亀戸餃子

東京の東にある亀戸(かめいど)。よく亀有とまちがえられる。亀戸は最近、ホルモンが有名になりつつあるが、元祖は亀戸餃子だ。
亀戸餃子はあっさりテイスト。２皿ぐらいは楽に食べれる、飽きのこない素朴な味だ。俺は醤油とカラシのみで味わうのが一番の食べ方だと思っている。亀戸店本店は混んでいることが多いので大島店が狙い目だ。

餃子といえば、王将、満州、福しん、この辺りが名を連ねるだろう。コッテリとした脂に醤油、ラー油、お酢。をたっぷりつけて食べるのが美味しい。
しかしそういった餃子とひと味違うのが亀戸餃子だ。
俺は亀戸餃子を食べる以前までは、美味しい餃子といえば。食べた瞬間に中から肉汁がしたたるような、コッテリ、ぎとぎとのモノだと考えていた。そんな固定観念を覆したのが亀戸餃子である。
友人に連れられて初めて亀戸餃子を食べたとき。正直にいって美味しいとは思わなかった。
お店は混んでいるし、餃子を何皿頼むのかせっかちに聞かれる。待ち望んでいよいよ食べてみたら、期待していた肉汁が1ミリもでない。
最初に食べたときは、ガッカリしたのを覚えている。
だが、なんとなく、もう一度食べてみようかなと心の片隅に思っていた。「今日は俺の調子が悪かったのかな、これだけ混んでるのだし、不味いワケがない」と、、
それから、時がたち、亀戸餃子のことなど忘れてしまっていたのだが、いつも混んでる亀戸店ではなく、近くの大島にも系列店があることを知った。
たまたま歩いてたら見つけたのだ。
ちょうど空いていたのもあり、というか大島店はさほど混まない。リベンジしてみるかと足を踏み入れた。
まず、混んでない。落ち着ける
そして、注文をやたらに催促されない。落ち着ける
少し考えて餃子ライスを頼んだ。此のご時世に８８０円、良心的。
初めて食べた時に感じていた、脂の物足りなさが、飽きのこない素朴な味へと昇華していた。サッパリ餃子ここにあり！
完全に私の主観だ。
今では定期的に無性に食べたくなる時がある。