3 歌舞伎町 夢千代 ~短編小説 恋愛 初恋編~泣き笑い~
「水、水、水ちょうだい」
と足元から声が聞こえると、
絡みついた何かは、消える感覚に
変わった。
恐る恐る足元を見たら月灯りに、
派手な洋服を着た女が横たわってた。
社の水盤から柄杓で水を組み
「水」と言って女に渡した。
「(ゴクゴク)美味しい」
「エェェー!(グスン)ウエェ!」
大泣きした。
何で泣いてるのか判らないので、
「ごめんなさい」と言った。
女は僕の言葉に驚いて今度は、
泣きながら笑いだしたので、
僕も笑顔になった。
この泣き笑いする女が、女店主だった。
社に戻り貰った惣菜を開けてみるとそこに卵焼きがあった。
(泣き笑い)
✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝次回土曜日 更新
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