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嫌な女

恋多き詐欺師気質の従姉妹に、婚約破棄で慰謝料を請求されたと泣きつかれた孤独で真面目な女弁護士。この日を境に、トラブルが起こるたび解決に駆り出され…。

出演:吉田羊、木村佳乃、中村蒼 …その他 

監督:黒木瞳

正反対の性格をした従姉妹同士のお話。

子供の頃の記憶の中で祖母にプレゼントされた可愛いワンピースを目の前で破かれたことがずっと脳裏に焼きついたまま真面目に生きてきた徹子。

勉強も恋愛も頑張って弁護士になって立派に仕事していても孤独を感じている。

真面目に真面目に生きているのに奔放に生きているナツコの弁護を行ううちに人間的な表情を見せるようになる。

女性だけに関わらず人生の中でどうしてもこの人苦手。むしろ嫌いって感じる人っていると思う。

同族嫌悪なのか理解不能だから得体の知れないものを拒否するのかは分からないけどどうしてもダメな人っている。

この映画の中でナツコは男にもお金にも奔放なんだけど本気で生きてるなと思った。

「ナツコさんは人に夢を見させる天才かも知れませんね」という台詞に象徴されているように、明るく生きているけどちょっと不安定な部分があるからほっとけない。

自分の殻を破れない人に対して楽しい未来を連想させるような問いかけを何度もしている。

その明るさに人が寄ってくるように見えて、ナツコの心の中にある孤独が共鳴しているのではないかと思った。

この映画の中でのオアシス、にこにこ笑顔の事務員みゆきさん。

頭カチカチだった頃の徹子からずっと笑顔で支えてくれて優しくて的確な言葉をかけてくれていた。

人に必要とされている人ってどうして短命だと感じてしまうんだろう。

病気の進行について隠して体が辛いのに優しい笑顔で人に優しくできるのは本当に強い人間だと思う。

みゆきさんの影響もあり、徹子も人に「大丈夫ですか?」という声をかけられるようになっていく。

とてもいい映画だと思うんだけど、人の大切さって命が消える直前にならないと言葉にできないんだろう。

大切な人ってどうして早く気づけないんだろう。

毎日を大切に生きることってすぐに忘れちゃうんだよね。難しい。

ストーリーに関係ないけど佐々木希やっぱり美しい。

そして木村佳乃の竹内まりやが沁みる〜

#映画感想文 #ネタバレ #NETFLIX





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