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散文駄文

  懲りずに思い付きを書いてみる。
  そもそも、どうして文章を書こうと思い立ったかというと、一つは思考の整理。ともかく、ごちゃごちゃと頭に浮かぶものを書き飛ばしてれば、何かに気付くんじゃないかと思ったから。
  胃がんの手術前の心情を備忘した文章もあるにはあるんだけど、悲壮感溢れてて公開する気にはならんのです。
  もうね、自分の一部がどこかに行っちゃうってのはキツいよ~
  見えるところならわかりやすいんだけど、内臓は見えないからね…うん。激ヤセしたねーとは言われた。半分ぐらいは戻ったけどね。食べる量も一般人並みだし、まあ見た目は健康。
  で、もう一つのきっかけは、たまたま引っ張り出して読み始めた、劇作家&演出家の野田秀樹氏の書いたエッセイ集「向こう岸に行った人々」なんですよ。
   ここ3年ほど活字が読めなかった自分が、なぜかスラスラと読めてしまった、肩の力を抜いたような文体。あぁ…思い付いたことを書いてて面白くなったら、それはそれだなと。
  野田秀樹氏は天才だと思う。異論は認めるけど。
  だいたいがして、東大に現役合格したのに当時の駒場小劇場で演劇公演にハマるあまり大学を中退してしまうあたり、既に凡人には真似できない。
  「凡人には自分を凡人とは思えないばかりに凡人に成り下がってしまうのよ」とは、野田氏の戯曲に出てくるセリフ。ちなみに私の妻は「野田秀樹は神様」だと言っているぐらいだ。うちの夫婦は、このあたりを話し始めると止まらない(笑)
  あんなふうにいろんな「ことば遊び」を散りばめながら、いくつもの次元を描いて、それを一つに収束させていくようなストーリーは、とても考えつかないのです。セリフと展開のスピードに多少の慣れは必要ですけど…
  そういえば最近、プロの生舞台を観ていないな。
  妻は「また、良い芝居を観て感動したい!」と言ってる。さて、その日はいつになるのだろう?

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