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聖徳太子とイエス・キリスト3

マタイの福音書には、
マタイによる福音書 2:10-11 新共同訳
学者たちはその星を見て喜びにあふれた。 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
東方の三博士が、訪ねる場面です。ここでは「家」と書かれています。何らかの建物であった事は間違いありません。
そうなると先の説に間違いありません。
マリアが仮の宿とした家もその類だったのかもしれません。つまり正確を期せば、イエスは「厩舎(きゅうしゃ)」で生まれたとは言えないのです。「家畜小屋」が正解です。

それでは、日本でイエスが「馬小屋」で生まれたという話が流布しているのはなぜでしょうか。
イエスが生まれた「家畜小屋」を指す言葉ですが、例えば、フランス語では étable が使われます。この単語は、「家畜小屋」や「牛小屋」を意味しています。一方、英語では、stable という単語が使われますが、この単語が問題です。この単語は、フランス語の étable と同じ語源の単語で、やはり、「家畜小屋」一般を指すのにも使われた単語なのですが、現在では「馬小屋」の意味で使うようになっています。つまり、イエスが stable で生まれたと言うときには、本当は「家畜小屋」を指しているはずなのですが、何も知らずにこの言葉だけを見ると、「馬小屋」だと思ってしまうのです。恐らく、この「馬小屋」という解釈が日本では流布してしまったようです。日本では、イエスが生まれたときに牛とロバがいたという話もなかなか聞かないし、そのことを表す絵画もそれほど目にしないので、「馬小屋」でもおかしいとは思いにくいわけです。
なお、「ルカ福音書」第2章第7節に出てくる「飼葉おけ」ですが、日本聖書協会から出ている文語訳聖書では、「馬槽(うまぶね)」という単語が使われています。これは、馬にやる餌を入れる容器ですが、この訳は、イエスが馬小屋で生まれたという話に影響されたのでしょう

マタイの福音書には、
マタイによる福音書 2:10-11 新共同訳
学者たちはその星を見て喜びにあふれた。 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
東方の三博士が、訪ねる場面です。ここでは「家」と書かれています。何らかの建物であった事は間違いありません。
そうなると先の説に間違いありません。
マリアが仮の宿とした家もその類だったのかもしれません。つまり正確を期せば、イエスは「厩舎(きゅうしゃ)」で生まれたとは言えないのです。「家畜小屋」が正解です。

それでは、日本でイエスが「馬小屋」で生まれたという話が流布しているのはなぜでしょうか。
イエスが生まれた「家畜小屋」を指す言葉ですが、例えば、フランス語では étable が使われます。この単語は、「家畜小屋」や「牛小屋」を意味しています。一方、英語では、stable という単語が使われますが、この単語が問題です。この単語は、フランス語の étable と同じ語源の単語で、やはり、「家畜小屋」一般を指すのにも使われた単語なのですが、現在では「馬小屋」の意味で使うようになっています。つまり、イエスが stable で生まれたと言うときには、本当は「家畜小屋」を指しているはずなのですが、何も知らずにこの言葉だけを見ると、「馬小屋」だと思ってしまうのです。恐らく、この「馬小屋」という解釈が日本では流布してしまったようです。日本では、イエスが生まれたときに牛とロバがいたという話もなかなか聞かないし、そのことを表す絵画もそれほど目にしないので、「馬小屋」でもおかしいとは思いにくいわけです。
なお、「ルカ福音書」第2章第7節に出てくる「飼葉おけ」ですが、日本聖書協会から出ている文語訳聖書では、「馬槽(うまぶね)」という単語が使われています。これは、馬にやる餌を入れる容器ですが、この訳は、イエスが馬小屋で生まれたという話に影響されたのでしょう

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