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イボ治療は舐めたらいけない!当事者が語る困難(※閲覧注意画像有り)

【注意:治療による閲覧注意画像有り】

 今、僕は足の裏に出来たイボの治療をしています。生死に関わる病気ではないのですが、この治療は、予想を大きく上回る苦痛を伴います。まだまだ理解があるとは思えないため、是非とも、私のこの経験をシェアしたく、この記事を書きました。


 ぜひ今、治療にあたっておられる方、ご家族の皆様、多くの方の理解が深まればと切に願っております。


<イボとの出会い>


 初めて僕の足の裏にイボが出来たのが、僕が小学生の頃。水泳と剣道をやっていたので、その時に感染したものだと思います。

 イボは、ヒトパピローマウイルスというどこにでもいるウイルスが、ちょっとした皮膚の傷口から侵入し、皮膚の奥深くに寄生することで出来ます。

 僕がやっていた水泳と剣道は、いずれも裸足で取り組むスポーツですし、剣道は板の間でたまに足を負傷するので、そうした影響だと思います。

 僕の場合、両足裏に出来、右足は指の近くのタコが出来やすいところ、左足は踵に出来ています。

【右足の指近くのイボ】

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【左足踵のイボ】

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 イボが出来ると、皮膚が徐々にタコのように硬くなり、魚の目のように中心が窪んで周りの皮膚が白く隆起するのです。こうして隆起した皮膚はゴツゴツして硬く、触れると神経を刺激して痛みが生じるのです。



<耐え難い激痛>


 僕は中学の時も剣道をしていましたが、その時に、特に左足の踵が踏み込んだ時に痛くて仕方ないのです。何度か練習に参加出来ないほど痛むことがありました。顧問からは、見学を許可されはしたものの、「たるんでる」と思われた事も少なくないです。冷めた目で、
「練習出来ないくらいなんだから、相当痛いんだろうな。」
と顧問から言われた時、すごく情けなくなりました。武道をやっていると、強くあらねばならないという気持ちになるのですが、強くあろうとしても痛くて仕方ないのも事実。

 僕自身、たかが、タコだか魚の目で、練習に参加出来ないくらいに弱っている自分が情けないと思うほどでしたが、本当に痛いのです。踏み込むと骨が圧迫されるような痛みが生じるのです。骨と皮膚が神経を押しつぶすように痛むのです。

<皮膚科もなかなかイボを見抜けない> 

 当時、通っていた病院も、イボについて理解がなかったのか、硬くなった皮膚をメスで切るくらいしかしませんでした。魚の目だと認識され、魚の目用のシールや皮膚を柔らかくするものを処方されたものの、一向に良くならないのです。


 なかなか、状況が打開出来ないまま、僕はイボが出来たまま、20年くらい過ごしてしまいました。


 もし、魚の目と診断されたり、タコと診断されても良くならない場合は、セカンドオピニオン(別の病院への相談)を強くおすすめします。


 大きな病院でも、先生によってはちゃんと看てくれなかったりします。僕はかれこれ10人近くの先生にイボの相談をし、治療期間も6年ほどになります。できれば、今イボ治療をされてる方には、たらい回しをされてほしくはないのです。

<立ち仕事が出来ないほどの激痛>

 大学を卒業した僕は、地元を離れ、農業と小売りを事業にしている会社に就職しました。小売り部門に配属された時、一日中立ち仕事をしていました。外気温が35℃前後の炎天下でありながら、冷房、空調もない小売り店での仕事でした。そうした厳しい環境下で蒸れた靴の中でイボに感染した僕の足は、イボが猛威を振るっていました。職場の人間関係のストレスもあって免疫力が低下したことも一因でした。

 明らかにイボが増殖していて、激しい痛みに立っていられないのです。さすがに我慢しきれなくなって、初めて行く皮膚科に行きました。すると、そこで僕は自分の足に出来ているのがイボである事を知るのです。

<イボ治療の方法>

1、皮膚が硬い場合は、多少削ります

2、患部にマイナス196℃の液体窒素を当てます。これにより、イボに寄生された異常皮膚細胞を壊死させ、新しい細胞を作らせるのです。

3、1週間か2週間後に再度受診

 とにかく、この液体窒素での冷凍凝固は痛いです。患部が足裏以外であれば、レーザーや切断も可能らしいですが、足裏は、体重がかかるため、イボが皮膚の奥深くに入り、治療が困難なため、液体窒素しかないそうです。

