見出し画像

推しの結婚、からっぽで自分勝手な私

Youtuberの推し(男性)が結婚した。

推しはグループで活動しているYoutuberだ。
プライベートな発言は控えめだったので、結婚報告を見たときは本当に驚いた。
ガチ恋ではないので、これからも推していくつもりだった。だった(過去形)

つまり結論から書くと、私はチャンネル登録を解除してグッズを全部捨てた。
理由はいくつかある。

1 推しの奥さんの存在

推しの奥さんはマルチタレントのようなインフルエンサーのような活動をしている方だった。
結婚報告で「結婚後もレズビアンであることに変わりはない。性の多様化は素晴らしい!」と言っていて、私は驚いた。
SNSを遡ると、自由奔放で言動がめちゃくちゃで、はっきり言って私の嫌いなタイプだった。
この流れについて書くのは面倒なので省略。

推しの奥さんは、SNSで推しの愚痴と惚気を大量に書き込み、新婚生活を楽しんでいるようだった。
推しは私生活のことを言わないので、私は「こういう生活してるのか」と思うと同時に、もやもやした。
このもやもやは、「愚痴にみせかけた自慢乙」「推しをトロフィーやアクセサリーのように扱うな」「金と自由な時間羨ましい」「レズビアンなのに異性と結婚していいの?」「承認欲求モンスター女きもい」など複雑でうまく言語化できない。
一番のもやもやは、推しはこういう女性と結婚することを選んだ、ということ。

2 推しは変わらないと言ったけれど変わった

推しは結婚報告で「俺は変わらないので、これからもよろしくお願いします」と言っていた。
しかし推しは変わってしまった。
推しのセンスは独特で、服をメンバーにいじられるのがお決まりだった。
しかし奥さんが服を選ぶようになってからは、シンプルなものしか着なくなった。

そして、すべての言動に奥さんの趣味趣向をちらつかせるようになった。
はじめは新婚だからしょうがないと思っていたけれど、私は奥さんの話より、推しの話が聞きたかった。
私は推しの独特で尖ったところが好きだったので、とてもがっかりした。
私が好きだった推しはいなくなってしまったように感じた。
(余談だが、推しが選んだ結婚指輪は個性的で使いにくそうで笑った)

3 私を楽しませてくれない

推しの結婚後、再生数はがくんと減った。
これは結婚したからではなく、活動が二の次になったこともあると私は思う。
体調不良を理由に配信を途中で切り上げて奥さんとディナー、奥さんと旅行のついでにファンミーティングすると発言するなど、活動をなおざりにした。

それから、推しはかまってちゃんっぽくなり、「おとといのテレビ見てくれた?」「他のチャンネルでコラボ出演してるから探して」など活動を事後報告するようになってしまった。
かなり情報収集したつもりでも、活動を追えないことが悲しかった。
それにファンとしての熱意を試されているようで、不快だった。
私は疲れた。
動画を見ても笑えなくなった。

まとめ

理由は他にもあるような気がするが、よくわからなくなってしまったのでまとめる。

私は推しが嫌いになった。
ひどい理屈だが、推しは「私を楽しませてくれる存在」から「私をもやもやさせる厄介な存在」になってしまったのだ。

私は私が一番大切だから、推しの人生丸ごと推すことはできない。
自分勝手な考え方だけど、推しの人生に責任持てないし、逆もまた然り。
そもそも推しは私の人生を彩る一部でしかない、と感じた。

推しは「幸せになるために結婚する」と言っていた。
私はこのまま推し続けていても幸せになれないので、推しから離れることを選択する。

推しのために日々を過ごすのは楽しかった。
推しのために金を浪費し、時間を消費してしまった後悔はあるが、幸せだった。
幸せだと思わせてくれる推しの存在は大きすぎて、今の私はからっぽだ。
また「推し」と言える存在に出会えるまで、からっぽなりに頑張る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?