事では、ミュージカル『アラジン』好きは持っていたい1冊 "Aladdin: A Whole New World - The Road to Broadway and Beyond" より、面白いと感じた裏話を解説していきます。

今回取り上げるのは、Gregg Barnes(グレッグ・バーンズ)が手掛けた舞台衣装について。

ミュージカル『キューティ・ブロンド』や『キンキーブーツ』を担当した彼の制作秘話はどんなものなのか、解説していきます。

※ ご購入の前に、必ずこちらをご一読ください。

※ グレッグが携わった作品の衣装スケッチは、こちらをご覧ください。

衣装のキーワードは「イッツ・ア・スモール・ワールド」と「カラフル」

グレッグが初めてミュージカル『アラジン』を知ったのは2010年のこと。別作品のフィッティング作業をしていたスタジオで『アラジン』のワークショップの様子が聞こえたこときっかけでした。

観客の笑い声が彼の元に聞こえるほどだったので「この仕事に携わる人は幸せだな」と感じていたグレッグでしたが、やがて Casey Nicholaw(ケイシー・ニコロウ/舞台演出家)に「(衣装を)やらないか」と声を掛けられ、わくわくしそうです。

グレッグは仕事を始める際に、まず脚本を読み、演出家と会って、演出家のアイディアを聞くという流れをとっているそう。『アラジン』でもこのステップを踏み、ケイシーから沢山アイディアを聞きましたが、ケイシーの中で2つのコンセプトはぶれなかったと言います。

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