 ここで申し上げますが、はっきり言って、激痛を伴いますが、イボ罹患歴20年、液体窒素治療歴6年の僕からすると、皮膚を削ってしっかり焼いて下さる先生に当たった方が絶対に良いです。そういう先生に看ていただくと、イボがみるみる減少します。


 しかし、後述しますが、液体窒素での冷凍凝固により、大きな血豆が出来るほどになると、日常生活に支障をきたし、外出も出来なくなりますので、生活状況を相談された上で治療をされた方が良いと思います。

<補助的治療方法>

1、ヨクイニンの服用

 イボを引き起こしているのは、ヒトパピローマウイルスのため、免疫力を高める必要があります。ハトムギエキスを抽出したヨクイニンの服用で免疫力を高めます。

【現在服用中のヨクイニン

2、イボコロリなど、皮膚を柔らかくする薬を塗布。

 とにかく、患部のイボは深部にあります。治療のためには、皮膚を柔らかくし、少なくしつつ、異常皮膚を思いっきり焼く。これに尽きるのです。


いつも使用しているのは、イボコロリとオロナインです。イボコロリは、サリチル酸という皮膚を柔らかくする薬を塗って、シールで覆うというものです。

イボコロリ

オロナイン

<液体窒素で焼いた後 ※閲覧注意画像有り>

 液体窒素で焼いた後、とにもかくにも激痛に苦しみます。というのも、液体窒素での冷凍凝固は、言うなれば、無理矢理低温火傷を引き起こしているわけです。イボが寄生する真皮を傷つけ、内出血を引き起こします。浮き上がった異常皮膚の下から続々と内出血をし続けるわけですから、とにもかくにも激痛です。

【液体窒素でじっくり冷凍凝固治療をした直後の左足の踵】

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 もはや、イボによる痛みではなく、火傷による痛みになります。僕の左足のかかとには、直径2cm程度にイボが繁殖していました。ここを先日冷凍凝固した後、患部がみるみる紫色に腫れだしました。


 その日の深夜3時、血豆の厚さが5ミリくらいに達し、患部の周りは炎症により、焼けるように痛みました。血豆はつぶさない方が良いと言われますが、痛すぎてもう穴をあけて血抜きをするしかなくなりました。

【血抜きが必要なほどに腫れ上がった左足の踵】

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 血豆は一般的に2~3日で痛みが収まると言われますが、3日目になる今日も相変わらず内出血が収まらず、痛みがあります。

【血抜き後の血豆】

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 2日目は、痛みが酷すぎて、トイレに行くのも一苦労で、入浴なんてとてもできませんでした。入浴中に出血が起きればヒトパピローマウイルスを沢山含んだ血が風呂場にばらまかれてしまうし、傷口からさらなる感染が起きる可能性すらありました。


<痛みで苦しい時は、冷やす!>

 只今、絶賛治療中ですが、血豆が出来て、苦しい時は冷やすしかないです。炎症が起きて、熱を持ち、血が集中する。


 すると、血豆に血が集中し、硬い血豆になる。この状態が本当に痛いのです。この状態を何とかしたい時に有効なのが冷やすことです。


 僕の場合は、凍った保冷剤をビニール袋に入れて患部に当て、手ぬぐいで巻いて固定しています。これを続けていくと、徐々に痛みが減ってきて、寝られなかったのが寝られるようになります。



<時には空気にさらす!>


 血豆は空気にさらすことも大事らしいですから、時々保冷剤を取って、乾燥もさせています。ずっと患部に保冷剤を当てていると蒸れてくるので、これも大事だと思います。

<家族の協力に本当に救われている。イボの完治のためには治療に専念出来る環境が必要。>

 僕は、幸か不幸か失業中なので、治療に専念出来ています。正直、踵の内出血が痛すぎて、靴は履けないし、外出なんてできません。入浴すら一時出来ないほどですから、かなりの困難を経験しております。仕事しながらでは、治療なんて出来なかったなあとつくづく思います。イボ治療に対する理解がどれほどあるのかわからないですし、この痛みがどれほどか、経験者しかわからないからです。


 イボを完治させようと思ったら、酷い場合、日常生活に支障をきたすレベルになります。そのため、この病気は軽く考えず、治療に専念することが求められる病気だという認識を持っていただいた方が良いと思います。


 家事をやってくれている家族には、本当に感謝しております。まだまだ闘病中ですが、今回のこの治療を経て、何とか完治出来ればと思います。


その数日後の治療経過


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