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#IMART2019 :(2) 海外でマンガと言えば知名度も海賊版被害も最大級の作品群-ジャンプの海外戦略が語られる凄さ

(1)では、国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima (IMART)全体のお話を説明しましたが、ここからは各セッションのご紹介を続けます。

仕事の関係で「NARUTO」というワードをTwitterツールでエゴサーチしています。それを見ると、Twitterだけでも地球上で24時間ずっと世界中の人が『NARUTO』の話をしているのがわかります。

IMART関係の以下インタビューでも話しましたが、アニメの影響で世界中の子供たち(もう十分大きなお友達たちも含む)が、日本の作品のことを知っています。

海外で人気のアニメと言えば、ドラゴンボール、NARUTO、昨年からヒロアカが大ブレイク、今年は鬼滅の刃がなどなど。

そう、ジャンプの作品ばかりなのです。

そして、海外で人気のマンガとは、海外でアニメが人気のマンガなのです。そのあたりは、今回のイベントでも説明があります。

つまり、海外で人気のマンガの多くは、ジャンプのマンガなんです。ですから、売れるのも、海賊版が多いのも(被害を受けているのも)ジャンプの漫画が圧倒的です。

そんな状況に対して、海外向けの無料&サブスクリプションサービスを始めた、少年ジャンプ編集部のMangaPlusの展開。

これが、ビジネスカンファレンスの講演で編集部の担当者である籾山さんによって語られることは、今回が史上初めてのことになります。

また、海賊版の対策を10年以上やられているこの道の権威、編集総務部の伊東さんによる、集英社海賊版対策の話も大変貴重です。

これらを、海外マンガ事情と言えば日本で一番詳しい、椎名ゆかりさんがモデレートします。

マンガのビジネスカンファレンスの第1弾、最初からガチです。


「ジャンプの世界戦略:MANGA Plus海外配信の狙い」 

日程:11月15日(金)11:00-12:20
会場:としまセンタースクエア(豊島区役所本庁舎1階)
登壇者:伊東 敦(株式会社集英社 編集総務部 部長代理)
    籾山悠太(株式会社集英社 週刊少年ジャンプ編集部 少年ジャンプ+副編集長) 
    モデレーター:椎名ゆかり(海外コミック翻訳者、ライター、東京藝術大学非常勤講師)
世界の大人気アニメのマンガ原作を多数生み出してきた少年ジャンプ。必然的に、海賊版となっている作品数も、読まれている数も膨大であることが予想されます。そんな少年ジャンプが今年世界に向けてリリースしたのが「MANGA Plus by SHUEISHA」。英語・スペイン語に翻訳した作品を、海外ユーザーに限定して、日本と同時に無料で読むことが出来るサービスです。
巨人少年ジャンプが、世界に向けて何をしかけているのか?ジャンプ+担当者の籾山氏と、海賊版対策担当者の伊東氏に語っていただきます。 
入場無料(要事前申込)

お申込み:


おすすめ!:海外事業スペシャリストの基調講演

【基調講演】
登壇者: 塚本進(株式会社KADOKAWA 顧問 海外担当/株式会社ジャパンマンガアライアンス 顧問)
日程: 11月16日(土)11:00-12:30
会場: としまセンタースクエア(豊島区役所本庁舎1階)
料金: 入場無料(要事前申込)

KADOKAWAの塚本顧問は、台湾、タイ、中国、ニューヨークなど、様々な国でカドカワの言質事業を立ち上げてこられた、海外事業のスペシャリストです。今回は、基調講演として数々行われた海外でのご苦労をお話しいただきます。

今回、登壇者の方々は「現場に近い方」ということで人選・企画・依頼をしてきましたが、塚本顧問は正に海外事業において百選練磨、かつなかなか外では聞けないお話をしていただきます。ビジネスカンファレンスならではの講演です。


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