
#IMART2019 :(6) マンガを大学で習う?との批判から早20年、実はもう数えきれないプロが生まれた現実
(5)のイノベーターなマーケターのセッションとはまた違う切り口で、今度は、マンガの教育。別けても大学教育について、日本のマンガ教育を子なう代表的な美術大学3校から、それでもユニークな方々に来ていただきました。
最近は、大学でマンガを学んでデビューすることそのものがあまり珍しいことではなくなってしまったため、○○大学出身という呼び声でデビューすることもなくなってしまいました。実は、学校は続々とプロの世界に育成した人々を送り込んでいます。
【Day3】
漫画家を取り巻く環境が激動する中、教育は何を目指すか?
よしまさこ先生は、現役のネコ漫画家さんであり、東京工芸大学で教鞭をとり続けたベテラン教育者でもあります。長い間、都内で唯一のマンガ学科を持つ大学であったため、毎年定員以上の受験者を迎え続け、もう既に恐らく数えきれない漫画家をプロの世界へ送り出しています。そう「送り出している」のです。このことを良く知らない方々に是非伝えたい。そして、これまでどんなことをして、今何を考えているのかうかがいます。
鴨志田由貴さんは、京都造形芸術大学のマンガ学科長です。元々は、阿佐ヶ谷アニメストリーの仕掛け人やビジネスサイドに強いエンタメ業界人として、同校で講師をされていましたが、昨年から学科長に就任されました。マンガ教育の長で、漫画家でない方は珍しいですが、これは実は「美大にも関わらず就職率が高い」ことが特徴の同校のこと。単純なマンガ制作力だけではなく、食べていくための所作についても身に着けてもらおうとい意図が見えます。
カメントツさんは、ネット漫画家として有名ですが、同時に京都精華大学新世代マンガコースの講師です。京都精華大学は日本で初めてマンガ教育を行った学校で、新世代マンガコースとは、漫画家の田中圭一さんが最近開始した、ネット/デジタルを前提とした「マンガ家を一生の仕事にできるように」することを目指すコースです。田中さんやカメントツさん等、ネットに強く現役感のあるひとたちが、今の若者に教えることとは、どんなことなのでしょうか。
これらの学校からは、次々とプロデビュー作家が生まれています。恐らく、長い学校は全ての卒業生の動向は把握できないくらいになっていると思います。その反面、全ての学生をすぐにデビューさせることが出来るわけではありません。学校という場で、クリエイター教育を行う制約もあれば、道をあきらめたり、しばらくは別の事をしてから、改めてデビューするなど、様々なことを考えられていると思います。
特徴の違う3つの大学から、個性ある先生方を迎え、マンガ教育の現状をディスカッションしていただきます。
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