雲をつかむような話

あの空へ行きたいんだ 
忘れたいことがあるんだ
覚えておいてときみは言う
歩道橋にうずくまる

水たまりに浮かぶ空 
雲をつかむような は・な・し

自分で自分を傷つけて
生きる意味を知るくらいならば 
声を上げて歌いませんか
生まれたてのメロディーで

あの空はぜんぶ知ってる
ぼくなんてちっぽけで
だからって嘆くだけかい?
コンビニで水を買った

胸の中 知らない感情
雲をつかむような は・な・し

いいわけばかりが浮かぶ夜
鏡の前でひとり会議
答えが出ないとうなだれて
ギターケースを開ける始末

ぐるぐるまわってるこの世界で
同じところをぐるぐるしてるみたい
だけどそれはらせん階段のようで
上に上に徐々に前に進んでるんだ
雲が近くにみえる

あの空へ行きたいんだ
覚えたいことがあるんだ
いつのまにか君はいない
らせん階段はつづいてる

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