指す将順位戦9th⑦ 対こまちさん

自分が後手、戦型は中飛車対超速2枚銀。

図①、39手目▲22歩まで

この局面、ぱっと見△33桂から考えたが▲同桂成△同銀▲21歩成と進んだ局面で何を指せばいいかわからず、この自然な桂跳ねを選べなかった。
なので本譜は△46角から攻め合いに出たが、少し無理だったかもしれない。

ここはやはり△33桂とすべきで、以下▲同桂成△同銀▲21歩成△34銀▲29飛△51飛▲95歩△同歩▲11と△54桂、が一例で難解な形勢。
△34銀からの手順は言われてみたらなるほど、と感じるが、対局中は全くその発想が浮かばなかったのが残念なところ。

図②、51手目▲23飛成まで

本譜は△45銀と桂を取ったが、▲43龍とされて銀の処置に困ってしまい良くなかった。
ここは△51香とすべきで、以下▲53歩には△45銀▲43龍△56銀打▲52角△71金▲41角成△46桂▲51馬△58桂成▲同金直△57歩、が一例で難解な形勢。
また▲43龍には△58香成▲同金直△46桂▲59歩△45銀▲同龍△58桂成▲同歩△37歩成、が一例で難解な形勢。

図③、85手目▲58金寄まで

少し苦しい局面が続いていたが、気合で相手の龍を取ることに成功して図③の局面は後手優勢。
ただ、相手も徹底抗戦の構えで来ているので、できるなら複雑化する前に決めてしまいたいところ。

本譜は△48銀から横の攻めを通そうとしたが、あまり筋の良い攻めとは言えなかった。
ここは△76角とすべきで、以下▲同馬には△57歩が打てるので▲同香とするが、△65銀打▲28歩△66銀▲同歩△57歩▲同金△28龍、が一例で後手優勢。
この局面は△76角~△65銀打と相手の馬に働きかけることで、△57歩という攻めを実現させるのが正解だった。

実戦はその後、こちらの攻めがもたもたしている間に相手の玉頭からの攻めが決まってしまい負け。

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